ミンダナオ島 先住民族支援

山奥に追いやられ、紛争や貧困に苦しむ先住民たち

フィリピンの南にあるミンダナオ島と周辺地域には約古くから先住民族が暮らし、豊かな自然の中、特有の文化を持つ先住民の村々が多く存在しました。

その後イスラム教徒やキリスト教徒が移り住んできたことにより住みやすい土地を奪われ、先住民族のコミュニティは次第に山奥へ追いやられていきました。さらに、豊かな土地を狙って鉱山やプランテーションの開発が進み、自然破壊が進んでいます。

先住民族は侵略に抵抗し、政府はそれを軍隊を使って収めようとするので、各地で紛争が絶えません。

さまざまな要因が重なり、フィリピンの中でも貧困率や、字の読み書きができない人、仕事がない人の割合が高く、フィリピンで最も貧しい地域とされています。アクセスの悪い山奥にいることや、紛争が絶えないために、教育や医療を受けにくいことも課題です。
 

今までに行なった事業

2018年から2024年に、ミンダナオ島の先住民族(アタ民族、マティサログ民族)のコミュニティの子どもたちがより良い教育を受けられるよう、現地パートナー団体と協働し、以下の支援をおこないました。
 

小学校にトイレを設置(2022年8月~2024年5月)

コミュニティの小学校にあるトイレが壊れて使えない状況が続いており、子どもたちの学校での学びに支障をきたしている、という学校の先生からの報告を受け、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンで寄付を募り、新しい生徒用のトイレと職員用のトイレを設置しました。
プロジェクト報告

 

小学校の校舎を修繕(2018年10月~2022年7月)

このコミュニティにある唯一の小学校の校舎は資金不足により老朽化が進み、屋根が穴だらけ。雨の多いこの地域での授業の運営に大きな支障をきたしていました。

そこでフリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、子どもが安心して学校で授業を受けられるよう、校舎の修繕を支援しました。子ども・ユースメンバーによるクラウドファンディングなどを通じ費用を集め、コロナウイルス感染拡大により建設が予定より大幅に遅れましたが、無事に2022年4月に完成しました。
プロジェクト報告