横浜雙葉高等学校での講演会

横浜雙葉高等学校で毎年恒例の講演会をさせていただきました!

横浜雙葉高等学校では、毎年2年生がグループを作って、それぞれNGOを調べ、活動をすることになっています。
先生たちは、「アクションを重視」していて、生徒さんたちがしたいと言うことをサポートするという、素晴らしい方々です。

放課後に何人かの生徒と話しましたが、「1円玉募金を近辺の学校にも一緒にやりましょう!と話に行く」と言っていました!!!楽しみです!

■日程
2015年5月22日(金)
6時間目 13:40~14:25 2クラス
7時間目 14:35~15:20 2クラス
それぞれ45分ずつの授業で同じ内容でお願いいたします。

■イベント名
高校2年生 総合学習

■講演・ワークショップのテーマ
昨年と同様の内容でお願いいたします。ご自身のNGO活動を通して感じること、考えること、見えてきたこと、など。

■対象者
高校2年生 総合学習
1クラス45名~47名×2を2回。合計180名強

■派遣依頼の理由・連絡事項・ご希望、ご要望
天野さんに昨年講演していただいて、大変よかったので、同じ内容で(FTCJの活動やNPOとは何かなど)をお願いいたします。

高2を対象に、総合学習の授業の一環としての位置づけになります。
NGO活動を行っていく上での心がけについてお話しいただきたいと思います。

以前にも何度か来てお話しくださっていると思いますが、高2では実際に行動を起こしていくということもあり、
どういう点について注意すべきかなどとともに、海外対象に支援していく場合は特に、
現場とのつながりが見えにくく、実感が伴いにくい中での活動となりますので、モチベーションが上がるようなお話をしていただければ幸いです

■参加者の感想:
(抜粋しましたが、ほとんどの生徒さんがアンケート用紙にびっしりと、とてもたくさんの素晴らしい意見を書いてくれたので、ちょっと長くなってしまいました。生徒さんの感想の下に先生からの感想と、生徒さんからの質問の答えもあるので、質問の答えを読みたい人は下までスクロールしてください)

私にも何かできる、世界を変えられるような希望をいただきました。芸能人の番組のおたよりコーナーに手紙を出します!一歩踏み出す勇気をありがとうございました。

ボランティアってこんなに楽しみながらできるものだと、今までのかたいイメージから180度見方が変わりました。心を一つにすれば何でも出来ると思いました。ずっと海外に行きたいと思っているので、FTCのカナダのキャンプにも行きたいと思っています。雙葉生は自分から動くことが苦手で、悪く言えばノリが悪いと思っていましたが、あんなにラップで盛り上がれました。Faithさん自身が楽しみ、その想いを伝えてくださったからこそ、みんなの胸に大きな発見・感動が残ったのだと思います。

一番印象に残っているのは、思ったよりも私たちと同じような高校生がこのような活動に取り組んでいるということでした。何か崇高な志を持った少人数が取り組んでいるのではなく、多人数がよくあるような高校生の趣味を上手く生かしていることが、私にとっても何かできるかも、という思いの原動力になった気がします。

正直なところ、いつもの総合で来てくださる方々は割とずっと話し続けたりとか、私たちを具体的な活動に勧誘するということはなく、何か起きている問題の現状について話して終わりだったことが多かったので、今回のお話はとても吸収しやすかったです。テーマも一貫して、「We can change the world」だったので、そんな気もしてきました。

講義の仕方が本当に上手で慣れていらっしゃるな、と思いました。つかみから生徒の動かし方、そして真剣な話に導入する際の質問、流れが見事で、憧れました。最初から最後まで楽しくて、でもただ楽しいだけじゃなくて内容もしっかり頭の中に入ってきて、色々なことを知りました。今まで、こんな楽しい講義受けたこと無いです。ずっと聞いていたかったです!来年以降は2時間取った方がいいと思います。

ラップの時、歌詞に含まれる真の意味を、モニターを見ず、まっすぐに生徒たちを見ながら完璧に歌詞を歌っていて、「世界は変えられる!今すぐ変えよう!世の中は今このようになっている」という思いが伝わってきました。ワールドカップ開催日に「We can change the world」というカードの写真を撮って、世界に伝えようと思います。

私はメンバーと一緒に、FTCJの一円玉募金キットを使って雙葉でも募金活動することにしました。また、仲間内だけで終わらせるのではなく、生徒会などを通じて近隣の高校にもFTCJを知ってもらう活動をしたいです。

