【報告】「SDG4教育キャンペーン2021」子ども・ロビイングメンバー振り返り会

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、持続可能な開発目標(SDGs)の教育目標4の達成を目指す「SDG4教育キャンペーン」に、本年も実行委員として参加しています。

 

本年の「子ども・ユースロビイングメンバー」が5月23日~8月30日の期間中に行ったロビイング活動での気づきを共有する振り返り会を8月30日(月)20:00~21:30にオンライン形式で実施し、24名中12名のメンバーが参加しました。

集合写真 (C)JNNE

まず、キャンペーンの趣旨や経緯を振り返り、事前にGoogleフォームでメンバーに回答していただいたアンケートの結果を共有しました。

(C)JNNE
アンケート結果(抜粋)(C)JNNE
アンケート結果(抜粋)(C)JNNE

 

キャンペーンやロビイング活動をおさらいした後、2~4名の4グループ(ブレイクアウトセッション)に分かれ、オンラインホワイトボードアプリ「Google Jamboard」を併用しつつ、

1:5月23日に実施したオンライントレーニングの感想・振り返り
2:ロビイング活動の感想・振り返り
3:「SDG4教育キャンペーン2021 子ども・ユースロビイング活動」を通じて達成・成長できたと思うこと
4:実行委員会、キャンペーン運営全般に対する感想・改善・要望

に関する共有をそれぞれ10分間行いました。
上記のブレイクアウトセッションで出てきた意見や感想を幾つか抜粋して報告します。

 

1:5月23日に実施したオンライントレーニングの感想・振り返り

研修当時の画像 (C)JNNE

 

当時の研修は講義・オンライングループワーク・ディスカッションがメインだったため、今回改めて振り返りの時間を設けました。意見や感想を幾つか抜粋します。
・国内外の教育問題について現状を知ることができました。
・今まで知らなかった教育問題にも関心を持つことができ、とても面白かったです。
・社会を見る視野を拡げられたと思います。自分がこれまでいかに主観的に社会を見ていたのか自覚できました。
・国内外の教育問題について、他のメンバーとディスカッションをしたり、政策提言の内容・文章をまとめていったりした過程が楽しかったです。
・全国の多くの同世代と意見を共有できたことがとても有意義でした。

 

2:ロビイング活動の感想・振り返り

3ヶ月間のロビイング活動を経て、どのような気づきや学びがあったか、来年の「SDG4教育キャンペーン2022 子ども・ユースロビイング企画」(仮)に応募・参加する、次のメンバーへの引き継ぎポイントなどを共有しました。

6/14 自民党ロビイングの様子(詳細はこちら) (C)JNNE

 

・「子どもの声で気づくこともある」という、議員さんのコメントを聞いて、子どもでも声を上げる意義が大きいことを改めて実感しました。
・「子どもでも声を上げていいんだな」と実感できました。
・国会議員の皆さんは思っていたよりも遠い存在ではなく、フレンドリーで印象が変わった。これまで「テレビの人」と思っていたが、より身近に感じられるようになった。
・発言したことを議員さんが親身に聞いてくださったことが嬉しかった。
・政治に対する偏見を払拭できた。
・今回のロビイング活動で、訪問する政党について初めて詳しく調べたり、実際にお話をうかがったりしたことで、各政党が子どもや教育に関する問題について、思っていた以上に様々な取り組みをしていることを知りました。
・20~60分という短い時間での面会だけでは物足りないし、一過性に終わってしまう(時間が経てば、ロビイングで話したことや伝えた意見はどうしても忘れられてしまう)のももったいない。ロビイングを経て、議員の皆さんと政策などを作っていけるような活動に繋げられたらいいなと考えている。

 

こうした感想の中には、「せっかくこのような感想がたくさん出たのだから、政党や議員の皆さんは”議員と子ども・若者との距離を近づけていること”や”子ども・教育などの社会問題に対する取り組み”をもっと広く周知することが、(党利戦略以上に)社会問題の解決にとって重要ではないか」という、メンバーからのメッセージも含まれていました。

 

3:「SDG4教育キャンペーン2021 子ども・ユースロビイング活動」を通じて達成・成長できたと思うこと

本年のロビイング活動を通じ、自分が何を達成できたか・どのように変わった/成長できたのかという観点で振り返り・共有を行いました。

6/22 公明党ロビイングの様子(詳細はこちら) (C)JNNE

・効果的な質問をするスキルを磨けた。
・教育問題や政治に関する知見を深めたり、興味を高めたりすることができました。
・「参政/参政権」に対する意識・関心が高まりました。早く選挙に参加したいです。
・同世代の同じ問題意識を持っている人と意見交換を通じ、自分の考えや視野が拡がった。また、繋がりも拡がった。
・自分の考えを伝える練習になりました。
・「自分たちが問題に関心を持ち/持ち続けていかないと社会は良くならない」ということをもっと多くの若者に知ってほしいと思った。

 

4:実行委員会、キャンペーン運営全般に対する感想・改善・要望

最後に、キャンペーン全体に対する意見をメンバーに聞きました。一部を抜粋して共有します。

・(コロナ禍で止むを得なかったものの、)一度は対面で参加したかった。
・(質問3は「女性の中学校長・副校長の割合を増やしてください」という、「雇用」「ワークライフバランス」の方が色濃い趣旨で、)「生理の貧困」や「性教育」の観点が薄く、提言を出しにくかった。
・学校の先生や、同世代・同団体の仲間もキャンペーンの存在や内容・趣旨を知らない人が多く、キャンペーンの周知が不足しているように思う。とても有意義なキャンペーンなのでもったいない。

 

メンバーの皆さんからは他にもたくさんのご意見、ご要望、ご提案を頂きました。来年の「SDG4教育キャンペーン2022」(仮)の実施・運営に反映できるよう、来年の実行委員会へ働きかけてまいります。


外務省へのロビイングが急遽8月末から延期になったため、全ロビイング終了前に振り返り会を実施することになりましたが、メンバーの皆さん、3ヶ月間お疲れ様でした!
※外務省へのロビイングは9月中旬を予定しています。(社会・政治情勢により中止になる可能性があります)

 

国内外の教育問題の改善・解決に向け、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは「SDG4教育キャンペーン」の他にも、様々な活動へ引き続き取り組んで参ります。