【報告】2019年12月21日(土)講演: Yokohama Student Forum

12月21日(土)に横浜にある横浜開港記念会館にて開催されたYokohama Student Forumにて、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでユース・エンゲージメント アドバイザーを務める鈴木洋一が英語にて講演を行いました。

Yokohama Student Forumは横浜市立横浜商業高等学校の国際学科に在籍する生徒が中心となって、国内外の高校生を招待し、世界が抱える問題を英語で議論するイベントとして開催されています。

講演は”How we end poverty-YOTth can change the world-”というテーマで行われました。冒頭にて、講師である鈴木のこれまでの活動経験として、学生時代での模擬国連活動、クロアチアの難民キャンプでの経験、洞爺湖G8サミットに向けた啓発から、以前勤務していた国際NGOオックスファムをはじめ、国内外での社会問題への取り組みについて紹介を行いました。

講演自体は主に3つの部分から構成され、まず「貧困」について考える時間を設けました。「貧困とは何か?」という問いかけを行い、会場内の参加者の方々と一緒に「貧困」について考えたうえで、国連における定義やノーベル平和賞受賞者であるネルソン・マンデラによる貧困に対する言葉、貧困とは社会的排除であるという言葉の紹介を行いました。続いて、「SDGs(持続可能な開発目標)と青少年」についてお話をしました。SDGsが国連で採択された際の正式文書名を紹介し、その中で強調されている”Transforming our world”(世界を変革する)という意味合いや社会変革における青少年が持つ歴史的な役割、 現在の世界人口における青少年人口の多さなどを指摘したうえで、日本における青少年の社会問題への関与の少なさを課題として提示しました。最後の講演部分として、「日本から青少年が社会を変える」ことをお話ししました。まず社会の変え方について、社会とは何か、社会変革とは何かという問いから参加者一人ひとりに考えてもらう時間を設けました。社会の変え方についての理解を深めたうえで、日本と諸外国の若者の市民参加意識に関する調査を見せながら、日本で活動をする上での課題と乗り越えるために必要なことを示しました。日本から社会を変えるムーブメントを広げていくうえで、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンとして行うライブイベントWE Day Community Japanの紹介も行いました。

質疑応答では、「SDGsは本当に達成できるのか?」「なぜ社会問題に関心を持ったのか?」など多くの質問をいただきました。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、出張講演や出前授業を全国各地で行っております。ご関心のある方はこちらからご確認ください。講演活動を通じて、社会を変えたいという気持ちを育むお手伝いができればと願っています。