教育支援

Last Updated:2024.3.12

「基礎教育」が貧困を終わらせるキー

国連の統計(2021年)によると、世界中の約6,700万人の子どもたちが、小学校に通うことができていません。(引用元は後述)

その理由はさまざま。兄弟・姉妹の世話や、家族のための水汲みなどをしなければならない、家族を支えるために働かなければならないという子もいれば、学校が遠すぎて通えない子もいます。学費や制服、教材などの費用が払えないために学校へ通えない・中退してしまう子もいます。

基礎教育、つまり文字の読み書きや簡単な計算の仕方、そして自分の持つ権利についてなどの教育を受けられなかった子どもたちは、おとなになってから家族や地域を支えていくことが難しく、貧困から抜け出すことがとても困難になってしまいます。

子どもたちは教育を受けることで、将来おとなになったときに、安定した生計を立てられるようになったり、家族を支えることができるようになるだけでなく、村の経済をよくしたり、知識やスキルを村の人々に伝えたりすることで、地域全体を良くしていくことにもつながります。

このように、教育を通じて学んだことは、本人だけでなく、その地域が貧困の連鎖から抜け出すためにも、大きな助けとなるのです。こういった理由から、わたしたちは「教育」を全ての事業の中で最も大切な柱としています。

 

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知っていますか?

1.6億人
世界には、約1億6000万人の児童労働者がいると推計されています。新型コロナウイルスの影響により、児童労働者数が以前より増加しました。(2021年)

 

7.63億人
2021年時点で、世界中の15歳以上の人のうち、およそ7億6,300万人が文字を読んだり書いたりすることができません。子どもの頃に教育を受けられていないことが大きな要因です。

 

2.45億人
2021年時点で、6,700万人の子どもたちが小学校に、5,700万人の子どもたちが中学校に、1億2,100万人の子どもたちが高校に通うことができていません。

 

引用
・国際労働機関(ILO)「CHILD LABOUR GLOBAL ESTIMATES 2020, TRENDS AND THE ROAD FORWARD」(英語)
・国連教育科学文化機関(UNESCO) 「Global Education Monitoring Report 2023」(データ上で381ページのA列Out-of-Schoolを合計・396ページのK列・Number・Adults)

支援のかたち

貧困は、子どもたちを学校から遠ざけさせている大きな要因の一つです。そのため、私たちの支援は「学校建設して終わり」ではなく、教育へのアクセスの改善、教師のトレーニングや学用品の支援などをはじめとする、多岐にわたる活動を行なっています。また、プロジェクトは必ず地域の人とパートナーを組んで進め、いずれは現地の人々だけで持続していけるようになることを目指しています。

◆日本での教育の課題と支援のかたち◆

子どもの8~9人に1人が相対的貧困下にある日本にも、貧困による教育の課題があります。
引用:厚生労働省「国民生活基礎調査」(令和4年度調査分=2021年の結果)

日本では、塾や習い事などに使えるお金の差によって様々な格差が生じ、家庭の経済状況が厳しいほど、子どもの学力が低くなる傾向があります。また、家庭の貧困により子どものさまざまな体験の機会が限られることで(経験格差が生じ)、色々な場面(例:職業選択の選択肢や可能性など)で不利な状況をまねきやすく、結果的に所得の低い職業にしかつけず、さらに次の世代まで貧困が連鎖してしまう要因にもなっています。

フリー・ザ・チルドレンでは、困難な状況におかれ、生きづらさを感じている日本の子どもたちが、生まれ育った環境に関係なく、自分らしく生きられるよう、さまざまな支援活動を実施しています。

 

教育支援 プロジェクトラインナップ

【フィリピン】視覚障害者 教育支援プログラム


障害のあるフィリピンの子どもたちは、学ぶ機会を与えられないまま社会から隔離されてしまうことが多くあります。そこでフリー・ザ・チルドレンは、視覚障害をもつフィリピンの子どもたちが、生きるためのスキルを身に付けたり、質の良い教育を受け続けられるよう、盲学校の教育環境を整えるなどの支援活動を行なっています。

【フィリピン】ミンダナオ島 先住民族支援プログラム


フィリピンには多くの先住民族が暮らしていますが、そのコミュニティの多くが、貧困や伝統文化の消失、教育の質など多くの問題を抱えています。フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、現地のNGOとパートナーを組み、先住民族の子どもたちが質の高い教育を受けられるよう支援し、持続可能なコミュニティ作りを応援しています。

【インド】CCDマクタニール子どもの家支援プログラム


インドの西ベンガル州にある「マクタニール子どもの家」は、現地NGOが運営する養護施設です。 児童労働をしていたり、路上で生活していたり、極度の貧困下の厳しい環境にいる子どもたちを救出し保護しています。フリー・ザ・チルドレンでは、この施設で暮らす子どもたちが教育を受け、健康的、文化的に過ごせるよう支援をしています。

【ケニア】マサイ民族の子どもたちの中等教育支援プログラム


フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、現地パートナー団体を通じ、ケニアのマサイマラ地区に暮らす先住民族の子どもが質の良い教育を受けられるよう、キサルニグループ中等学校の運営を支援しています。また、ケニアでは小学校は無料ですが、多くの家庭では中等教育の学費を支払う余裕がないため、奨学金支援も行なっています。

 

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