自分のGift、Talentを生かすには・・・と考えましたが、実際に訴え行動するにはどうしても性質が向かない気がしてしまいます。私は違う分野で(自分を生かせる場所で)沢山働いて、そのお金をFTCJのような団体に使ってもらうのが現実的だと思います。その為に一生懸命勉強します。

Faithさんの良かった部分は胡散臭くなかった所です!心から、FTCJの活動をしていることが伝わってきました。「What can I do?」のリピートが効果絶大でした。おそらく、この言葉から抜け出せなくなるだろうと思います。

私は将来的には弁護士になるという夢を持っていますが、大学生になったら留学をして英語力を磨き、通訳のボランティアや、日本だけに留まらず、世界中の困っている人に勉強を教えたりしたいと思いました。「We can change the world」とみんなで歌ったのですが、なんの力もないと思っていた自分に、少し自信が持てるようになりました。

とにかくとにかくとっても楽しかったです!!Faithさんが担任の先生だったら、どれだけ楽しく勉強できるんだろうと思ってしまいました。子どもだからできないと思っていましたが、子どもだからこそできることがたくさんあるということに気が付きました。JKの私たちでもなにかできることはあるということに気づき人生が明るくなりました。

リモコンを使いながらの講演で、パソコンの所でスライドを切り替えるということが無く、とても近い距離でお話してくださったので、積極的に考えたり、発言したり出来ました。高1の校外学習で時間をもってやって欲しいと思いました。

みんなで「We can change the world!」と歌ったことが印象に残っています。こんなに退屈せず、心を動かされるような講演を聞いたのは初めてです!「きみたちは世界を変えられる」というこの言葉を大人に言ってもらえることで、本当にその力がわいてくるのだと思います。私は横浜市のボランティアスタッフとして活動することにしました。人の役に立つことを率先してやっていきたいと思います。

私は感想を書くときにいつも最後は「自分のできることをやっていきたい」でしたが、実際には自分に出来ることがずっとわかりませんでした。だけど、これからはフェアトレード商品を買う事を意識していきます。よく家でコーヒーを飲むので、フェアトレードのコーヒーを買います。

歌がとっても印象的でした!私は部活で指揮者をやっていますが、今日の講演みたいに、全員が笑顔の状態で前に立ちたいなとずっと思っていて、大学で指揮の勉強もしたというFaithさんの考え方や盛り上げ方などがとても参考になりました。私も現地に行って、積極的に活動したいです。

買い物をする時、消費者が一番気にするのは、やはり値段だと思いますが、その商品が安い理由が児童労働であっては意味が無いと思います。これからは衣服やコーヒーなどが、作られた国や児童労働のことも気にするようにします。

私は自分にあまり自信が持てず、自分に出来る事はほぼ皆無だと思ってしまっていたのですが、「We can change the world」という歌を歌ったことが印象に残っていて、アフリカでの問題(少年兵、児童労働、女性の教育問題など)に対して何かアクションを起こし、少しずつ世界を変えたいと思えるようになりました。

私はイクバル君の絵本を以前に読み、最後にイクバル君が亡くなったシーンを思い出しました。趣味で作っている雑貨の販売利益を寄付に回そうと思いました。また、先生と一緒に参加しているジャズ系のイベントで、寄付を募ってみようと思いました。

「貧しい子どもたちのために」と言われても、自分の生活からはあまりに遠く、かけ離れていると感じていましたが、今回の講演は実際に自分に出来る事を考えるきっかけになりました。ただ募金活動をするよりも、問題などについて知る、そして伝えることの重要性を感じました。

強いメッセージ性を感じられる一方で、楽しい講演会は初めてでした。私の夢は医者になることなのですが、医者になれば困っている人に手を貸すことが出来るので、私に出来る事は一生懸命勉強するということが分かりました。

Free The Childrenの、「途上国の子どもだけではなく、先進国の子どももFree(自由)にする」という考えが素敵だと思いました。今までたくさんの講演を聞きましたが、自分に出来ることは何でも良いからやってみようと思えたのは今回が初めてでした。私には好きなアーティストがいるので、その人たちにもレッドカードアクションをしてもらうために、twitterや755を使ってお願いしてみます。

