フィリピン
フィリピンでの支援事業は1999年からスタート
フィリピンの首都マニラは、東京から飛行機で約4時間と日本から比較的近くにあります。陽気で親しみやすい人々が多く、ビーチは美しく、豊かな自然であふれています。でも、貧富の格差が大きく、紛争地域をかかえているなど課題もたくさんあります。
そこで、フィリピンの貧困下に置かれた子どもに焦点をあてた国際協力活動を展開するため、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは設立時の1999年からフィリピンの現地NGOとパートナーを組んで活動しています。フィリピンの貧困地域に暮す人々が自分の力で貧困から抜け出し、自立できることをめざし、様々な支援事業に取組んでいます。
フリー・ザ・チルドレンのフィリピン支援事業へ
知っていますか?
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンがフィリピン支援事業で目指すこと
フィリピンの先住民族や障害のある子どもや、貧困地域で暮らす子どもたちの権利が総合的に守られるようにフィリピンの人々と共に活動し、めざします。特に、子どもが質の良い教育を受け、彼ら自身の力によって貧困から抜け出し自立できるように応援します。そして、子どもとその周りにいるおとななど全ての人々が尊厳を取り戻し、自分らしく幸せに過ごすことができるよう環境を整えます。
支援のかたち
1.障害者支援プログラム
障害のあるフィリピンの子どもたちは、必要な知識やスキルを学ぶ機会を与えられないまま社会から隔離されてしまうことが多くあります。そこでフリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、盲学校に通う子どもたちがスキルを身に付け自立できるように職業訓練を受けられるようにしたり、質の良い教育や大学進学の道を諦めずにいいように教育環境を整えたり、中途退学しなくて済むようにするため、教育支援活動を通じて子どもの可能性を後押ししています。
2.ミンダナオ島 先住民族支援プログラム
フィリピンには多くの先住民族が暮らしています。町からのアクセスの悪い隔離された地域にある先住民のコミュニティの多くが、貧困や伝統文化の消失、教育の質など多くの問題を抱えています。フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、現地のNGOとパートナーを組み、ミンダナオ島の先住民族の子どもが教育や医療、きれいな水などにアクセスできるよう自立支援プログラムを行っています。
また、この村の子どもと文通しながら支援できる「ペンパルサポーター」事業も実施しています。
3.プレダ基金支援プログラム
1999年からパートナーを組んでいるオロンガポ市にある現地のNGO「プレダ基金」と実施しているプログラム。性的虐待を受けた少女や、刑務所から救出された少年への自立支援、貧困地域(先住民族)の自立支援活動を行っています。
4.緊急・復興支援事業
フィリピンで自然災害や紛争、感染症拡大などにより大きな被害を受け支援が必要な人々を対象に緊急的な支援や復興のための支援を行っています。飲料・食料品や生活物資、医療物資、子どもや若者への学用品の提供を行うほか、ニーズに応じて生計維持支援や、学校修繕などのインフラ構築、被害を受けた子どもへの心のケアに取り組むなどしています。
ここで、ヨランダ台風(日本名:平成25/2013年台風30号・アジア名:ハイエン)やその他大型台風の被害を受けた学校の再建築のほか、プレダ基金と行った、子どもへの心のケア、子どもが誘拐されないようにするための権利の周知や危険からの回避法セミナーの実施、マラウィ市の紛争被害を受けた地域での支援、コロナで影響を受けた子どもや家族への食糧配給などを行っています。
フィリピンでの活動について、ブログにて情報を更新しています。
フィリピンでの活動レポートを読む |
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書籍のご紹介
『フィリピンの少女ピア -性虐待をのりこえた軌跡-』
中島早苗、野川未央(著) フリー・ザ・チルドレン・ジャパン、プレダ基金協力 大月書店刊、税込1,540円
両親と暮らしたことがなく、8歳から外国人相手に性産業で働かされるようになったフィリピンの少女ピア。なぜ子どもが買春の犠牲になるのか、児童労働の現状や児童労働から解放されてからのトラウマの克服や尊厳を取り返すまでの過程などを、ピアの半生を通じて学ぶことができます。
FTCJのオンラインショップで購入すると、売上の2割が当団体の国際協力活動のために使われます。