インドのヴェルデラ村で学校建設スタート!

2012年からインドの学校建設のために多くの皆さんにご協力頂き150万円が集まった募金は、フリー・ザ・チルドレンの支援先の一つ、インド・ラジャスタン州ラジャスマンド地区にあるヴェルデラ村での学校建設プロジェクトに使われることになりました。

◇ヴェルデラ村について
このヴェルデラ村は、観光地としても有名なウダイプールの街から車で2時間以上離れたところに位置しています。地域は丘や山々、谷地が多くあるため耕作できる土地は限られていますが、雨水をうまく利用したり灌漑システムがあれば農業の生産性はあがるでしょう。現状では、ほとんどの家庭は農作物を作っても販売はできておらず自給用に細々と作っている状況です。

ヴェルデラ村には、様々な部族の人々が住んでおり、指定部族のビール族や、カーストの下位に位置するグジャーや、その他ローハール、ナイなど異なった集団が住んでいます。村の人口は約1140人で60%の男性及び85%の女性が非識字者で文字の読み書きができないと言われています。平均寿命は65歳となっています。

フリー・ザ・チルドレンの「村の自立を応援しよう!」という開発支援プログラムによって、このヴェルデラ村とパートナーを組み、子どもが教育を受けることを阻む環境を改善していきます。更に、村の人々が安全な水や衛生的な環境にアクセスできるようにし、健康的な生活を送れるよう目指します。また、収入向上によって経済的に自立できるよう支援し、最終的に、貧困の連鎖から抜け出せるようヴェルデラ村のコミュニティ全体をエンパワーしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇教育支援について
ヴェルデラ村のような地方のコミュニティでは、子どもたち、特に女の子たちは、親が農作業で忙しい時などは特に、きょうだいの面倒を見たり、食事の準備など家事全般に従事するようしつけられます。伝統的に、男の子の教育を優先させ、女の子が学校に通うことは後回しに考えられます。もし、女の子が小学校に通えたとしても、中等教育を受けることは男の子より厳しい状況です。

幸いにも、ヴェルデラ村では教育の重要性を子どもたちの親に理解してもらうよう働きかけをしていることで、小学校の中途退学率は低いのですが、子どもたちは様々な要因から、学校に通い続けることはまだ難しい状況です。なぜなら、現在の学校の教室はとても暗く、適切な設備が整っておらず、広範囲に雨漏りが見られるのです。学校の先生は、教室が狭いことによって換気が悪く、雨季には雨漏りが酷くなるため、生徒たちは体調を崩ししまうことがあるとわかりました。このようなことで、結局外で授業をせざるを得ないことが多くあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在の学校の敷地の様子

フリー・ザ・チルドレンは、このような状況を改善するためヴェルデラ村と連携して学校の建て直しを行うことにしました。そうすれば、子どもたちが安全で健康的な環境で学ぶことができ、より多くの子どもたちが学校に継続してくるようになるからです。

今回、日本で集めた学校建設事業の募金を、このヴェルデラ村の学校の再建のためにあてることができます。ご協力くださった全ての皆様に、心より感謝申しあげます。