【インド事業報告】ウダイプールコミュニティ ヘルス・プロジェクト2013年1月~3月
ウダワド村で、健康フェアを行いました!
健康フェアは、参加者たちが最良の医療を受けられるように、
まず彼らの病歴を書き留め、情報を集めることから始まりました。
健康や衛生習慣についての5つのエリアに分かれ、そこをめぐることで習得できるようなプログラムでした。
1つ目のポイントでは、村人たちに見えない細菌や、ほこり、汚れの存在を知ってもらうため、スタッフがブラックライトを使った真っ暗な部屋を用意しました。
これにより、コミュニティーメンバーの多くがその存在を知らなかった細菌が、
時に最も健康被害の危険性があることを学びました。
また、洗濯物を太陽の下で干すことで菌の拡がりを抑制できたり、
インドセンダンの木を燃やして出る煙が、病気を蔓延させる昆虫を人々の住宅から追い払うことができることも説明しました。
2つ目のポイントでは、フリー・ザ・チルドレンが考えたウダワド村の2つのプログラムについて説明を行いました。
1つ目は、水の大切さや、綿の布を使って水を濾過する方法、
そして数千年の間インド人たちが行ってきた、自然を利用した水の浄化方法について説明しました。
とくに、飲み水を沸騰させることの重要性を繰り返し伝えました。
次に、浄水の必要性を促し、自宅で汚れた容器を使用したり長時間水を放置すると、
それらが相互汚染を引き起こす問題があることを認識してもらいました。
2つ目は、無煙煙突についても説明しました。
村人たちにチュルハという伝統的なインドの料理用ストーブが、煙の吸入もなく、呼吸器疾患を減らすために優れており、またウダワド村の女性の労働の効率を上げる方法である、と伝えました。
そして次のポイントでは、健康管理や教育の社会的な重要性を伝える、人形劇が行われました。
村人たちの多くが、健康管理や教育の社会的な重要性を学んでいなかったので、
人形たちが音楽とともにそれらの社会的メッセージを主張するのに使われました。子どもたちは、
劇をとても気に入ってその場を動こうとせず、やっとの思いで次の場所へ移動してもらうほどでした!
最後のポイントでは、健康相談を行いました。
医者とアシスタントが人々と一緒に座り、治療や薬のアドバイスをしました。
最も人々に共通して見られたのは皮膚病でしたが、
他の村人たちには発熱、胃痛、頭痛、呼吸器の問題、栄養失調、耳や目の感染症が見られました。
健康相談の最後には、参加者全員にポアという牛乳、豆、レーズン、カルダモンなどで味付けされたお米の食事が配られました。
子どもをもつお母さんたちの間では、医者に病気や命、家族について
打ち明けることを戸惑う様子が多く見られました。
また、女性達に対して、出産前から健康管理することが大切であることを伝えました。
この健康フェアで人々が健康について話す機会ができたことと、
人々がお互いに健康管理を行う方法を伝えることができました。
ウダワド村で行ってきた健康プログラムで、
人々の健康への関心が高まってきており、一年間この新しいプロジェクトに専念してきて、
彼らの社会がより健康的に変わってきていることを実感できて、私たちは大変嬉しく思います!!