【今日は何の日?】11月25日: 女性に対する暴力撤廃の国際デー/International Day for the Elimination of Violence against Women

11月25日:女性に対する暴力撤廃の国際デー

1960年11月25日に、ドミニカ共和国で独裁政治に反対する活動を行っていたミラバル姉妹が、
ラファエル・トルヒーヨ政権(当時)によって残忍な形で暗殺された事件をきっかけに、
1999年12月17日の国連総会で制定されました。

 

また、11月25日~12月10日(世界人権デー)の期間を
ジェンダーに基づく暴力に反対する16日間
(The 16 Days of Activism Against Gender-Based Violence against women)
」として、
世界中で様々な活動やキャンペーンが毎年行われています。

 

女性に対する暴力は、被害者・サバイバーが声を上げたり、
被害を証明したりする(証拠を残す)ことなどに様々なハードルがあることから、
被害の実態が明るみに出にくいことが大きな問題点です。

 

近年では、先進国でも#MeTooなどのムーブメントが広まりつつあり、
女性への性暴力に関するニュースが大きく取り上げられるようになってきています。

 

しかし、2020年のコロナ禍による貧困や経済停滞、ストレスの積み重なりなどにより、
家庭内暴力(DV)[3]、オンライン上での性的な嫌がらせ[1]
性産業での児童労働、児童婚、人身売買などが増加・深刻化しているという
実態が世界中の政府・自治体、報道機関やNGOなどから報告されています。

 

ジェンダーに基づく暴力は、UNHCRによって以下の5種類に分類されています。[1] [2]

1:性的搾取・虐待を含む「性暴力」
2:
殴る蹴るなどの「身体的暴力」
3:
言葉やいじめによる「心理的暴力」
4:
女性器切除(FGM)などの「身体的に有害とされる伝統的慣習」
5:
社会的疎外や貧困といった「社会的・経済的暴力」

 

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<参考・引用>
[1] 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン公式ブログ(2018年11月22日)
[2] 外務省平成25年度NGO研究会「ジェンダーとNGO」(公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン)
 「ジェンダーハンドブック」P.9
[3] 政府広報オンラインバックナンバー(2020年6月21日放送分)

 

<関連コンテンツ(一例)>

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【報告】WE TALK “SOCIAL” Vol.10 人身取引について考えるワークショップを開催!

性的虐待から助け出されたフィリピンの少女

インドの少女への性的暴力をなくすために

裁かれないフィリピンの子どもへの性的虐待

当団体代表理事の中島の著書
フィリピンの少女ピア -性虐待をのりこえた軌跡-
(大月書店、税込1,540円)

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