【参加受付中】フィリピン・プレダ基金カレン神父 x FTCJ代表中島早苗 FTCJ25周年記念対談
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25周年記念事業の第3弾として、フィリピンで性的虐待を受けた少女や刑務所で不当な扱いを受けている子どもたちを支援する「プレダ基金」創設者のシェイ・カレン神父と当団体代表中島早苗の記念対談を開催いたします。
カレン神父が創設したプレダ基金は、フリー・ザ・チルドレンで販売しているドライマンゴやジュースバッグといったフェアトレード商品を届けてくれるフィリピンのNGOです。今年で創立50周年。創立25周年のフリー・ザ・チルドレンとともにメモリアルイヤーを迎えました。
カレン神父はアイルランド人で26歳の若さで宣教司祭として、現在も暮らすフィリピン・オロンガポ市に派遣されました。そこで目の当たりにしたあまりにひどい児童買春や薬物の横行をなんとかしようと1974年にプレダ基金を設立。性産業で働かされたり、家庭で虐待をうけた少女をはじめ、ストリートチルドレン、(軽微な犯罪にも関わらず)不当に刑務所に収容されている子どもたちを救出し、安心して暮らせる場所を提供。様々なカウンセリングや教育によって子どもたちが社会的に自立した人生が送れるように養護しています。82歳になる今もフィリピンの子どもたちの人権を守るために精力的に活動されていらっしゃいます。
プレダ基金では、子どもたちの救出だけでなく、児童売春や児童労働、子どもたちの非行の原因は家庭の貧困問題であると考え、その解決にも取り組んでいます。子どもたちが安心して暮らせる家庭をつくるために親たちが収入を得て生計を立てられるように農家や産業のない地域の人々をフェアトレードでサポートしています。
カレン神父は82歳になる今も現役で、フィリピンの子どもたちの人権を守るために世界中を飛び回り、日夜活動中です。フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの設立当初からのパートナー団体として、「子どもや女性、貧困層の人々を守る」という使命を掲げ、様々な自立支援事業を共に実施してきました。
毎年のフィリピン・スタディツアーで中高生が訪問しているのもこのプレダ基金で、カレン神父はいつも優しい笑顔で日本の子どもたちのことも迎えてくださいます。子どもたちにとっては、人生が変わるような出会い、忘れられない交流となっています。
今回、当団体設立当初から共に歩んでいるカレン神父と当団体代表の中島による、初の対談をフィリピンと日本を繋ぎオンラインで開催します。
対談では、プレダ基金がフリー・ザ・チルドレンとの25年間の交流によって得られた成果と、フィリピンの今の課題について語り合います。
ぜひご参加ください。
▶フィリピン・プレダ基金カレン神父
アイルランド出身で、1974年に米軍のスービック湾基地のある街、フィリピンのオロンガポ市に赴任。
当時、奴隷制度と変わりない搾取が子どもたちに行われていて、虐げられている子どもたちを助けたいと考え、「プレダ基金」設立。米軍による少女虐待などの告発、さらに米軍反対の運動にも関わり、フィリピンからの米軍の撤退に一役を買う。虐待の被害にあった子どもたちを救出し、必要なら性的被害を受けた児童に成り代わって法律的訴訟を起こし、カウンセリングを施し、子どもたちの新しい人生のスタートをサポートしている。
▶フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、すべての子どもたちは社会の課題を解決し、社会に変化を起こす力をもつ「チェンジメーカー」だと考え、自分と社会問題を結び付け、社会を変えるアクションを起こすきっかけづくりを提供しています。ワークキャンプや、開発途上国へのスタディーツアー、ボランティアイベントなど体験型のプログラムを通じて、多くの子どもたちが声を上げ、社会を変える力を発揮して成長していく姿を1999年の設立から25年にわたり見守り続けてきました。
一方、その間の日本社会は、子どもの貧困や教育格差が広がり、「自分には何もできない」「自分はダメだ」と思う自己肯定感が低い子どもが増えるなど、子どもたちを取り巻く環境は危機的な状況となっています。
