【報告】子どもメンバーがさいたま市教育長を訪問しました

こんにちは!インターンの若葉です。2022年3月28日(月)、埼玉県さいたま市に住む、当団体子どもアンバサダーの今川つかささん(当時中2)とお友達の伊藤菜穂さん、林小桜さんが、さいたま市教育委員会の細田教育長に子どもの権利に関する政策提言を行いました。

 

提言した内容は、「子どもの権利条約をさいたま市立中学校の生徒手帳に載せる必須項目にしてほしい」というものです。この活動に、同じ市内に住む私(若葉)も同行させていただいたので、活動紹介を執筆させていただきます!

 

(FTCJ事務局補足)
この活動は、埼玉新聞2022年3月29日号にも掲載されました。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2022/03/29/13_.html


【この提言活動がうまれた背景】

この提言活動は、今川さん自身が子どもの権利条約について知ったとき、自分が条約によって守られていることへの喜びと同時に、国連という世界の機関が定めたのにもかかわらず今まで知らなかったことへ疑問を抱いたことをきっかけでした。

 

なかなか行動には移せなかったものの、世田谷区の母子手帳に子どもの権利条約を掲載する提言を区長にした坂口くり果さんと話す機会があり、そこで提言活動をしようと決断したそうです。最初はくり果さんと同じように母子手帳に掲載のお願いをする予定でしたが、公民の授業と照らし合わせながら子どもの権利条約について学べることや、当事者であるこどもに最も伝わりやすいのは生徒手帳だと考え、生徒手帳に変更しました。

 

細田教育長と会うまでに、つかささんは子どもの権利についての活動をされている市議会議員の高柳俊哉議員出雲けいこ議員、冨田かおり議員にコンタクトをとり、ミーティングを行いご協力いただきました。また、SDGsに関心のある伊藤菜穂さんと林小桜さんにも声をかけ、一緒に提言をすることにしました。

 

細田教育長に提出する提言書を作成するにあたって、3人は在校する中学校の校長先生とお話ししたり、在校生に子どもの権利条約に関するアンケートをとったりしました。アンケートからは、その中学校の過半数の生徒が「子どもの権利について知らなかった」「子どもの権利条約について知っていたらよかった」などと考えていることがわかりました。

 

このようなアンケート結果を踏まえながら、「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」という子どもの権利条約の4つの柱を市内の生徒手帳に載せる必須項目にしてほしい、という内容の提言書を完成させました。




 

【教育長との面会】

さいたま市教育委員会の細田教育長との面会の様子 (C)FTCJ

 

提言当日、協力していただいた市議会議員の方と提言の流れを確認し、本番に臨みました。当日持参した提言書をもとに、3人で分担しながら、子どもの権利に関する現状や要望を細田教育長に伝えました。細田教育長はメモを取りながら熱心に話を聞き、「子ども自らがアクションを起こしてくれたことが嬉しい」と今回の提言を好意的に受け取ってくださいました。

 

また、提言内容に関しては、教育長自身からの命令という形で掲載を進めると、「教育長が言ったから載せた」となり思考停止になってしまうので、各学校の生徒で議論をしてほしいとも仰られていました。そして、提言の後、各学校の校長先生へ「子どもの権利条約掲載のために、各学校で議論をしてほしい」というお願いをされたそうです。

 

【活動をふりかえって】

提言後の記念撮影 (C)FTCJ

 

今回の提言活動を行なった3人から感想をいただいたので、ご紹介します!

 

今川つかさ(いまがわ つかさ)

このアクションを実際に起こしてみて、子どもが声をあげることの重要性を再認識できました。それと同時に、子どもの意見は社会で重宝され、特に子どもに関する仕組みに反映されやすいことも分かったため、社会を良くするために何かアイデアがある皆さんには是非「提言活動」も視野にいれてアクションを起こしてみてください!

 

林小桜(はやし こはる、上記の記念撮影画像の左から1番目)

自分の意見を社会に主張するということは、なかなか出来ることではないので、こういった機会を設けていただいて、本当にありがたく思っています。また、この活動を通して、社会に対する見方が変わり、嬉しく思います。これからもたくさんのアクションを起こして、より良い社会を目指していきたいです!!

 

伊藤菜穂(いとう なほ、上記の記念撮影画像の左から2番目)

社会に対してもっとこうするべきなのではないか、のような事を思うことがあっても、自らそれを社会に伝えよう、と思ったことはなかったので、実際に行動してみて、自ら行動することの大切さを強く感じることができました。子どもでも、社会に対してできることがあることをこのアクションを通してたくさんの人に知ってもらえる機会になると嬉しいです!

 

 

今回の提言活動だけではなく、3人は通っている学校で子どもの権利条約に関するキャンペーンを行い、子どもの権利条約の知名度を上げ、生徒手帳への掲載に向けた議論をするそうです。提言活動に同行させていただいて、大学生の私は、中高生だった頃自分たちの権利に関してモヤモヤを感じたことが何度かあったことを思い出しました。しかし、子どもも違和感を持ったら声をあげていい、自分も社会の変化の担い手である、と自覚していなかったために、アクションを起こすという選択肢が自分の中にありませんでした。そのため、今回のような事例が多くの子どもたちに広がり、より多くの子どもが起こせるようになれば、と感じました。

 


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