久しぶりに学年全員で歌えてよかったです。書き損じはがき集めや、1円玉募金は学校全体でやればかなり集まると思うのでやってみたいと思いました。

高2になり、様々なものに追われる中で、大きな声で歌ったことは気分転換にもなり、世界情勢を考える良い機会になりました。まず私が世界の一部であり、遠く感じる世界の問題は他人事ではないという認識から始めます。

最初は「What can I do?」という問いかけにちゃんとした答えが出なかったけれど、講演会の後はやれることがあると思いました。私は音楽を使って世界を変えたいのと、買い物をする時、安い物ばかりに目を付けてしまうので、「安いには何か理由があるかもしれない」と、一度立ち止まり考えていきたいです。

寄付は出来るけど、それ以外に自分に出来ることは無いと思っていましたが、工夫しだいで出来ることはたくさんあるんだなと思いました。私もラップをしていきたいです。

私たちと年齢の近い子どもたちの話をしてくださったので、より共感しやすかったです。また、すぐにでも出来る行動を教えてくださったので、とても身近に感じました。

子どもは世界を変えられるということに気づかせてくれて本当に良かったです。もっと早くそのことを知れたら良かったのにと思います。私は何回か転校したこともあって、色々な場所に知り合いがいるので、その人たちに伝えるということが出来ます。

Faithさんがアメリカ出身ということもあり、英語好きの私にとっては、ネイティブの英語の発音が聞けて嬉しかったです。

NGO、NPO活動に関する話となると、重たい雰囲気になりがちで、余計に大変そうだなと距離を感じてしまいますが、「What can I do?」という言葉を中心に、自分に何が出来るか考え、できるんだと思えるようになった時間でした。困っている人を助けるにはどうしたら良いんだろう、私にできるのだろうか?そう思って不安でしたが、自分に出来る事をやるのが大切なのだと気付かされ、今では何をしようかなと楽しみになりました。人と比べてどうこうではなくて、私だからできることをしたいです。私はMichael Jacksonが大好きで、多くの曲を知っています。環境問題や人種差別について歌った曲も多いので、それを友達に紹介します。

歌いながら考える事ができたことが良かったです。張りつめていた空気がすぐに和らぎ、楽しかったです。とにかく「私にもできる」というところに胸を打たれました。私は高校生新聞の記者をしているので、そこで特集を組んでもらえるかもしれません!

「日本にも貧困がある」ということをあまり考えたことがなく、「心の貧困」も初めて知りました。今回様々な貧困を知ることが出来て良かったです。

■質問
Q:渋谷での活動について、詳しく知りたいです。
A:毎年6月12日の児童労働反対世界デーに合わせて、東京と大阪で児童労働反対ウォークをしています!今年は東京(渋谷)は6月7日、大阪は6月14日に行いました。過去にはマーチングバンドやサンバのグループに一緒に参加していただいて、とても盛り上がりました!

Q:このような国際協力につながる活動は、イメージ的に隙間なく継続して行わなければならないように思うのですが、FTCの方たちの活動に介入する形での参加や、不定期の参加は可能なのでしょうか?
A:確かに国際協力や支援活動は継続して行う事が必要不可欠ですが、FTCJの活動には、不定期でも参加可能です!イベントやプロジェクトの企画は定期的に活動しているメンバーがして、時間が空いている時(当日など)に参加するメンバーもいます。また、時間がある時にオフィスでするボランティアなどもありますので、是非いつでもお気軽に参加してください。

Q:本当は現地に行ってみたいけど、それもなかなかできない・・・現状を知る方法はどうすればいいの?
A:色々な方法で知ることが出来ます!本、新聞、テレビ、インターネット、先生、歌、マンガ・・・現地に行った人に話を聞くのもお勧めです!FTCJのスタツアに参加したメンバーに聞いてみても良いかもしれないですね。

Q:パンフレットにあったツアーに参加したい。
A:是非!!!百聞は一見にしかずと日本では言いますが、海外では「A picture is
worth thousand words(一つの絵には千の言葉の価値がある)」と言います。実際に自分の目で見ると、より深く理解することが出来るので、是非海外に行ってみてください。

Q:FTCJで今募集している活動などを教えてください。
A:夏のテイク・アクション・キャンプ関西の参加者募集中です!
あと、もう募集は締め切りましたが、飛行機代が高くなっても良いというのであれば、テイク・アクション・キャンプ in カナダもまだ参加は可能です!
イベント情報はメルマガで流れるので、是非メンバー登録もしてください。
ブログでも情報はチェックできます。

Q:FTCJの活動理念などは事前学習で調べていたし、知っていたので、FTCJの活動内容等をもっと知りたかった。
A:事前学習していたことは知りませんでした。ごめんなさい!

