インド 健康向上・保健衛生プロジェクト報告!

FTCが支援するインドラジャスターン州の貧困農村地域での
保健衛生・健康向上プロジェクトの報告が届きましたので紹介します!
※本事業のため、東京都の草の根助成「草の根市民基金・ぐらん」から助成を頂いています。

◆家庭訪問をし、健康管理についてお話ししました。

健康や保健衛生について話すヘルスプログラム担当のインドスタッフ

フリー・ザ・チルドレン・インドスタッフのうち、人々の健康向上に向けて
専門的に仕事をするチームがいるのですが、そのチームは2012年5月~10月
にかけて家庭訪問し、主にお母さんなど女性に対して健康的で衛生的な生活を
日頃からおくるための調査と情報を伝えました。

例えば、手洗いやうがい、料理の時には食器や調理器具は衛生的か、
家畜のそばで料理をしていないか、用を足す場所から離れて料理をしているか、
水は浄化したり沸騰させているか、換気をしているか、食べかすの処理、
マラリアなどの感染症についてなど、聞き取り調査をしながら、日常でできる
保健衛生の正しい知識を伝えるなどしました。

訪問した結果、多くの女性たちがこういった保健衛生についての知識が
乏しいことや、もっと学びたいといった声が聞かれたので、今後、
村人に集まってもらい地域のセンターで保健衛生フェアを開くことを伝えました。

 

◆保健衛生の冊子を作成し、授業をひらきました!
コミュニティの人々が保健衛生の知識をつけ、健康的な生活を保てるように、
手洗いやうがいといった日常的に自分たちでできることや気を付けることを
紹介した「保健衛生に関する手引き」冊子を作成し、それらを使って
フリー・ザ・チルドレンが建てた教室を利用して、子どもを対象に
保健衛生の授業を行いました。

冊子の中身の一部です↓↓↓

 

この冊子は、文字の読み書きがあまりできない人々や子どもがたくさんいるため、
絵でもわかるように作りました。1回目の授業には、25人の子どもが出席しました。
授業では、食前食後に手を洗ったり歯を磨くこと、用を足すときはトイレですること、
家畜のそばで料理したりご飯を食べたりしないこと、食べ残しをむやみに捨てないこと、
髪の毛を定期的に洗うこと、体を清潔にすること、きれいな洋服をきることなどが、
健康的な生活を送るのに、とても大切だと伝えました。

授業を通じて、洋服をきれいに保ったり、髪の毛をケアすることが、病気の予防に
なるとは知らなかった、という声があがりました。そして、これからはちゃんとやって
いきたい、もっとこういったことを友達や家族に伝えていきたい、といった感想が聞かれ、
学校で「保健・健康がかり」というクラブを運営して、学校に通う生徒や、
その家族に、保健衛生や健康について伝えて、一度だけでなく継続的にちゃんと
習慣となるようチェックしたりする活動をしていくことになりました。
FTCのスタッフがその活動ができるよう支えていきます。

 

保健衛生の授業をうける子どもたち。「もっとみんなに伝えていきたい!」

 

こうした、自発的な活動が生まれることは、とても嬉しい成果です。
村の人々自身が健康的な生活をおくるために知識を増やし、
持続的にみなが協力しながら衛生的な生活が実現できるよう、FTCとしても活動していきます。