収入向上支援

母親の自立が、村の未来につながる

母親たちが教育を受け、生計を立てていくための手段やスキルを手に入れることができれば、子どもたちを養うことができるようになります。また、子どもたちを学校に通わせたり、医療サービスを受けさせることができるようになります。そして何より、子どもたちが働く必要がなくなります。

多くの貧困地域において、女性は男性より地位が低く、教育を受けていない割合も高くなっています。安定した収入を得るスキルを身に付けた女性たちは、自信をつけ、より自由に、人生を自ら切り開いていけるようになります。そんなたくましい女性の背中を見ながら子どもたちが育ち、さらにその後に続く世代のお手本・道しるべとなっていくのです。こういった理由から、この収入向上支援では、特に女性への支援に重点を置いています。

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知っていますか?

6人に1
世界では、6人に1人(3億5600万人)の子どもたちが、1日1.9米ドル(約200円)以下の「極度にまずしい」暮らしをしています。(2021 UNICEF)

※2021年当時の推計です。国際貧困ラインは2022年9月に1日1.9米ドルから1日2.15米ドルに更新されました。

1億6000万人
世界には、1億6000万人の子どもたちが児童労働をしています。多くの子どもが、親の収入だけでは生活が苦しく、家族を助けるために働いています。(2021 ILO)

 

950億米ドル
サハラ以南アフリカの国々のジェンダー格差がなくなれば、年間950億米ドルの新たな経済効果が生まれるといわれています。(2015 国連開発計画)

 

支援内容

支援の内容は地域によって異なります。原則として、地域の文化、伝統、資源、習慣、天候、環境やその他の条件を考慮し、どういった方法でアプローチするのかを決めて、現地の団体と協力しながらその地域の人々で持続できるビジネスや収入の手立てを確立していくことを目指しています。

具体的には、農業のスキルや手工芸品の製作スキル、コンピューターの使い方などを学ぶトレーニングを行なったり、ヤギなどの家畜を提供したり、人々が作った製品を公正な価格で購入し日本で販売するといった活動を行なっています。

収入向上支援 プロジェクトラインナップ

【フィリピン】フェアトレード商品生産者支援


フリー・ザ・チルドレンが設立当初からパートナーを組むフィリピンの団体「プレダ基金」では、貧困地域や先住民族の暮らすコミュニティの大人たちを対象に、トレーニングの実施やフェアトレード商品の開発、販売などを行い、収入向上を応援しています。

【ケニア】マサイ民族のママによるアクセサリー


マサイ民族の母親たちが安定した収入を継続的に得られるように応援するため、伝統技術を生かしたアクセサリーの商品開発、そしてそれらの製品の販売を行っています。

 

ケースストーリー

インド カモダ村

モハニは、インドのカモダ村に住む女性です。

モハニは、3人の子ども全員を生後間もなく亡くしてしまいました。
しかし、今ではこの小さな村の”ゴッドマザー”として、村の子どもたちに学校に通うように促し、子どもたちを応援しています。

子どもたちは優しいモハニが大好きで、彼女がお世話をしているヤギのおいしいミルクだけでなく、笑顔が素敵なモハニに会えるのをいつも楽しみにしています。

モハニは字を読むことができません。それでも、積極的に地域のリーダーとして活動し、ヤギ飼育プロジェクトを通じて、村の女性の収入向上を支えました。
このプロジェクトで村の女性たちに60匹のヤギが配給され、ヤギを適切に世話するためのトレーニングが実施されました。そして、モハニがヤギとミルクの売上金を毎月口座に預金する担当となり、村の女性たちは「所得を自分たちで管理できるようになり、尊厳のある生活を送ることができるようになった」と言います。

それに加えて、彼女は夫の農業の改善にも尽力しています。夫婦で生産性や農地を改善させるためのトレーニングを受け、その結果、より多くの穀物が収穫できるようになりました。

モハニの素晴らしいリーダーシップの下、カモダ村はこれからも素敵な村として輝き続けていくに違いありません。

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さまざまな支援の方法があります

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