Q:この仕事をしていてよかったと思ったことはありますか?
A:やっぱり、人との出会い、交流だと思います。「無理だと思っていたけど、こんなことが出来ました!」という国内の人たちの声や、「女性の私でも仕事をして、家族のために収入を増やすことが出来ました」という支援先の声、両方ともとても嬉しくなることです。

Q:他人より少しでも得意と思えるものがみつからないので、自分に出来るアクションがありません。
A:「他人より」と、周りの人と比べる必要はありません!「自分が出来る事」があなたの「Gift」です!「他の人より得意なことだけして良い」とみんなが思っていたら、歌手も、政治家も、先生も世界に一人だけになってしまうのではないでしょうか?自分が好きな事を、自分が興味を持っている問題に組み合わせるだけで、世界に変化は起きますよ。話すことが出来る人は、家族や友達に伝える事も出来るし、書くことが出来る人は文章をどこかに載せることも出来ます。

Q:児童労働のものは買わないのは、働いている子の労働が無駄になってしまうのではと疑問におもいました。
A:「児童労働のものは買わない」というのは「何も買わない」という意味では無くて、「ちゃんと賃金が払われている、『大人』が作っている物を買う」ということです。大人の収入が増えれば、子どもも働かなくてすみます。子どもは働くべきではないので、労働をさせられている時点で人生が無駄になってしまっているのではないのでしょうか?

Q:私はNGOを立ち上げています。東日本大震災に関する支援です。なにか支援できるつてがあれば教えていただきたいです。
A:NGOを立ち上げているとはすごい!FTCJでは震災の被災者への支援も行っています。キャンプの参加費の補助、学校の学期や扇風機の寄付、「心の支援」のワークショップなども行っています。寄付も募集していますし、ワークショップを一緒に行うファシリテーターや、励ましのスピーチを一緒にするというメンバーも募集しています。

Q:前髪の色が気になりました。髪型へのこだわりが強いのは理由があるのですか?
A:髪型は特に何もしていないので、こだわりとかはありませんが・・・髪の毛の色は、「国際協力」や「ボランティア」は興味がない、つまらないと思っている生徒が多いので(日本だけではありませんが)、髪の毛の色を変えたり、音楽を使ったりしながら、少しでも興味を持ってもらえたらいいなと思って色々工夫しているつもりです。(たまに教室に入ったら、始まる前から顔を伏せて寝ている生徒がいたりします・・・)
あと、「外見で人を判断して欲しくない」という思いもあります。僕は韓国と日本のミックスでアメリカ育ちですが、韓国人には見えないらしく、また白人にも、もちろん見えませんので、「日本語や挙動がおかしい」と注意されたりしますが、それは僕が外見で「日本人」と思われているからだと思います。なので、少しは「日本人ではない」と思ってもらえるかもって思って髪の毛の色を変えたりしています。
ちなみに、外務省や銀行、議員会館などに行くときはちゃんと髪を黒くして、スーツ姿で行きます。途上国の支援もそうですが、相手を不快な思いにさせないということも大事だと思うので。

Q:もしかしてなんですけど、麻布中・高でしたか?
A:講演会の時も言いましたが、僕はアメリカ育ちなので、中学校も高校もアメリカにいました。なぜ麻布中・高だと思ったのでしょうか???

先生からの感想:
■依頼回数は何回目ですか?
定期的に依頼している
■プログラムは期待に添う内容でしたか?
期待通り(もともとすばらしいことを知っていたので)
■感想
前回と同じ(それ以上に)インタ-アクティブな講演で会場自体がFaithさんのもと一体となって大変素晴らしいものになっていました。特にラップやパワーポイントで生徒に理解しやすいように一番大切な事(What can I do?)をお教えいただけたことを感謝いたします。
■参加者には変化がありましたか?
FTC自体に対しても、また、これから自分たちが行うNGOプロジェクトに対しても、大変前向きな気持ちになり、がんばるやる気が大幅にアップしました。
■また今後もご依頼いただけますか?
ぜひFaithさんに来年もお願いしたいと存じます。
■ご意見等
本当に生徒のやる気を引き出してくださり、歌、ラップや動画を通して現状をよく理解できましたことを感謝いたします。