ウェルビーイング
ウェルビーイングとは
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンが考える「ウェルビーイング」
ウェルビーイングは英語でWell-beingと書きます。
「well」は良い、「being」はその状態がつづく、という意味ですが、
「良い状態がずっとつづく」なんてむずかしいことです。生きていると良いことも悪いこともあるものだからです。
私たちフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)では、ウェルビーイングを
一人ひとりが人権を大切にされ、こころや身体や周りとの関係、 社会の中での自分の存在が、自分にとってちょうど心地よい状態、 または、そこに向かう過程(かてい)のこと |
と考えています。
つまり、「常にイキイキと元気で、輝いている状態」をめざしたり、意味するものではありません。
楽しいことがあってイキイキと生活できていたら、それはとてもステキなことですが、気持ちがしずんで落ち込んだり、怒りで体が熱くなることってありますよね。そういったネガティブな感情をもっても、いいのです。
つらいことやイライラすることがあれば、誰だってネガティブな気持ちになるものです。
大切なことは、あなたの気持ちが大きく揺れ動いたとき、特に、悲しみや怒りなどネガティブな気持ちになったときに、うまくその感情とつきあっていくコツをみつけて実践していく、ということです。
子どもの権利とウェルビーイング
日本社会では、子どもは一人前ではなく、おとなの言うことに従うべき、ただ守られる存在であるというような考え方が一部にあります。でも、年齢や性別、国籍、障害の有無、お金のあるなし、働いているか働いていないかなどにかかわらず、誰でも大切な社会の一員なのです。もちろん、子どもだって、大切な社会の一員です。
子ども自身がウェルビーイングを大切にできるということは、おとなを含めた社会全体がウェルビーイングを大切にする一歩でもあります。
わたしのウェルビーイングと社会のウェルビーイング
ウェルビーイングを考えるとき、私たち一人ひとりのこころや身体だけでなく、周囲との関係にも着目した「社会のウェルビーイング」という視点もとても大切です。
私たちは生きるうえで、地球環境や、社会情勢、地域の状況からも多くの影響を受けます。あなたのウェルビーイングを考えるときに、地球環境や社会が今どのような状況なのかということを見つめてみることも、とても重要です。
社会問題に取り組むこととウェルビーイング
だから、社会問題について考え、取り組むことは、一人ひとりのウェルビーイングにとって、とても重要なことです。困難に直面している人々やそうした状況を見聞きすると、あなたの気持ちは揺れ動くかもしれません。怒りを感じる人もいれば、悲しみを感じる人もいるでしょう。
私たちは毎日、様々な事件や問題に関するニュースをネットやテレビを通じて触れています。そうしたことからも心が締め付けられる人もいるかもしれません。こうした状況や問題について、子どもとして何とかしたい、と思うこともあるでしょう。
でも、何とかしたいと思って活動をしていく中で、周囲の人々の協力が得られなかったり、状況が変わらないことなどから気持ちがつらくなることもあります。
でも、どうか、一人で悩まないでください。
あなたは、一人ではありません。
私たちフリー・ザ・チルドレンは、「子どもには世界を変える力がある」と実感しています。
「子どもなんだから、まずは勉強しなさい」とか、「子どもなんだから、ムリだよ」と周りからいわれることもあるかもしれません。または、あなた自身、子どもなんだから何もできない、と思っているかもしれません。
でも、子どもにも、子どもだからこそ、変化を起こす力があります。なぜなら、あなたは大切な社会の一員だからです。
それにしても、社会を変えることは可能だけれど、とても時間がかかります。
私たち一人ひとりが持続して活動を続けるためにも、自分のウェルビーイングについて考え、気持ちとの向き合い方を知ることは重要です。ぜひ、あなたにとっての、ウェルビーイングをみつめてみてください。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの取り組み
教材・ワークショップの開発
私たちFTCJは、子どもや若者や、子どもに関わるおとなが、「子どもには子どもの権利があり、権利の主体であると理解を深めることができる」「ウェルビーイングな状態になれる」ような教材・ツールを翻訳・開発し、提供しています。
講演・出前授業
FTCJが開発した教材・ツールを用いた出前授業やワークショップを行っています。
当団体ブログでもウェルビーイングの啓発活動について情報発信しています。
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