日本とフィリピンの視覚に障害のある中高生で交流会を実施しました!

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)では、2021年10月から2022年12月までに、フィリピンの視覚障害者支援事業の現地パートナー団体PBU(フィリピン盲人連合)と一緒に、経済的に課題のある貧困家庭のパソコンなどオンライン機器を持っていない視覚障害者の中高生に対して、拡大鏡・読み上げ・電子書式リーダーアプリをインストールしたスマートフォン(スマホ)を、90人へ届けることができました。

無料で提供したスマホを通じて、フィリピンの視覚障害者の中高生たちは、オンラインでの授業が受けられるようになったり、検索機能をつかったて情報を得られたり、読み上げ機能が付いているアプリをつうじて様々な本を楽しむことができている、という報告を受けました。

インターネットにアクセスできるようになった、支援したフィリピンの中高生たちに声をかけ、日本の視覚に障害のある中高生たちとオンライン交流会を2023年1月21日に実施しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この交流会のプログラムの企画協力をしてくれたのは、筑波大学付属視覚特別支援学校の生徒さんたちです。

プログラムは

1 全体で自己紹介

・名前

・住んでいるところ

・自分の国の好きなところ(もの、場所、景色など何でも)

・相手の国の何を知りたいか(何かあれば)

2 ブレイクアウトルームで2グループに分ける

・アイスブレイク

・ディスカッション

「異文化」を知ることを通して、「社会課題」についても考える

自国でどのような課題があるのか、日本とフィリピンでのSDGsに向けての取組や、私たち若者がどのようなアクションを起こせるかを考えたい

3 全体で話し合った内容について共有する

という流れが企画され、実施されました。

 

 

当日は、フィリピンの視覚障害の中高生23人が参加し、PBU(フィリピン盲人連合)の会長のブッチ・ロブレドさん(写真左)や理事などのスタッフの皆さん6人も参加して、とても盛り上がりました。

 

 

 

 

各グループに分かれて行う話し合いでの進行役は、プログラムを企画した筑波大学附属視覚特別支援学校の高校生3名が担当し実施されました。

 

フィリピンと日本での文化や生活の違いなどを学ぶことができてとても有意義だったと、参加したフィリピンの中高生やPBUのスタッフの皆さんからも好評でした。

 

スマホがあることで、インターネットにアクセスでき、オンラインで日本の学生と繋がれて嬉しかった、という声が参加したフィリピンの中高生から届きました。

 

また今後も交流会を実施できればと考えています。

プログラムを企画し、実施した日本の生徒さん、参加してくださったフィリピンの皆さん、ありがとうございました!