【報告】虐待や路上から救出されたフィリピンの子どもへの自立支援
フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)では、1999年からフィリピンの現地NGO「プレダ基金」とパートナーを組んで虐待や路上から子どもを救出し、保護された子どもへの教育支援や自立支援を行っています。
2021年~2022年にかけて、フィリピンでもコロナの感染が拡大し、フィリピン政府は人々が地域をまたいで移動することに制限をしたり、対面授業を禁止したりしていました。しかし、2022年8月の新学期開始に伴い、学校で2年ぶりに対面授業が再開されることになりました。経済活動も徐々にコロナ前への活気を取り戻しつつありますが、物価が高騰していることで、貧困家庭に打撃を与えています。これにより、子どもが人身取引の被害にあい、労働させられたり、性的搾取を受けたりするなどのケースが報告されています。
今年に入り、人身取引の被害にあい救出された子どもはプレダ基金で保護しただけでも、50人以上に上っています。
そこで、東京グレートサンタラン2021のご寄付や、フィリピンのフェアトレード商品の収益の一部によって集まった資金を使って、貧困のためフィリピンの性産業で働かされていた女の子や、家庭や路上で虐待を受けた男の子の保護と社会復帰に向けた教育支援や自立支援活動を行うことができました。具体的には、虐待や路上などから救出された子どもに対して、健康診断や精神面での治療や、栄養のある食事のほか、職業訓練や教育を提供しています。
子どもが虐待や搾取ではなく、子どもの権利が守られ、自分らしく安心して過ごし、教育を受けられるようにすることで、自立できるよう、引き続き現地NGOとともに活動をしていきます。
東京グレートサンタラン2021や、フェアトレード商品をご購入くださった皆様、あたたかいご支援ご協力に心から感謝いたします。ありがとうございました。