こんにちは、ユース・エンゲージメント アドバイザーの鈴木洋一です。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、すべての人々が教育を受ける権利を受けられるよう、持続可能な開発目標(SDGs)の教育目標の達成を目指す「SDG４（エス・ディ・ジー・フォー）教育キャンペーン」に実行委員会として参加しています。

6月13日(土)にSDG4教育キャンペーンにて行っている24歳までの子ども・若者を対象にした主要政党と関係する各省庁へのロビイング企画のオンライン勉強会があり、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンが企画運営にかかわっておりましたので、報告します。

子ども・ユースロビイングはCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で実施可否が不透明だったこともあり、SDG4教育キャンペーンの実行委員会に関係する子どもやユースを対象に募集がされ、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンにかかわる子どもやユースメンバーのほか、ガールスカウト日本連盟やセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンにかかわる子ども・ユース世代の方々が参加者として参加しました。フリー・ザ・チルドレン・ジャパンからは政治家やメディアに向けて声を上げる社会参画キャンペーンのWE Speak Up参加者も多く参加していました。

オンラインイベントでは、趣旨説明と自己紹介(名前とプロナンス[呼んでほしい呼び名]、住まい、期待の共有)のあと、多くの方が初対面ということもあり、対話のための安心の場づくりを入念に行いました。誰もが知らない間に人を傷つける可能性のあること、誰もが間違えうり、だからこそ訂正もできること、まとまっていなくても話してよいことなどをスタッフを含めて参加者全体で共有しました。その後、2人1組をつくって、オープンセンテンスという手法を用いて、お互いの人生についての語り合いを行い話し合いをしやすい関係づくり(アイスブレイキング)を行いました。

話しやすい場になったところで、SDG4教育キャンペーンの事務局を務める、NPO法人開発教育協会の職員 八木さんからSDG4教育キャンペーンで行った主要政党への質問の回答やその回答結果から作成したオンライン投票結果について説明を行いました。オンライン投票時に集まった一般の方々からのコメントなどもあわせて紹介されました。

休憩の後は、話し合いの時間を持ちました。
まずはホームグループと呼ばれる4-5人に分かれ、主要政党の回答結果やオンライン投票からの学びについて分かち合いました。続いて、メンバーを入れ替えて、「SDGの目標4を達成するために日本に求めること」をテーマに話し合いを2回行いました。話し合いには、SDG4教育キャンペーンにかかわるNGOの職員も参加し、参加者の意見や疑問に合わせて問題の背景やより詳しい説明なども行っていました。

同じ話し合いのトピックでも、人が変わることで新しい視点に対する気づきがあったようです。なお、ホームグループを作成する際には、事前に問題意識や提言したい内容をお聞きし、より多様な人々が揃うように調整をしていました。

休憩の後、再び4~5人のホームグループに戻り、主要政党や関係する省庁に向けて提言したいメッセージについて話し合いを行い、最も提言したい内容について発表を行いました。以下いくつかのメッセージ案を共有します。

• 今　当たり前を壊したい
• 教育を受けなければ見られない景色がある～世界中の子どもたちの可能性は家計や環境に邪魔されない～
• 世界ルーツの子どもにも声をあげるチャンスを！
• 教育は生きるために必要で、生き方も学ぶ。より、多様な人々がいて、排除しないものであるべき。

その後、実際にロビイングに行く際のことを念頭に、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの鈴木からロビイングに関するミニ講義を行い、グループごとでの感想共有とお知らせを行い、オンラインイベントを終えました。

教育という分野でも異なる部分に問題意識のある同世代の方々との話し合いからは多くの学びがあったようです。オンラインイベントは13:00から5時間にも及びましたが、最後まで楽しく参加されていたように思いました。8月下旬まで随時ロビイングが行われますので、今回での学びを活かしてもらえればと願っています。