ティーンボイスプロジェクト:日英の子どもからの提案が発表されました!

私たちフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)は、国立成育医療研究センターと一般社団法人Everybeingの2団体とともに、コロナ禍でどのような対策が良かったのか、悪かったのかについて子どもや若者(主に10代)自身が検証し、地域や学校、国に対してより良いあり方について提案をする「ティーンボイスプロジェクト」を、2024年を通じて実施してきました。

 

このプロジェクトには、日本からは16名の10代が集まり、イギリスからは12名の子どもや若者が集まり、日英で意見交換、情報交換の場を持ちながら提言にまとめました。日本では、2024年3月の春休みに2泊3日で合宿を行い、子どもの権利や政策提言の行い方を10代自身が学び、その後、自分の関心のあるテーマで調査を行い、それを提言にまとめて8月にはこども家庭庁を訪問し、職員の方々に提言を伝えたり意見交換をしたりしました。また、イギリスの若者とはオンラインで繋がり、日本とイギリスでのコロナ禍の生活がどうだったのかを意見交換しました。

今までの活動について、下記にまとめていますので、ご覧ください。

春合宿報告:https://ftcj.org/archives/39247

日英子ども若者交流及びこども家庭庁訪問報告:https://ftcj.org/archives/41912

 

この度、2024年を通じて実施したティーンボイスプロジェクトの活動を通して、日英の子どもや若者から出された提言をもとに、国立成育医療研究センターから、「日英のこども・若者が「こころの健康」のサポートについて提言を発表 ~公衆衛生上の緊急事態やその後の活用を目指して~」と題して、新型コロナウイルスのような公衆衛生上の緊急事態が発生した際、また発生後に、こどもや若者のこころの健康を支援するための5つの提言が発表されました。

こども・若者のこころの健康をサポートするために:日本とイギリスのこども・若者による公衆衛生上の緊急事態への提言PDFファイルが開きます
 

また、この提言をより視覚的に理解してもらうためのインフォグラフィックも作成されました。

 

国立成育医療研究センターから発表されたプレスリリース及びウェブサイトはこちらをご覧ください。

 

ティーンボイスプロジェクトを通じて、自分自身を振り返り、また周りにインタビューなど調査研究を行い、それを提言としてまとめてくださった16人のティーン探究者の皆さん、自信の想いや経験したことを共有くださりありがとうございました。また、そのティーンの声をより良く引き出すためにファシリテータ―として協力くださった大学生のみなさんも本当にありがとうございました。

 

本事業を実施することで、子どもや若者の想いを社会に発信していくことの重要性を改めて認識することができました。この事業の実施をご提案下さった、国立成育医療研究センターの山口有紗さんをはじめ、森崎菜穂さん、その他皆さま、お声かけありがとうございました。ともに活動下さったEverybeingの西崎萌さん、小澤いぶきさんをはじめとする皆さまにも感謝いたします。

 

2025年を通じて、引き続き、子どもや若者から出された提案や願いを、日本や国際社会に発信していけるよう活動を続けてまいります。
 

この提言が、政府だけではなく、家庭、学校や地域の人々、自治体なども含めた、子どもが暮らす社会全体へのメッセージとして届き、今後発生する可能性のある公衆衛生上の緊急事態の際に、活用されることを期待しています。

 

 

助成協力:CBGMこども財団、デロイト トーマツ ウェルビーイング財団