【報告】「SDG4教育キャンペーン2022」第1回ロビイングメンバー研修
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、すべての人々が教育を受ける権利を受けられるよう、持続可能な開発目標(SDGs)の教育目標の達成を目指す「SDG4教育キャンペーン」に、本年も実行委員として参加しています。
本年の「子ども・ユースロビイングメンバー」の顔合わせとキャンペーン内容の説明を兼ねたオンライン研修会を4月28日(木)19:30~21:30に実施しました。
本年の研修も当団体が主体となって運営し、キャンペーン事務局である開発教育協会(DEAR)、同じくキャンペーン実行委員であるラオスのこども、ワールド・ビジョン・ジャパン、シャンティ国際ボランティア会、チャイルド・ファンド・ジャパンのスタッフも運営補佐としてご参加・登壇いただき、スタッフ・ロビイングメンバー合わせて約20名が参加しました。
参考:昨年の研修報告 「SDG4教育キャンペーン2022」実行委員会所属団体一覧
研修内容一覧(目次)
前半:導入
最初に、安心の場(セーフスペース)作りのためのルール確認と自己紹介を行いました。
次に、アイスブレイクを兼ね、3人(+スタッフ)のグループに分かれ、本ロビイング企画に参加した理由や目的、キャンペーンに関連する国内外の教育問題に対する興味・関心を簡単に共有するグループディスカッション(ブレイクアウトセッション)を行いました。
「元々教育問題やSDGsに興味があった」「教育問題に対し、自分に何ができるのか探ってみたい」「昨年のロビイング活動で伝えたいことを相手に伝えきれなかったので、今回は伝えたいことをよりはっきりと相手に伝えて政策へ反映していただけるようにリベンジ、ステップアップしたい(昨年から2年連続で参加しているメンバー)」といった旨のコメントがありました。
前半パートの最後で、SDG4教育キャンペーンの沿革・趣旨説明、2022年のキャンペーン概要をキャンペーン事務局(開発教育協会さん)からご説明いただきました。
(4/9・4/14にキャンペーン実行委員会が実施した「実践者のためのワークショップ」冒頭、下記動画のチャプター1・6と同じ内容)
後半:解説・インプット
今年実施した政党アンケートの質問の背景に関する簡単な解説を、質問を作成した団体のスタッフが行いました。
(キャンペーンHP:https://www.jnne.org/sdg2022/know/ の「背景説明」の文章内の用語やデータに説明を補足)
政党アンケートの概要説明 (C)JNNE
それぞれの質問の説明後、説明を聞いて気づいた・思った・考えたことなどを共有するグループディスカッション(ブレイクアウトセッション)を行いました。
メンバーからは、「自分には無い視点からの考えを聞くことができた」「数値の少なさを見てショックを受けた」「支援予算をもっと適材適所に配分できないのだろうかと思った」「学校や教育が攻撃されていると聞いて、今のウクライナやアフガニスタン、ミャンマー情勢の話が頭に浮かんだ」「国際機関内に基金が多過ぎて、それぞれ何が違うのか分かりにくくなっていることが、国民への周知や理解がなかなか進んでいない一因になっているのでは?」など、様々な意見や気づきが共有されました。
政党アンケートの説明後、本年のロビイング企画の説明、今後のスケジュール確認を行いました。
最後に、今後の活動スケジュールや諸連絡、研修全体の振り返りを行い、第1回ロビイングメンバー研修を終了しました。
<子ども・ユースメンバーからの振り返りコメント>(抜粋)
・多様な興味関心やバックグラウンドを持つ者どうしで議論することで、新たな視点のより良い考えが生み出せそうで今後も楽しみです。
・自分の意見や信念を持っているメンバーがたくさんいたことに驚き、刺激を受けました。知識を増やして、多角的な視点から物事を考えられるようになりたいです。
・政党アンケートの回答について、うまく言えたかわかりませんが自分の意見を伝えたり、皆さんの意見を聞けたりできてよかったです。今後の活動でも、自分の意見と同じくらい、他の方の意見を大事にしていけたらなと思っています。また、日ごろから社会問題やニュースに興味を持って生活していきたいです。
・私は最初、大体の設問に対して賛成なものが多かったが、他の方が日本の政治の状況や、賛成することでの問題点までお話しされていたので、簡単に賛成してほしいと訴えるのではなく、賛成することでの問題点・解決方法を挙げながら、提言することが大事なのだと思いました。
・一つの事象にもいろいろな面があるということを、メンバーとの意見共有を通して実感しました。また、自分には、議論をするための土台ができておらず、知識不足も痛感しましたが、話して言語化することで見えてきた面も多かったと思います。そして、同じ事実でも、切り取り方によって本当に受け止め方が変わってきます。私たちはその切り取り方が偏ることのないよう気をつけなければならないなとも感じました。
・今まで、あまり考えてこなかった問題、
大型連休直前+平日夜+2時間で盛り沢山な研修でしたが、メンバー全員が講義内容や他のメンバーの発言などをメモしたり、初対面ながらもそれぞれの名前を呼び合ったり、「~さんと同じ考えで…」といったメンバー同士でモチベーションを高める声掛けをし合ったりするなど、とても積極的に研修へ参加できており、有意義な時間になったと感じております。
本年は6月6日の院内集会に向け、5月8日・27日にメンバー研修をあと2回行う予定です。