ケニア キサルニ奨学金プログラム

教育を通じて子どもたちに力を

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、現地のパートナーNGO「WE Charity」を通じてケニアのマサイマラ地区に暮らす先住民族の子ども、特に女の子が、質の良い教育を受けられるよう、キサルニグループ中等学校(4年制高校)を2011年に開設し、「ミリマニ女子キャンパス」及び「ングロット男子キャンパス」の運営を行っています。

この地区が位置するナロック群には以前からいくつか中等学校(高校)はありましたが、校舎が古く、設備は整っておらず、そしてアクセスが非常に悪いため、この地区の子どもたちは小学校(8年)以上の教育を受けることは困難でした。

貧困から抜け出すためカギとなるのは質の良い教育です。貧困から抜け出し、持続可能なコミュニティづくりをするために、中等教育に通いたいという情熱を持ったマサイマラに暮らす貧困下の子どもたちに対し「キサルニ奨学金プログラム」を設置し、キサルニ学校で学ぶための支援を行なっています。

中等教育を受けられないマサイマラの若い女の子達は、早い結婚を強制され家事の担い手になることのみを求められてしまい、コミュニティを担う人材へと成長する機会を失います。この地区では、若い男性も中等教育を受けることが難しい状況にあります。ケニアでは小学校は無料ですが、多くの家庭では中等教育の学費を支払う余裕がありません。「キサルニ奨学金プログラム」を通じて、ケニアのマサイマラ地区に暮らす先住民族の子どもたちに、質の高い中等教育を提供し、彼らがリーダーシップスキルと平和な地域を構築する機会の習得ができるよう支援しています。

 

キサルニグループ学校の理念

キサルニグループ学校に通うの生徒の多くは、家族の中で初めて中等教育学校に通うことができます。そんな彼らが、学校へ行くために自分たちの文化を置き去りにしてしまうのではなく、自分の文化に誇りを持ち、自信を持って積極的に学習に参加できるよう、地域の人々と一緒に優先することや大切にしたいことを話し合い、みんなの共通認識として「キサルニグループ学校の理念」をつくりました。

授業は、生徒たちが実践で役立つ知識や技術、そしてリーダーシップ力を身に付けられるようデザインされており、教師は「ファシリテーター」と呼ばれ、生徒は「学習者」と呼ばれています。ファシリテーターたちは、学習者たちが最大限に学びや成長を得ることができるようサポートしています。

「キサルニグループ学校の理念」にも掲げられている、5つの大切にしていること

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この学校に通う子どもたちの声

ミッチェル・チェプキルイ(ミリマニ女子キャンパス)

キサルニの理念の中で、どれが一番気に入っていますか?

「多様性の尊重」です。これは、一人ひとりがもつ異なった才能を育てることを目指しているからです。

あなたのモチベーションはなんですか?

毎朝起きると「自分は将来コミュニティに尊敬されるような素晴らしい人になるんだ」と気合を入れて頑張っています。自分の将来を築きあげ、家族の生活を変えるために、学業に励んでいます。家族がもっとよい暮らしを送れるよう、コミュニティに貢献していきたいです。

今から数年後の自分はどうなっていると思いますか?

大学で天文学のコースを専攻していると思います。自分のコミュニティに、教育によってあらゆることが実現可能になるという確信を与えたいです。

キサルニ学校のどんなところが好きですか?

この学校の学習者たちの、互いに協力し合い、常に努力を惜しまない姿勢が好きです。また、ドラマフェスティバルで学校を代表して役者としてパフォーマンスをしたのが、とても楽しかったです。

フラジエ・キプコリ(ングロット男子キャンパス)

今年1月にキサルニグループ学校に入学した当初、フラジエはワクワクすると同時に、新しい環境や人間関係の中に入ることを不安に思ってもいました。しかし、しばらく経つと、彼は少しずつ自信を持てるようになりました。

「他の学生たちがとてもフレンドリーだったので、すぐに環境になじむことができました。初めてこの学校に来たとき、ぼくは人前に出て話すことも恥ずかしくてできませんでした。でも、だんだんと度胸がついてきて、人前で自分を表現することができるようになりました。これは、いつもぼくらのリーダーシップ力を応援してくれているファシリテーターのおかげです。」

良い学習環境の中でフラジエは懸命に努力することができ、初めての試験でA評価を受けました。彼はクラスで質問をしたり、質問に答えたりすることを楽しんでいて、ときには、知識や理解を高めるために、クラスメイトたちに難しい質問を投げかけたりもしています。

学業以外では、バレーボールをするのが好きです。フラジエは、自分の夢を叶えるために応援してくれるキサルニがが大好きだと言います。「ぼくは将来、脳神経外科医になりたいです。脳の病気や障害を抱える人々を助けたいと思っています。」

ケニアの若者の教育へ投資しませんか?

中等教育学校の4年間分の奨学金を支援して、1人の若者の明るい未来を築く応援をしませんか?

4年分の奨学金 120万円

4年間分の奨学金をご支援いただくことで、生徒が安心して質の高い教育を受けられます。この奨学金には以下の費用が含まれます。
・授業料
・寮と食費
・学用品や教科書
・制服
・遠足や課外活動の費用
・カウンセリング
・リーダーシップ・プログラム
・教師のトレーニング

1年分の奨学金 25万円~/1年

4年分の奨学金を一括でご支援いただくことが難しい場合など、1年ごとに奨学金支援をしていただくことが可能です。(年間25万円~ ×4)

ご支援を4年間継続していただくことで、若きリーダーたちを応援し、彼らの持つ可能性を最大限に引き出すための応援をすることができます。

奨学金基金への寄付 500万円

キサル二学校の奨学金基金へご寄付いただくことで、キサルニの未来の若きリーダーたちを育む教育への持続的な支援にご協力をお願いします。この基金の運営により、キサルニ学校で学ぶより多くの生徒たちに奨学金が提供できるだけでなく、学校での長期的な資金を確保し、ケニアの若者に質の高い中等教育を継続的に提供することを保証することが可能になります。

 

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