水支援

安全な水が手に入ることの大切さ

想像してみて下さい。もし、家の蛇口をひねっても、水が出てこなかったら…?水を使うには、何キロも歩いて川まで汲みに行き、重たい缶を持ち帰らなければいけないと言われたら…?そして、その唯一手に入れることができる水を飲むと、病気に感染するかもしれなかったら…?

清潔な水は、わたしたちが健康に生きるために欠かせないものです。しかし、世界ではおよそ8億6000万人もの人々が、安全な水を飲むことができません。そして、毎日およそ4000人の子どもが、きれいな水を手に入れることができないために、命を落としています。

さらに、近くに水をくめる場所がないため、自分や家族のために長距離を歩いて毎日何往復も水を汲みに行っている子どもがたくさんおり、そのために学校に行けなかったり、体を壊したりしています。

貧困地域において、清潔な水へのアクセスを確保することは、早急に取り組める重要な事業のひとつです。安全な水をコミュニティ内で手に入れることができるようになれば、今まで水運びをするために学校に行けなかった子どもたちが教育を受けられるようになります。また、水の確保により農業も改善され、食糧の確保や収入の安定にもつながります。
 

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知っていますか?

22億人
水道の設備がない暮らしをしている人は、世界におよそ22億人います。トイレがなく、草むらなど屋外で用を足す人は6億7300万人です。(2019 WHO/UNICEF)

 

毎日800
汚れた水を原因とする下痢で命を落とす乳幼児は、世界で年間約30万人、毎日800人以上にものぼっています。(2019 UNICEF)

 
 

支援のかたち

わたしたちが行なっている水支援の事業内容は多岐にわたります。
現地のパートナー団体と連携し、それぞれの地域の実情に合わせたプロジェクトを実施しています。緑豊かな地域もあれば、乾燥地帯、山岳地帯など、気候や環境も様々なことから、支援内容はさまざまです。

いずれのプロジェクトにおいても、現地の人々に、設備の適切な使用方法、管理の方法などを教え、現地の人々によって持続可能なものとなるよう努めています。

 

現地のニーズに合わせ、例えば以下のような支援を行っています
  • 手動式ポンプの設置
  • 井戸掘り
  • 学校の手洗い場やトイレの整備
  • 畑の灌漑設備、集水設備などの整備
  • 既存の水源を修復
  • 清潔な水や衛生設備に関する教育


 

ケースストーリー

中国 グフバオ村

グフバオ村では、主要な送水管が凍ってしまい、水道から水を得ることができず、村の崖の方にある小さい池まで行って、水汲みをしなければいけませんでした。この水は安全とは言い難く、村人(特に子どもたち)の病気の発症源となっていました。村の動物もこの水を飲んでいたからです。

さらに、夏には干ばつが原因で灌漑用の水が不足しやすく、常に食糧不足が起きる危険がありました。

わたしたちは、村と連携し、新しい送水管を導入し、穴を掘って新たに2つの水源を確保するなどして、冬の期間も安定した水源を確保できるようにしました。

水の状況が改善したことで、農業は持続可能となり、食糧を安定して確保できるようになりました。子どもたちは、水くみの代わりに学校へ行くようになりました。子どもたちが病気になる頻度も減り、学校の欠席日数が減りました。おとなたちも農業や仕事に集中できるようになりました。

子どもに水や衛生に関する知識も伝えています。先生が「水を飲みたい時、沸かすことがなぜ重要か」と生徒たちに問うと、思い切って手を挙げた女の子が「お湯を沸かすと、殺菌できる。菌は目に見えないけど、病気の原因になる」ということを説明しました。以前はみんな、公共バケツに入った水をコップですくいながら飲んだり、化学用品が染みついた水を平気で飲んだりしていましたが、ワークショップを通じて、清潔な水が健康的な生活の基礎になることをもうすっかり理解しています。

水のワークショップで学んだ生徒たちに、宿題が出されました。家に帰ったら、両親に学んだことを伝えることです。家族みんなでお湯を沸かしたり、手やお皿を洗う練習をしました。

清潔な水で健康的な生活を楽しんでいるのは人間だけではありません。グフバオ村を覆うアプリコットの果樹園に住むヤギたちも、送水管から送られてくる飲み水を飲み、元気にのびのびと成長しています。このヤギの肉やミルクは、村人の大切な収入源となっています。
 

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