ウェルビーイング

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フリー・ザ・チルドレンが考える「ウェルビーイング」

ウェルビーイングは英語でWell-beingと書きます。

「well」は良い、「being」はその状態がつづく、という意味ですが、

「良い状態がずっとつづく」なんてむずかしいことです。生きていると良いことも悪いこともあるものだからです。

 

私たちフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)では、ウェルビーイングを

一人ひとりが人権を大切にされ、こころや身体や周りとの関係、
社会の中での自分の存在が、自分にとってちょうど心地よい状態、
または、そこに向かう過程(かてい)のこと

と考えています。

 

つまり、「常にイキイキと元気で、輝いている状態」をめざしたり、意味するものではありません

楽しいことがあってイキイキと生活できていたら、それはとてもステキなことですが、気持ちがしずんで落ち込んだり、怒りで体が熱くなることってありますよね。そういった感情をもっても、いいのです。

つらいことやイライラすることは、誰だってあるものです。

大切なことは、あなたの気持ちが大きく揺れ動いたとき、特に、悲しみや怒りなどを感じたときに、うまくその感情とつきあっていくコツをみつけて実践していく、ということです。

 

■子どもの権利とウェルビーイング

日本社会では、子どもは一人前ではなく、おとなの言うことに従うべき、ただ守られる存在であるというような考え方が一部にあります。でも、年齢や性別、国籍、障害の有無、お金のあるなし、働いているか働いていないかなどにかかわらず、誰でも大切な社会の一員です。もちろん、子どもだって、大切な社会の一員です。

 

「子どものウェルビーイング」の実現には、子どもが社会の一員として大切にされていることが不可欠です。

つまり、一人ひとりの子どもの権利が守られていることがウェルビーイングの条件の一つだと私たちFTCJは考えています。子どものウェルビーイングを考えるとき、子どもの権利についても理解を深めることが大切です。

 

■わたしのウェルビーイングと社会のウェルビーイング

ウェルビーイングを考えるとき、私たち一人ひとりのこころや身体だけでなく、周囲との関係にも着目した「社会のウェルビーイング」という視点もとても大切です。

 

私たちは生きるうえで、地球環境や、社会情勢、地域の状況からも多くの影響を受けます。あなたのウェルビーイングを考えるときに、地球環境や社会が今どのような状況なのかということを見つめてみることも、とても重要です。

 

■社会問題に取り組むこととウェルビーイング

だから、社会問題について考え、取り組むことは、一人ひとりのウェルビーイングにとって、とても重要なことです。困難に直面している人々やそうした状況を見聞きすると、あなたの気持ちは揺れ動くかもしれません。怒りを感じる人もいれば、悲しみを感じる人もいるでしょう。
 
私たちは毎日、様々な事件や問題に関するニュースをネットやテレビで触れています。ニュースによっては心が締め付けられる人もいるかもしれません。状況や問題を知って、子どもとして何とかしたい、と思うこともあるでしょう。
 
でも、何とかしたいと思って活動をしていく中で、周囲の人々の協力が得られなかったり、状況が変わらなかったりして気持ちがつらくなることもあります。
 
「子どもなんだから、まずは勉強しなさい」とか、「子どもなんだから、ムリだよ」と周りからいわれることもあるかもしれません。または、あなた自身、子どもなんだから何もできない、と思っているかもしれません。
 
でも、どうか、一人で悩まないでください。
あなたは、一人ではありません。
 
私たちFTCJは、「子どもには世界を変える力がある」と実感しています。子どもにも、子どもだからこそ、変化を起こす力があります。なぜなら、あなたは大切な社会の一員だからです。

私たち一人ひとりが持続して活動を続けるためにも、自分のウェルビーイングについて考え、気持ちとの向き合い方を知ることは重要です。ぜひ、あなたにとっての、ウェルビーイングをみつめてみてください。

 


教材・ワークショップ

FTCJは、子どもや若者や、子どもに関わるおとなが、「子どもには子どもの権利があり、権利の主体であると理解を深めることができる」「ウェルビーイングな状態になれる」ような教材・ツールを翻訳・開発し、提供しています。

 

▼ウェルビーイングな暮らしをおくるためのヒント集 
  ~自分らしく安心していられるために~
  2023年11月20日 電子書籍 無料配信スタート!

カナダに拠点を置くFTCJのパートナー団体WEによってコロナ禍に発行された、子どもや若者向けのウェルビーイングを学び考える書籍「WE Well-being PLAYBOOK」の日本語版・電子書籍が完成しました!本を書いたのは、12歳でFTCを創設したクレイグのパートナーのリサです。

ソーシャルディスタンスを保たなければいけない状況でも、そうじゃなくても実践できる数々のウェルビーイングのためのヒントやメンタルヘルスに関する情報満載の1冊です。中学生くらいから読めるようにわかりやすい文章で翻訳しました。

子どものウェルビーイングの自己学習用や学校の授業での教材用に、個人・教育現場の両方でぜひご活用ください。

 

ウェルビーイングな暮らしをおくるためのヒント集~自分らしく安心していられるために~

著者:リサ・カズウェル・キールバーガー
翻訳・編集・発行者:認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
対象:中学生以上
ページ数:215ページ
判型:B5変型(176 × 250 mm)
形態:電子書籍(pdf形式)
ファイルサイズ:16.8MB

 

本書はFITチャリティ・ラン2021の
ご支援によって作成されました。

 


講演・出前授業

FTCJでは、中学生以上がウェルビーイングについて学び考えることができる、学校向けの授業プログラムと教材を開発しました。ご希望の中学校や高校へ出前授業や講演を行っています。

監修:児童精神科医 山口有紗医師

 

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この度、東京都福祉保健財団「子供が輝く東京・応援事業」助成のご支援により、都内の中高生をはじめ、教職員や保護者の皆さまも対象に、中高生のウェルビーイングを実現に向けた出前授業を無料で実施します。

生徒さん対象の授業では、中高生自身がウェルビーイングについて知り、自分や周りの人たちを労わり大切にし、自分の感情とうまくつきあっていくための術を考えるワークショップを、教職員や保護者の皆さま向けには、子どものウェルビーイングのためにおとなとしてどうしたらよいのかなどのお話をワークを交えながら行います。

ご希望の学校関係者、PTAの皆さま、ぜひこの機会にご応募ください。


ウェルビーイング関連情報

FTCJブログで、ウェルビーイングの啓発活動について情報発信しています。

 

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