ミンダナオ島 先住民族支援

山奥に追いやられ、紛争や貧困に苦しむ先住民たち

フィリピンの南にあるミンダナオ島と周辺地域には約1400万人以上の人々が住んでいます。古くから先住民族が暮らし、豊かな自然の中、特有の文化を持つ先住民の村々が多く存在しました。

 

その後イスラム教が伝来したことでイスラム教徒が増え、16世紀にスペインがフィリピンを侵略したことをきっかけにキリスト教が全土に広まります。結果スペインや中国、マレーシアなどから移住してきた人々によって住みやすい土地を奪われ、先住民族のコミュニティは次第に山奥へ追いやられるようになりました。

 

山奥に移ってからも彼らは伝統を守り、猟や農業などで自給自足の生活をして暮らしていたのですが、その豊かな土地を狙い、鉱山事業者やプランテーション(大農園)経営者が侵略を始め、伐採と鉱山開発による自然破壊が進みました。また、鉱山開発にはたくさんの労働力が必要なため、安い賃金で子どもたちを雇い、とても危険な仕事をさせています。

 

先住民族は土地への侵略に抵抗していますが、政府は軍隊を使って治めようとするので、各地で紛争が絶えません。学校が軍に占拠されることもあり、時には軍隊や民兵は住民を襲います。国内避難を余儀なくされている先住民もいます。

 

これらのさまざまな要因が重なり、結果としてミンダナオ島には1日2ドル以下で暮らしている人が40%いるとされ、字の読み書きができず、仕事がない人々の割合が他の地域に比べても高く、フィリピンで最も貧しい地域とされています。アクセスの悪い山奥にいることや、紛争が絶えないために、教育や医療などのサービスを受けにくいことも問題です。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、こうした厳しい現状にあるミンダナオ島の先住民族の人々、特に子どもたちが、貧困からぬけだし、教育を受けられ、健康的な生活が送れるようにするため、支援活動を行っています。

 

先住民族 教育支援プロジェクト (2018年10月~)

2018年10月より、ミンダナオ島の先住民が貧困から自立できるよう教育支援プロジェクトを開始しました。先住民族(アタ族、マティサログ族)の人々が住むコミュニティにて、まずは幼児教育、初等教育を行っている学校の修繕を行います。

このコミュニティには学校がなく、子どもたちが教育を受けられる環境がありませんでしたが、この状況を改善するために16年ほど前にカトリック系の民間団体が小学校を建設し、40人程度の子どもたちが教育を受けられるようになりました。

しかし、校舎が建設されて16年経ち、資金不足により修繕や手入れもされてこなかったため、建物の老朽化が進んでいます。屋根はさびつき穴だらけ、雨漏りがあるために一年の半分が雨期であるこの地域で、授業の運営に大きな支障をきたしています。

そこで、2018年9月より、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンと現地NGOが協力し、子どもたちが安心・安全に学校で質の良い教育を受けられるよう、校舎の修繕支援事業を実施することになりました。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの子どもメンバーによる支援チームが立ち上がり、クラウドファンディング(2019年8月16日~9月30日)や寄付付き商品の開発・販売などを通じ、修繕に必要な費用を集めることができました。(プロジェクトの進捗状況はこちらから)

校舎の修繕に続き、今後もこのコミュニティの子どもたちへの支援を継続していきます。

 

ミンダナオの子どもたちの生活や成長を応援!

ペンパルサポーター募集中

事業を行っているミンダナオ島の先住民の村の子どもたちと日本のサポーターの方がお手紙で交流できる「ペンパルサポーター」というプログラムを実施しています。
継続的な寄付を通じて現地の子どもを応援しながら、現地の子どもとお手紙の交換をすることができ、より支援先の様子や子どもたちの成長を身近に感じたり、文化や言葉を学ぶことができます。こういった継続的な支援をしてくださるサポーターの方々によって、より長期的、継続的なコミュニティの自立支援に取り組むことができます。


ぜひ、お手紙を通じて寄付者⇔支援者という関係を越え、“お友だち“として、ミンダナオの子ども達をサポートしませんか?(ペンパルサポーターは、ミンダナオ島の他、インドの養護施設の子どもたちとも実施しています)