【開催報告】テイク・アクション・オンライン・キャンプ2021夏

8月17〜20日に、テイク・アクション・オンライン・キャンプ2021夏を開催しました!

通算4回目となるこのキャンプは、今まで最長の4日間のオンラインキャンプでした。
参加者自身が「自分の力を信じ、一歩が踏み出せる」ように、様々なプログラムをアップデートしました!

 

昨年から引き続き、全日程オンラインにて行い、
日本全国から小学校5年生〜高校3年生、計32名にご参加いただきました。

 

☆3つのセッション
今回のオンライン・ミニキャンプのプログラムには、主に3つの時間+αがありました。

「グループセッション」
同年代の4人+ファシリテーター2人のグループ(以下、スモールグループ)で活動する時間。

「コーチングセッション」
ゲストスピーカーを招き、1つのテーマについての理解を深める時間。

「OCAMPIC(オキャンピック)」←New!!
4日目の発表に向けて、参加者だけで活動する時間。
興味のある社会問題が近い参加者同士で年代を越えたチームを組みました。

+「チョイスタイム」
希望者だけが集まる時間。

 

SUMMER キャンプ

【8/17 1日目】

オープニングセレモニー

当団体代表理事の中島による挨拶や団体紹介、全体のルール確認をした後は、みんなでアイスブレイク!
「共通点探しゲーム」をしながら全体で自己紹介をしました。

 

グループ①セーフスペース

お昼を食べて再集合!アイスブレイクゲーム後、今後全員が安心して参加できるようにみんなでグループルールを作りました。また、各グループで作成したルールを持ち寄って、全体で互いのルールの確認もしました。みんなの期待や不安をしっかり共有することができました!

 

コーチング①平和構築の仕事

NPO法人REALsの職員、近田めぐみさんをお招きし、今まで6箇所以上の機関で関わられてきたアフリカでの平和構築活動や現職での仕事についてお話しいただきました。スーダンの平和構築への国連PKOの多角的な関わり、紛争後安全な状態を作るために行うこと、その後のステップなど、参加者にとって初めて学ぶ内容ばかりでした。経験豊富な近田さんのお話はとても刺激的で、参加者からの質問も多く出ました。

*NPO法人REALsのホームページはこちら↓

 

OCAMPIC①お互いを知ろう!

初めてチームで顔合わせ!そして、1回目の活動では、お互いをよく知るために様々なお題が書かれたすごろくに挑戦し、そのミッションをクリアしながら話をしたり、ルールや役割を決めたりしました。

 

 

 

【8/18 2日目】

グループ②共感サークル

平和を作り出すプロセス「NVC(Nonviolent Communication)」で使われるニーズ(価値観)カードを用いて、お互いの大切にしている価値観を共有するワーク「ニーズウォーク」や、お互いの話に共感を寄せるワーク「共感サークル」を行いました。

コーチング②鬼退治したくない桃太郎

1日目に近田さんから聞いたテーマ「平和構築と紛争解決」について身近に考えるため、むかし話の「桃太郎」を事例にみんなで争いの平和的な解決方法について考えました。各グループが作った“平和な解決をした”オリジナル桃太郎はとても興味深かったです。

ビデオ教材「鬼退治したくない桃太郎」作成:株式会社Be-Production

 

OCAMPIC②ターゲットを決めよう!

チームのメンバーが共通で興味を持つ社会問題について改めて調べ、特にメンバーが解決したいと思うこと(=ターゲット)を決めました。

 

チョイスタイム
Free The Childrenを設立した当時12歳のクレイグくんのドキュメンタリー動画『It Takes a Child』の上映会が行われました。

 

 

 

【8/19 3日目】

おうち de アクション

約1時間でできるアクション選んで、実際にやってみよう!というコーナー。朝にちょこっと集まり、あとは各自お家で行動あるのみ!

《行われたアクションの例》
・書き損じはがき集め、古本回収、フードバンクに寄付する食品集め、古着集め、ボトルキャップ集め
・問題やアクションを伝えるためのレポートやポスター作成、SNS発信、漫画やイラスト、アート作品の作成
・無駄の出ない昼食作り、
・ショップ袋のリサイクル活用、ごみ拾い、ごみの捨て方の見直し
・スーパーにフェアトレード商品の仕入れを増やしてもらうための嘆願書送付
・翻訳ボランティア
などなど。いくつものアクションに挑戦した人もいました!

 

グループ③セレブレーション

午前中に各自で行った「おうち de アクション」を報告し合い、みんなで讃え合いました。振り返りも行い、次に活かしたいことを考えました。今回も素敵なアクションがたくさん集まりました!

 

コーチング③情報発信のコツ

大学時代にFTCJのメンバーとして活動されていた、現在公益社団法人シャンティ国際ボランティアで広報担当をされている召田安宏さんをお招きしました。学生時代に関わった活動や情報発信するときのコツについてお話しいただきました。1分で相手に伝えたいことを伝えるエレベータートークにもみんなで挑戦しました。

 

コーチング④アクションアイディア作り

「好きなこと+社会問題=ソーシャルアクション」という「Gift+Issue=Change」の考え方を学び、ワークを通して自分がワクワクするアクションアイディアを考ました。

 

OCAMPIC③アクションアイディアを考えよう!

