インドスタディーツアーから帰国しました!!

こんにちは、スタッフのFaith(フェイス)です
3月24日~31日まで、インドのスタディツアーを実施しました
今回は、中高生がたくさん参加した、とても楽しいツアーでした。

内容としては、世界遺産で有名なタージマハルを観光したあと、
FTCが支援するインドの農村貧困地域を訪問し、現地の課題を学んだり
子どもたちと交流したり、学校建設のボランティア作業をしたり、
世界の貧困問題を解決するために
一人一人ができることを考えるリーダーシップ・トレーニング゙をしたりして
参加者全員で有意義な時間を持てました。

ここでは、特にインドで出会った子どもたちについて書きます。

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FTCが自立の支援をしている国の一つがインドですが、インドはやはり
まだまだ児童労働に従事する子どもたちが大勢いることを感じました。
今回行ったツアーでも、児童労働に関する話を聞いたり、実際に会って来たりもしました。  

デリーでは、観光客相手に物乞いをしている子どもたちがとてもたくさんいました。
バスが信号で止まるたびに、窓まで近づいてきて、何かを売ろうとしたり、
またお金を欲しいとジェスチャーをしてきたりします。
まだ小さい子どもなのに、赤ちゃんを抱えながら物乞いをする子どもも少なくはありません。

その姿を見るのはとても辛いですが、ここでかわいそうに思ってお金をあげてしまうと、
「働かなくても、物乞いをすれば良い」と思うようになってしまうので、お金をあげることは
やめてほしいと以前言われた事を思い出しました。また、「私が働かなくても、子どもに
物乞いをさせれば良い」と大人が思ってしまう事もあるのです。

では、どうすれば良いのでしょうか?

貧困を無くすために本当に必要な支援は、大人が安定した収入が得る事が出来る
ための教育だと思います。

タージ・マハルの観光をした時は、インドのファーストフード店に入ることになり、
そこでアイスクリームを買ってバスに帰ろうとすると、そのアイスクリームが
欲しいとねだってきた、妹を抱いている男の子がいました。

「食べかけだけど、いいのかな?」と思いながらもアイスクリームを渡したら、お兄ちゃんは
自分一人だけで食べるのではなくて、まず妹に食べさせていました。お兄ちゃんに何回も
スプーンでアイスクリームを食べさせてもらっている妹の姿が、バスの中からずっと見えました。

インドの子どもたちは、貧しい生活を強いられているかもしれませんが、そこにはとても
暖かい、「分け合う愛」もありました。

日本は先進国と言われていますが、どれだけの人がホームレスの人に食べ物をあげたり、
自分のものを他の人と分け合ったりしているのでしょうか?

支援先のウダワド村では、ある家族の家を訪問しました。電気もなく、窓もないので、
とても暗かったです。そこの家庭では、5年生の妹が学校へ行けるようにと、
毎日15歳のお兄ちゃんが働いていました。その妹も、毎朝5時に起きて、
家のお手伝いをしてから学校へ通っているそうです。そして、家の庭にある木の上で
勉強しているらしく、楽しく木に登るところを私たちに見せてくれました。

学校へ行ける事、勉強できる事をとても嬉しそうに話す女の子の笑顔はとても印象的でした。  

湖の都と言われているウダイプールでは、湖のほとりで観光客用に彫り物を作っている
家族に会いました。お母さんと息子二人と娘一人の4人家族です。お父さんはお酒に
溺れてしまい、いつも暴力をふるっていたので、今は別に暮らしているそうです。
二人のお兄ちゃんたちは学校へ行く事が出来ませんでしたが、「5歳の娘には
学校へ通う年齢になったら、学校に通ってほしい」とお母さんの考えが変わったそうです。
お兄ちゃんは将来実業家になりたいと言っていて、妹は芸術家になりたいと言っていました。

「妹が作るものをお兄ちゃんが売るのかな?」と思い、家族で協力して生きていく「絆」と
「助け合いの心」を感じました。

この家族の一日の平均収入は100ルピーぐらいだそうですが(約200円)、
すぐそばの湖の上には、一泊100万円以上の高級ホテルが見えていたのが、
とても不思議に感じました。  

インドで出会った子どもたちは、体がとても細く、また小さくて、実際の年齢よりも幼く見えました。
その理由は、やはり栄養失調だそうです。他にも目の白い部分が黄色くなっていたり、髪の毛が
赤茶色っぽくなっていたりするのも、タンパク質が足りないのが原因だと言われています。
インドの貧しい村では、日本と違って栄養のバランスの採れた食事をとることは、
不可能に近いのです。

自分が大学生の頃、学食で自分が取った食べ物を、スプーンで一口だけ食べて、
「まずい!」と言って残していたこともありましたが、そんな自分を思い起こすと、
とても申し訳ない気持ちになりました。

そんな貧困の中で生活している子どもたちのために、日本にいる私達は何が出来るのでしょうか?

それは、まずやはり「知る」事です。
そして、「伝える」事。
その後、自分で出来るアクションを起こす事。

これらの事は、友達や家族などで、楽しみながらする事も可能です。
小さな変化をみんなで起こせば大きな変化が起こせます!

自分がふれあう事の出来る人は少ないかもしれませんが、
その人たちがまた他の人たちにふれあい、またその人たちが他の人たちにふれあっていけば、
どんどんどんどん広まって行くと信じています!

みんなで互いに助け合っていきましょう!