【報告】6月12日(木): 院内集会「児童労働ゼロ、その日はいつ?」~SDG8.7 児童労働撤廃目標期限の2025年の今、 私たちにできることは?~

フリー・ザ・チルドレンジャパンが会員団体としてかかわる「児童労働ネットワーク」は、本年も「ストップ!児童労働 キャンペーン2025」を開催しています。6月12日の「児童労働反対世界デー」にあわせて、衆議院第一議員会館で院内集会を開催いたしました。

院内集会は、児童労働ネットワーク 代表の堀内光子さんの挨拶ではじまり、ILO活動推進議員連盟の会長である田村憲久衆議院議員、ユニセフ議員連盟事務局長を務める牧島かれん衆議院議員が続けて挨拶を行いました。

来賓としては、仁木博文厚生労働副大臣、宮路拓馬外務副大臣、鈴木馨祐法務大臣、そして、駐日ガーナ大使を務めるジェネヴィーヴ・エドゥナ・アパルゥ閣下がお越しになり、挨拶をされました。

院内集会では、児童労働ゼロに向けた政府、企業、NPOなど様々な立場の人々が集い、課題、取組、希望について分かち合いを行いました。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンからは以前にFTCJ子どもアンバサダーとして活動をしていた植岡さんが子ども・ユース世代という立場から発言を行いました。児童労働ゼロを目指して、ご自身が行った子どもやユース世代向けの啓発イベントや街頭募金、バースデードネーションについて紹介をし、一人ひとりが行動することの重要性を訴えました。

植岡さんの発言全文

認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン元子どもアンバサダーの植岡優里奈です。
本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、「世界は変えられる」と子どもが信じられる社会を目指して活動している団体です。『国内外の貧困や差別から子どもをFree(解放)すること、「子どもには世界を変えられない」 という考えから子どもをFree(解放)すること』という2つのfreeの実現をビジョンにしています。

ここで、私が今までにフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの子どもアンバサダーとして行ってきた児童労働に関するアクションをいくつかご紹介させていただきます。

1つ目は、2022年の6月12日児童労働反対デーに合わせて、ユースに向けた啓発イベントと街頭募金イベントの開催を行いました。このようなイベントの開催によって、ユース世代への認知度を高めること、そして街頭募金への参加など実際にアクションを起こす機会を作ることを目指しました。

2つ目に、バースデードネーションの開催です。バースデイドネーションという言葉、ご存知でない方もいらっしゃるかもしれないのですが、バースデードネーションというのは、自分の誕生日に合わせてクラウドファンディングのようなものを行い、寄付を募る活動です。私は、2022年、高校1年生の時に児童労働撤廃に向けて、この活動を行いました。

さらに、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、毎年、子どもメンバーがフェアトレード商品の企画から販売まで行っています。

子ども・ユース間では、子どもの権利の認知度も低く、児童労働に興味があまりない人が多いのも事実です。しかし、児童労働は、国家や国際機関主体の解決策だけでなく、私たち市民、そして子ども・若者が先ほど挙げたような身近にアクションを起こすことができる課題だと思います。私たちフリー・ザ・チルドレン・ジャパンはこれからも、子どもや若者が児童労働の解決に向けてアクションを起こすということにコミットしていきたいと考えております。

ご清聴ありがとうございました。

 

当日会場には、党派を超えて多くの国会議員が出席し、また複数の報道機関も取材に訪れていました。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、引き続き、子どもたちと共に児童労働ゼロを目指して活動を続けてまいります。