未来の社会を担う子どもたちが生き生きと育ち、一人一人が力と可能性を発揮するために、本対談を通じて、参加者の皆さんと「未来を担うフィリピンと日本の子どもたちに今必要なサポート」について考えていきたいと思います。
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イベント概要
25周年事業 記念対談
カレン神父(プレダ基金創設者)×中島早苗(フリー・ザ・チルドレン・ジャパン代表)
~子どもの権利が大切にされる社会を目指して~
【日時】2024年12月12日(木)19:00~21:00(18:55受付開始)
【場所】
オンライン:Zoom
【定員】100人 ※先着順・定員になり次第締切
【対象】子ども~大人 子どもの支援、格差問題、いま必要な子どもの力について関心がある方どなたでも
【参加費】無料
【通訳】英日逐次通訳あり
【企画・主催】認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
プログラム予定
1)フリー・ザ・チルドレン・ジャパン25年の歩み(中島)
2)カレン神父が伝えるフィリピンの今と昔(カレン神父)
3)私を変えたフィリピンスタディーツアーの体験(元子どもメンバーからの発表)
4)質疑応答
<登壇者ご紹介>
シェイ・カレン神父(プレダ基金創設者)
アイルランドのダブリン県グラストゥールで育ち、1962年に聖コルンバン宣教協会に入会し、1969年に米軍のスービック湾基地のある街、フィリピンのオロンガポ市に26歳の若さで聖コロンバン宣教司祭として赴任。当時、奴隷制度と変わりない搾取が子どもたちに行われていて、虐げられている子どもたちを助けたいと考え、フィリピン人のヘルモソ夫妻とともに「人びとの社会復帰と自立、発展の支援」(People’s Recovery Empowerment and Development Assistance)を意味する「プレダ基金」設立。1983年から1992年にかけて、フィリピンで米軍基地を閉鎖して商業利用に転換し、売春観光を抑制するキャンペーンを開始し、成功。ノーベル平和賞に4回ノミネートされ、その他の人権賞も受賞している。「プレダ基金」はこれまでに2,000人以上の子ども達を虐待から救出し、必要なら性的被害を受けた児童に成り代わって法律的訴訟を起こし、カウンセリングを施し、子どもたちの新しい人生のスタートをサポートしている。また社会的起業家としても活動し、1975年からミンダナオ島の小規模マンゴー農家とサンバレス島の先住民族アエタ族のマンゴー農家を支援するプレダ・フェアトレード・プロジェクトを開始し、そのマンゴーはフィリピンで唯一のオーガニックピコマンゴーとして認証されている。そしてその収益は、「プレダ基金」の社会開発プロジェクトを支援するために使用されている。国際的な人権擁護活動家でもあり、これまでに米国議会で2度証言しており、2015年4月に米国下院外交委員会でインターネットがセックスツーリズムを促進することで人身売買を広めていることを強調した。82歳になった今も、フィリピンで特に搾取されている女性や子どもたちを含むすべての人の尊厳を守り、平和的かつ非暴力的な手段で人権被害者のために社会正義を実現するために、ヨーロッパを中心に世界各地で活動を行っている。
中島早苗(認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 代表)
学生時代に環境保護団体に所属し活動を始めたことから社会問題に取り組むようになる。
アパレル会社勤務を経て1997 年に渡米し、NGOでのインターン中にフリー・ザ・チルドレンの理念に共感。日本に紹介しようと帰国後の1999年に当団体を設立。以後、活動に従事。2007 年国際ソロプチミストより「青少年指導者育成賞」受賞。2022年から新潟市子どもの権利推進委員会委員に就任。(https://ftcj.org/about-usも併せてご覧ください)
今年8月末に、「こども基本法こどもガイドブック」(子どもの未来社)を共著として出版に従事。
その他、訳書に「キッズパワーが世界を変える」、
著書に「フィリピンの少女ピア -性虐待をのりこえた軌跡-」、
「チャレンジ!キッズ・スピーチ1・2・3」(全て大月書店)などがある。