新しい健康センター
カナダのブログの紹介記事です^^
インドのフリー・ザ・チルドレンの地域社会では、「学ぶ」ということは、子どもたちが小学校に入る前からすでに始まっています。それは地元のアンガンワディと呼ばれる健康センターにおける幼児教育、健康増進、保育、などを通して行われます。
ベルナに新しく建設されたアンガンワディのオープニングの式典には、多くの子どもたちや親、先生、そして地域の高齢者の方々が訪れました。テープカットの後、地域のリーダーである年長者が、これまで見てきたなかでもっとも素敵なアンガンワディだとおっしゃっていました。ベルナでは、インドのウダイプル地区の他の地域と同様に、アンガンワディの建物は老化したまま放置されていたため、地域の人々による使用頻度はあまり高くありませんでした。
フリー・ザ・チルドレンは、アンガンワディをつい最近建て替えをし終えたところですが、今もなお、必需品の提供、1ヶ月に一度健康相談をするための看護師と専任保育士の雇用などにより本プロジェクトを推進するよう、政府に求めています。予防接種、妊娠中や出産直後の母親たちのためのカウンセリング、6歳までの子どもたちの保育・給食などのサービスを受けられるアンガンワディの利用者は、日に日に増えています。
新設のアンガンワディは、ベルナにおける日常生活に大きな影響を当てることになるでしょう。健康や生活水準の向上はもちろんのこと、仕事で忙しい親が子どもたちを安心して預けられる場所となるため、家庭の経済状況までもを改善することになりうるからです。幼い子どもたちの面倒を見てもらえることで、兄や姉は、弟や妹の世話をする責任から解放され、学校に通うことができるようにもなります。
フリー・ザ・チルドレンはまた、適切な教育プログラムを作成するため、地元の看護師を雇い、地域の家々に訪問させてそれぞれの健康状況、既存の医療知識、一般的に起こりやすい病気などを調査してもらっています。この家庭訪問は同時に、女性をアンガンワディへ誘ったり、育児教育・健康・衛星管理などへの意識を高めたりするためのキャンペーンともなっています。
今後行われる予定のプロジェクトはいくつもあります。その一例として子どもたちの給食の食料源となるキッチンガーデンのプロジェクトがあります。今までは、保育士が自宅で給食を準備し、アンガンワディにそれを運送していました。しかし雨季になると、道路が浸水し、ただでさえ複雑な運送がより困難になり、問題点もあったのです。今回企画されたキッチンガーデンと、アンガンワディ内に新設されている台所は、現場で穀物を栽培・収穫し、さらに調理することを実現します。
フリー・ザ・チルドレンは、これらの発展をとても嬉しく思っており、地域社会が自力でアンガンワディを運営できる日を楽しみにしています。私たちは、ベルナが近いうちに、貧困・病気・飢餓から抜け出すために必要な知識と道具と資源を手に入れることを願っています。
(翻訳チーム:沼田侑己)