大阪府立住吉高等学校の講演会

大阪府立住吉高等学校で講演会をしました!
住吉高校には国際文化科と総合科学科があり、今回は国際文化科の生徒さんたちに講演会・ワークショップをしました!
住吉高校のテーマは「SOARING INTO THE FUTURE-未来へはばたけ!」
スーパーサイエンスハイスクールにも指定されていて、ユネスコ・スクールにも加盟しています。
海外研修も多く、韓国、台湾、オーストラリア、タイ、アメリカ(シアトル、カリフォルニア、ニューヨーク)などで行っていて、国内でも大学生留学生を招待して、英語しか使わない合宿や、英語暗唱大会、ディベート大会とかも行っているそうです。
■日程
2015年6月8日(月)13:15~14:05(5時間目)、15:15~16:05(7時間目)
■イベント名
総合的な学習の時間
■講演・ワークショップのテーマ
「国際協力と私をつなぐもの」、「当事者としての思いを育てるには」
国際協力と頭では理解していてもいざ今の自分に何ができるか、ということになると寄付ぐらいしか思いつかない、という人も多い中、どうすれば世界の問題を本当にじぶんのこととして考えられるか、そのためには何をすればいいのか、そんな疑問に答えるような内容を期待しています。
■対象者
高校1年生40人×4クラス(2クラスを違う教室で別々に同時に行い、次の時間にもう2クラスを別々に行う)
■その他・派遣依頼の理由・連絡事項・ご希望、ご要望
本校は国際文化科と総合科学科の二つの専門学科を持つ専門高校です。今回お願いしているのは国際文化科の生徒対象のワークショップです。入学してくる生徒は総じて海外への興味が強く、将来は海外で働きたい、国際協力に関心が高い、といった生徒が多いです。そのような生徒の興味関心にこたえていただくようなワークショップをよろしくお願いします。
■担当:
 中島早苗(なかじま・さなえ)FTCJ代表理事
 Faith Amano(ふぇいす・あまの)FTCJモチベーショナル・スピーカー/パフォーマー
■内容
1.講師自己紹介 5分
2.「世界の問題と自分との繋がり紹介」 10分
(写真や動画をプロジェクターで映しながら説明)
3.「Gift + Issue = Change」 30分
(子どもだからこそ出来るユニークな活動紹介と、自分に出来ることを見つけるワークショップ)
4.質疑応答 5分
■先生からの感想
 いい内容だと思いました。時間が短くて、もっとながくとれればいいのですが・・・50分で終わるのはもったいないと感じました。
■参加者には変化がありましたか?
 児童労働やフェアトレードなど知らなかったことを教えてもらい、世界に対する見方が変わったようです。次の週に実施した「日本国際飢餓対策機構」の講演の感想に反映されていました。
■意見など
 50分という時間が本当に短く、生徒も物足りなさそうでしたし、私たち教員ももっと時間があれば・・・と残念に思いました。
 でも、世界の現状についてはある程度知識のある生徒も、それが自分と深くかかわっていることやその気になれば自分でも何かできる、ということをはっきり感じたのではないかと思います。
 私自身は「評論家はいらない」「評論家にならないように気を付けよう」と考えています。それでも、教師という仕事柄、どうしても口だけになってしまいそのつど反省することしきりです。生徒たちにも「動いてなんぼ」ということを伝えたくて、今回もそういった内容をお願いしました。
 「子どもでもできる」ではなく「子どもだからこそできることがある」というのは新しい発見でした。私自身も勉強になりました。
 今、世界では様々なところに火種がくすぶっていてなんとなく不穏な感じがぬぐえません。少しでも平和な世界をつくるために頑張らなければ・・と思います。
■生徒の感想
