インド保健衛生・健康向上プロジェクト報告!

私たちが支援するインド・ラジャスタン州では、20%弱の子どもが5歳までに下痢や感染症、その他の病気で命を落としていると2008年に報告されました。そこで、この現状から、予防治療を浸透させることで、10年間を通じて死亡率を5%まで抑えることを目指します。そして、5歳以上の子どもやおとな、特に母親自身が、保健衛生の知識を培うことで病気や死亡を防ぐよう、保健衛生・健康向上事業を実施します。

具体的には、
1)村人の健康を守るため、地域にヘルスセンターを設置し、機能させる。
⇒以前、自治体が建てたヘルスセンターがあるが老朽化し不衛生なために現在はほとんど機能していない。これを修繕し再建させ、自治体と協力して定期的にコミュニティの人々に対して健康診断や保健衛生セミナー、医療サポートを行い、村人の健康を改善させることを目指します。

2)家庭訪問による健康、保健指導を通じて子どもや母親の健康向上をめざす。
⇒自治体の保健スタッフとともに、フリー・ザ・チルドレンの現地スタッフが家庭訪問を行い、住民の健康状態や意識をチェックするとともに、健康や保健衛生に関する指導をし、女性の保健教育に対する意識付けを行います。

3)健康・保健衛生に関する冊子(テキスト)を作成し活用する。
⇒保健衛生のための情報がわかりやすく図解されたテキストを作成し、学校やコミュニティでセミナーを開き配布しながら保健衛生教育を行う。文字の読み書きができない人々にとっても分かり易い挿絵を使う。

4)ヘルス・フェアを通じて村人にメディカルサポートを実施する。
⇒再建したヘルスセンターなどを拠点に、定期的にコミュニティの人々(特に乳幼児、女性、妊産婦)を対象に健康チェックを行い、栄養補助剤やワクチン、駆虫プログラムを実施し、人々の健康向上をめざす。

5)スクールガーデン、キッチンガーデンの設置
学校の敷地に薬草やハーブ、野菜などの植物を植え、育て方と効能について生徒や保護者に伝え、病気予防や健康改善のために活用してもらう。そして、村人が自分たちでそのガーデンは運営していけるよう目指し、持続可能な保健健康向上を実現する。

などを行います!

そして、2012年5月から建設をスタートさせていたヘルスケア&デイケアセンターが12月に支援先のひとつのコミュニティ・ウダワド村に完成しました!
インドの子どものためのご寄付、ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。