【今日は何の日?】4月22日:国際マザーアース・デー / International Mother Earth Day

4月22日:国際マザーアース・デー


<4月22日のアースデー>

「アースデー」と呼ばれる国際デーは4月22日と3月21日の2つが存在しており、発祥時期はほぼ同じ1969年ですが、経緯がそれぞれ異なります。まず、4月22日の国際マザーアース・デー(別名:国際母なる地球デー、地球の日 など)について説明します。

 

1960年代は、学生や若者による社会運動が盛んな時期で(スチューデント・パワーと呼ばれることもあります)、世界中で様々な学生運動が行われていました。
1962年に出版された、レイチェル・カーソン「沈黙の春」をきっかけに、世界中で環境問題に対する関心が高まり、有毒な農薬の規制や環境保護に関する法整備などが進みました。

こうした社会背景の中、1969年1月28日に、アメリカ・カリフォルニア州サンタバーバラで海底油井(ゆせい)の破裂事故が発生し、15,000キロリットル以上の原油が流出しました。[1]
(一般的な浴槽の容量を約200リットルと仮定すると、浴槽75,000杯を越える油が海に流れ出したことになります)
この事故をきっかけに、当時のアメリカ上院議員だったゲイロード・ネルソンは「環境の日が必要」だと発言し、環境問題に関して学び・討論する機会を設けようという活動を始めました。

 

この発言・構想に、当時のスタンフォード大学の大学院生で全米学生自治会長をしていたデニス・ヘイズが呼応(賛同)しました。デニス・ヘイズは「『母の日』や『父の日』があるのに『地球の日』がないなんておかしい」と呼びかけ、4月22日水曜という平日の“なんでもない日”を「地球の日」にしようと提唱し、1970年4月22日に初のアースデイを開催すべく、事務局長として尽力しました。
その結果、この最初のアースデーは口コミだけで全米の学生・若者を中心に拡がっていき、延べ約2,000万人が参加したといわれています。[2][3]

 

その後、4月22日のアースデーは全世界へ拡大し(日本では1990年から行われています[4])、2009年の国連総会でも4月22日を「国際マザーアース・デー(国際母なる地球デー)」と定めることが採択されました。[5]
現在、国際マザーアース・デーは、「アースデイ・ネットワーク」という国際事務局によって、190カ国を超えるほぼ全ての国で行われています。ちなみに、この日の制定に尽力したデニス・ヘイズは、現在「アースデイ・ネットワーク」の役員を務めています。[6]

 

国際マザーアース・デーの歴史については、以下のウェブサイトでさらに詳しく記載されています。
アースデイ東京公式サイト:https://www.earthday-tokyo.org/about
アースデイネットワーク公式サイト:https://www.earthday.org/history/

 

余談ですが、テレビ番組の街頭インタビューで御馴染みの「銀座の歩行者天国」も、このアースデーをきっかけに、自動車利用に対するボイコットとして1970年8月2日に実施されたのが始まりでした。[2][7]
参考:NHKアーカイブス

<3月21日のアースデー(ユネスコ版アースデー)>

1969年、アメリカの平和・環境運動家、敬虔なクリスチャンであるジョン・マコーネルがサンフランシスコで開催されたユネスコの環境に関する大会で、(北半球の)春分の日を「アースデー」にすることを提起しました(アースデーという概念の提唱は、ゲイロード・ネルソンよりもジョン・マコーネルの方が先)。アースデーを春分の日にしようとした理由は、ジョン・マコーネルが祈りで導きを求めた際に受けた啓示に由来しているそうです。[8] 1970年3月21日、サンフランシスコ市でアースデーが宣言されました。その後、ジョン・マコーネルは「地球の旗」を作って国連へ提案し、国連も支持したことで現在に至っています。

 

<まとめ>

世界には2つのアースデーが存在しており、少々ややこしいことになっていますが、どちらのアースデーも「平和と環境保全」「私たち一人ひとりが力を合わせれば地球を守り、世界を変えていける」というメッセージや祈りが込められています。

 

両方のアースデーが始まってから半世紀が経ちましたが、世界では環境や平和を脅かす、深刻な問題がまだまだ山積し、新たな問題も起きています。
全ての生命の母である地球をまもるため、私たちにどんなことができるのか一緒に考えませんか?
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<引用>
[1]公益財団法人 海と渚環境美化・油濁対策機構「油濁基金だより」(2ページ表1)
[2]アースデイ東京事務局ウェブサイト
[3]ECOALF(株式会社三陽商会)ブログ「EARTH DAY(アースデイ)はご存知でしょうか?」(2020年4月20日)
[4]アースデイ東京事務局ウェブサイトトップページ
[5]国連デジタルライブラリ A/RES/63/278(英語版pdf)
[6]アースデイネットワークウェブサイト(英語)
[7]東京新聞「銀座の歩行者天国 50年前と今の違いは」(2020年8月3日)
[8]クリスチャン新聞(いのちのことば社)オンライン「「アースデイ」提唱者はクリスチャン 「地球に優しい」は神と人への愛」(2020年5月10日)

 

 

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