「自分もFTCJで働く前は児童労働について何も知らなかった」など、自分の意見や体験について正直に話してくださったので、より身近な話として聞くことができました。私は子どもが大好きなので、虐待を受けた子どもなどと一緒に遊ぶボランティアなどをして、コミュニケーションを取ったりしたいと思います。本当に色々なことを学べたし、今までの自分を変えることが出来たので、この授業を受けることができてとても良かったです。
正直、この授業を受けるまで、「自分すら変えられない私が、世界を変えられるわけない」と思っていました。でも、授業の始めに、「自分を変えると、世界が変わる」と聞いて、とても惹き込まれました。まずはFTCJのメンバー登録をして、たくさんのことを学んでいきます。
フーキーさんの授業はわかりやすくて面白かったです。自分も、もっと外国語を勉強して、世界のことをもっと知って、触れたいと思いました。将来自分もフーキーさんみたいに世界の困っている子どもや国のためにできることをしたいと思いました。
今まで社会問題を考える時は静かに1人で考えていたけど、みんなでワイワイしながら考えることもできるというのが良かったです。まず、いろんな人に今日のことを話します。
ラップがとても良かったです!普通やったら「社会問題とかは興味ないから聞かん」ってなるけど、ラップとか色々使って教えてくれて、わかりやすかったし、楽しかったです。
ふーきーさんはすごく訴えかけてくるような話し方で、気を抜くことが出来ませんでした(良い意味で)。ラップもリズムは明るかったけど、内容が重くて、すごく心に響きました。私も歌う事が大好きなので、ふーきーさんみたいに、自分でオリジナルの歌を作って、みんなに今の子どもの現状をつたえたいと思いました。
私は元々ユニセフや青年海外協力隊等に参加することが将来の夢で、そのためにこの高校に入学しました。Faithさんはすごく話しやすく、しっかりと、話す時の要点をまとめていたので、とても聞きやすく、分かりやすかったです。50分の授業ではもったいない内容でした。もっとたくさんのことを知りたくなりました。スーパーやコンビニでフェアトレードの商品を見かけたら、それを買うようにしようと、改めて強く思いました。
FTCJを知り、心の中の何かが動いた気がします。私も世界中の子どもたちと関わって、助けあいたいと思いました。東日本大震災などのチャリティーイベントに参加し、寄付をしたことはありましたが、イベントの主催をしたことはありません。なので、私の特技のチアリーディングを生かしてイベントを主催し、募金活動をします。
私は世界の社会問題に関心があったのも、住吉高校を選んだ理由の一つです。今回の講演会を聞いて、児童労働についてもっと深く知りたいと思いました。「児童労働にレッドカード!」の写真を撮ります!
本当は自分から聞きに行くべきの内容なのに、講演をしに来ていただいてありがとうございました。私は友達と一緒に考えた節約料理のレシピを作って、募金活動をしたいです。
児童労働と私は関係ないと思っていたけど、日本で売られているものにも児童労働で作られている物もあると知って、心が痛くなりました。マクドとかでご飯を食べた時、おつりを寄付します。
Fatihさんの一つ一つの言葉に心や熱意がこもっていて、現状の深刻さが伝わってきました。ラップでみんなの心を掴んでくれたのもすごいよかったです。また、本当に体験したことをお話してくださったので、紙の上だけの問題ではないと改めて思いました。今まで何回もこのような講演会や授業がありましたが、いつも最後に残るのは「あれ?じゃあ私は何ができるのだろう?」、「何をすればいいのだろう?」でした。しかし、今回は自分で出来そうなことをみつけることができ、今までの「何か?」を飛ばしてくれました。「子どもだからできない」→「子どもだからこそ出来る」に自分の考えが変わりました!
昔ガールスカウトに入っていて、募金活動したり、ノートや鉛筆を送る支援をしたりしていたので、またやりたいなと思いました。
英語がめっちゃ流暢で、言う事もとても分かりやすかったです。良かった部分は全部!