2日目に決めたターゲットとなる問題の解決のために、自分たちができることは何かを考え、具体的なアクションアイディアを決めました。

 

チョイスタイム
「タレントショー」と題して、それぞれが自分の特技を披露しあいました。けん玉、歌、絵など、様々な特技が飛び出しました!みんな素敵!

 

 

 

【8/20 4日目】

OCAMPIC④発表しよう!

3日目のOCAMPICで考えたチームのアクションアイディアを持ち時間3分で発表しました。どのチームも短い準備期間の中スライドも作成し、3日目のコーチングセッションで学んだことが存分に活かされたと発表でした。

 

OCAMPIC⑤振り返ろう!

これまでのOCAMPICでの活動を振り返り、うまくいったことや次やるならこうしたい!ことなどについて話しました。最後にはお互いを讃えあう温かい時間を過ごしました。

 

グループ④アクションプランニング

3日目に考えたアクションアイディアを基に、実際に自分がやってみたいアクションについての計画を立てました。基本的に個人作業で進め、時にはグループのファシリテーターと一対一で相談しながら完成まで頑張りました。

 

コーチング⑤キャンプ全体の振り返り

それぞれのアクションプランの発表をし、その後、4日間のキャンプを通して自分に起きた変化や学びなどについてそれぞれグループ内で共有し合いました。名残惜しいグループ最後の時間となりました!

 

クロージングセレモニー

考えたアクション・アイディアをみんなで見せ合い、お互いを讃え合いました。
ワクワクするアクションがたくさん!これから各地で取り組まれるのが楽しみです!

 

参加者のみなさん、4日間いかがでしたでしょうか?
「何かアクションを起こそう!」そう思い、みなさんがそれぞれの一歩を踏み出してくれていたら嬉しいです。
みんなには仲間がいます!決して1人ではありません!
今回出会った仲間がいることを胸に、今後もぜひ、自分の強みを起こしたアクションを起こしてみてください!

 

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<キャンプを終えて、参加者からの感想>
・自分も世界を変えたいと思うようになり、変えることを考えるとワクワクするし、アクションのアイディアを工夫したり、実践してみたりしようと思うようになりました。

・様々なバックグラウンドを持った方々との意見交換は、とても貴重でした。多様性のあったキャンプであるだけ、もっと他の方の意見を知りたいという積極性が生まれました。

・みんなが私の意見をいいねとか言って後押ししてくれたから、自己肯定感が高まった。

・発言することが苦手でしたが、好きになっていたので驚きました。

・今回のオンラインキャンプに参加して、新しいお友達がたくさんできた!そして、新しいことがたくさん学べたし、社会問題にももっと興味を持ちました!すごく楽しかったです!

・グループがとっても話しやすい雰囲気で、普段あんまり意見を言わない自分でも、このキャンプのおかげですごく発言できるようになりました!

・私は批判されるのが怖く、発言することがなかなか出来なかったですが、グループのみんなが「いーね!」や「共感!」などと発言する度に言ってくれたので発言することに自身を持つことができるようになったので本当に良い経験ができました。

・私は大勢の人の前で話すのが苦手でしたが、今回のキャンプはたくさん意見を伝えることができて充実した時間を過ごせました。またファシリテーターの方が一緒にアクションを考えてくださって素敵なアクションを考えることができました。今回のキャンプをきっかけにアクションを自分から起こしていきたいです。

・キャンプに参加することで自分の考え方がかわり、自信が付きました。前までは、自分が相手に伝えたいことが本当に伝わっているか、相手に自分のことが誤解されていないか不安でした。しかし、議論を重ねて自分は相手に理解されていると気がついて、大きな自信が付きました。

・一番印象に残っているプログラムは、おうちdeアクションです。ぼくのアクションを応援して手伝ってくれる人はあまりいないと思っていたけど、実際やってみたら結構いたからです。

<保護者の方からの感想>
・「母さんどうしよう、オンラインキャンプめっちゃ楽しい!」と、仕事から帰宅するたび興奮して今日何をしたかを説明してくれる様子が、楽しそうで、生き生きして希望に満ちていて、本当に子供らしくて、暗いニュースばかりの今の世の中で、こんな夏休みを過ごせているなんて幸せだなぁとしみじみ思いました。

・娘は毎日積極的に画面に向かい、真剣な表情で取り組み、時には笑いありと充実した様子でした。新しい場所や人に対して苦手意識の強い娘ですが、1日目が終わった段階で、2日目を楽しみにする姿が見られました。日本各地の様々な年齢、住まい、状況の仲間と話し合い、自分の意見を整理し、相手に分かりやすく伝え、思考するだけでなくアクションもしていく、という普段学校では得難い貴重な機会となりました。ファシリテーターはどの方も素晴らしく、子どもたちをリードし、見守り、サポートしてまとめ上げてくれました。将来の見本としたくなるような沢山の素敵な大人の姿を娘に見せることができました。本当にありがとうございました。

 

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実施にあたり、下記財団よりご後援をいただきました。

【テイクアクションキャンプ・スカラシップ(参加費免除制度) 協賛】

大東建託グループ みらい基金

 

改めて感謝申し上げます。

 

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「テイク・アクション・オンライン・キャンプ 2021夏」
●日 程 :2021年8月17-20日
●場 所 :オンライン
●参加者 :32人参加
小学生7人、中学生15人、高校生10人

●スタッフ:21人

●ゲストスピーカー
近田めぐみ
召田安宏

●過去の実施報告はこちら(2021年春のオンライン・キャンプ報告はこちら