【報告】流山市で「子どもの意見を聴くファシリテーション講座」を開催しました。
2024年5月11日(日)に地域子育て支援団体ネットワーク「流山子育てネット」様からのご依頼で、「子どもの意見を聴くファシリテーション講座」を開催いたしました。
子どもの居場所や市役所の職員、議員、主婦など、子どもに関わる市民の皆さま23名と1日がかりで学びました。
研修の様子をダイジェストでご紹介いたします。
【午前:10時〜12時】 子どもの権利、ファシリテーションとは
まずは、子どもの権利について理解を深めるため、FTCJオリジナルワーク「子どもの権利条約カードゲーム」に取り組みました。
困難な場面を権利カードで乗り越えているゲームで、具体的な事例と権利を結びつけ、まずは感覚的に権利条約の内容を掴んでいきました。
ワークの振り返り後、子どもの権利条約の成り立ちなどの世界の動きと、こども基本法やこども大綱のポイントを中心とした国内の動きについて解説しました。
そして、お昼休憩前にファシリテーションの基本姿勢や安心の場づくりについて触れ、午後のワークに備えました。
【午後:13時〜17時】傾聴・質問スキル、模擬会議
午後はとにかく実践!
テキストの内容をおさらいしつつ、ペアワーク・グループワークの連続です。
傾聴のためのコミュニケーションスキルの練習や質問の種類を使い分ける練習、
グループで会話をするための練習など、様々なスキルについて実践し、フィードバックを交えながら学んでいきました。
最後には、意見聴取の場面を仮定した模擬会議を行い、実際に近い状況でのファシリテーションを体感していただきました。
参加者の皆さまがとても積極的に取り組んでくださり、1日を通して大変充実した研修となりました。
流山市の皆さまと一緒に素敵な研修を作り上げることができ嬉しい限りです。
改めてご依頼いただきありがとうございました!
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、団体発足時の1999年から、子どもが権利行使の主体であることを子どももおとなも認識できるような機会をつくり、子どもの意見を聴きながら事業や組織運営に取り組んでいます。
これまでも、単なるファシリテーターの養成講座ではなく、子どもの権利や子どもが相手であること、そして子どもがチェンジメーカーへと育っていくことを重視した「子どもの意見を聴けるファシリテーター」を養成するための講座を主に大学生向けに実施してきました。
昨年のこども家庭庁からの委託事業を経て、今回さらにパワーアップした研修をご提供することができました。
2023年4月1日に「こども家庭庁」が発足、『こども基本法』が施行されました。こどもまんなか社会を実現するための『こども大綱』では「こども政策に関して自身の意見が聴いてもらえている」と思う子ども・若者の割合を70%(2023年20.3%)に引き上げるという目標が掲げられました。
目標を達成していくためには、子どもの意見を聴く場、そして子どもの意見を聞けるおとなの存在が不可欠です。
より多くのおとなが子どもに寄り添って意見を聴くためのスキルを学ぶことができるよう、
私たちFTCJも尽力していきたいと思います。
子どもの権利についての講座や、子どもの意見を聴くファシリテーター養成講座にご関心がある皆さま、
ぜひお気軽に下記よりご連絡ください!
一緒に、こどもまんなか社会の実現に向けて、動いていきましょう!