たくさん知らない事があって、「自分は今までどうゆう風に生きてきたんだ!」と後悔しました。もっと自分でも調べてみます。
私は国際文化科なので、外国で起こっている児童労働などの問題を日本語に訳して日本人に伝えたいです。
意見を交換する機会が多い講演会だったので、みんなで楽しく学べました。
■自分たちに出来る事:
募金活動をしているお店で寄付をする。フェアトレード商品を買う。現状を調べて人に伝える。チャリティー・コンサート。ボランティア活動に積極的に参加する。物を大切にする。文化祭でお菓子などを販売して募金活動。フェアトレード・パーティー。昼寝大会(構想を練っていきます)!!!スピーチ。自分で作った物を売る。節約レシピ。SNS(Twitter, LINE)を使って情報発信。食べ物を無駄にしない。いじめをしない。服の寄付。学校で募金活動をして、研修に行く生徒たちに持って行ってもらう!駅前で募金活動。文化祭でたくさんの国の料理を作って募金活動。海外の子どもたちと交流するイベントに参加する。家族に話す。この講習に出ていない友達(他校含む)に話す。子どもによって作られた物を「買わない!」
■質問
Q:フーキーさんはいつからFTCJに興味を持ったんですか?
A: ロサンゼルスに住んでいた頃に知り合ったミュージシャンの友達に、2009年にあったFTCJの10周年記念のチャリティー・イベントに誘われて、そこでFTCJを知りました。「子どもが主体となって活動する団体があるんだ!」と思い興味を持ち、「僕に手伝えることあれば教えてください」と伝えたら、クレイグの来日講演の通訳をすることになり、誘われてスタッフになりました。
Q:児童労働によって作られた物というのは、どこを見れば、分かるのですか???
A:物によっては「フェアトレード・シール」やマーク、シンボルがついていたりします。会社によっては、ウェブサイトで説明してあったりもします。Made in Japanの場合は児童労働ではないと思いますが、しっかりそういうことを調べる、表記するようにお願いする、ということを、私たち消費者が求めないと、製造者も「何も言われないから」と変わらないかもしれないですね。
Q:ユニクロの服は児童労働と関わっているんでしょうか?
A:ユニクロが児童労働と関わりがるという話は聞きませんが、中国の下請け工場で、過酷な労働環境が問題となっていると2015年1月にも報告されていました。消費者が声を上げて、改善してもらうようにしないとですね。
Q:世界で奴隷のような扱いを受けている子どもたちの人数はわかったのですが、そのようなことをしている国はいくつくらいあるのでしょうか?
A:正確な国の数字はわかりませんが、アジアには約8千万人の児童労働者がいると言われていて、サハラ以南アフリカには約6千万人いると言われています。
Q:正直、「ラップをしている=チャラい」で、世界の問題についてあまり考えたことがないという考えがあったので、驚きました。色々な方法で世界を変えることができるんだなぁと改めて思いました。
A:ラップは「韻を踏みながら訴えかける」というものですが、人種差別をなくすために活動していた、「私には夢がある」のスピーチで有名なキング牧師も、韻を踏みながらのスピーチをよくしていたましたよ。彼も「ラッパー」だったんです。
Q:とても分かりやすく、勉強になりましたが、周りの反応が気になって積極的になれなかったです。
A:周りの反応というのは、盛り上がりすぎてしまったということでしょうか?FTCJでは楽しく学ぶワークショップもあれば、静かに深く考えながら学ぶワークショップもあります。講演会では基本的に「楽しく」を打ち出していることが多いので、是非FTCJのキャンプに参加して、他のワークショップも体験して欲しいです!もしくは、先生にFTCJワークショップをもう一度申し込むようにお願いしていただければ、次回は違うワークショップを用意しますよ♪
Q:フーキーさんのような素晴らしいプレゼンテーションができるようになりたいです。
A:実は大月書店から、「チャレンジ!キッズ・スピーチ」という本を販売しています!そこに、スピーチの作り方や、効果的なスピーチのテクニック、プレゼン方法なども書いてありますので、是非読んでみてください!学校の図書館に入れてもらうように先生にお願いしてみるのもお勧めです。
 また、毎月オフィスで、「活動ヒント講座」や「ファシリテーター・トレーニング」を行っています。スピーチのトレーニングもやっていて、SkypeやLINEでの参加も出来るので、是非お申込みください。
Q:私もFTCJの活動に参加したいです。
A:是非!!!学校でチームを作り、担当の先生と一緒に活動することが一番のお勧めです!そして、メンバー登録をしてください。メールマガジンで色々な活動情報とかもお届けしますので、興味がある活動に参加してみてください。