トロントで行われたグローバル気候マーチ、WE(フリー・ザ・チルドレン・カナダ)からの現地直送リポート!

気候変動活動家のグレタ・トゥーンベリのアクションに触発され、世界中で行われた「グローバル気候マーチ」。

トロントにも多くの若者が集まり、気候変動対策の実行を求める行進を行いました。

WE(フリー・ザ・チルドン・カナダ)からの直送リポートをご紹介します!(清田)

 

https://www.we.org/en-CA/we-stories/local-impact/climate-strike-Canada-in-photos-youth-rally-in-downtown-Toronto

 

 

 

 

 

 

 

 

16歳のグレタ・トゥーンベリが、二酸化炭素を排出しないヨットでニューヨーク市に渡航したとき、多くの同世代の若者がその行動に触発されました。

グレタは、国連の気候変動行動サミットで、気候変動の問題の対応に尽力するように訴えましたが、そのグレタの気候変動に対する取り組みは、世界中の若者たちに広がり、誰にも止めることができない大きなムーブメントを生み出すきっかけになりました。

世界中の若者たちが、各国の政府に対して、「国連の持続可能な開発目標(SDGs)でも謳われているように、気候変動に対して具体的なアクションを起こせ!」と声をあげたのです。

グレタは国連で世界の為政者たちに対し、「若者たちは、あなた方の裏切り行為に気づきはじめています。未来を担う世代の者たちの目が、いまあなた方に向けられています。このまま気候変動に関してごまかし続けながら逃げ切ることができると思ったら大間違いです。そんなことは絶対にさせません!」と訴えました。

 

9月27日、トロントのクイーンズ・パークに、「グローバル気候マーチ」に参加する多くの若者が集まりました。

気候変動に対して対策を取らないどころか、気候変動否定論をなんの恥じらいもなく肯定している世界の為政者たちの嘆かわしい態度をマーチを通じて糾弾するためです。

そして何より、「私たちの地球を救おう」と訴えるためです。多くの若者が金曜日の学校を欠席してマーチに参加しました。

 

マーチでは、気候危機で失われた命に対する一分半の黙祷も行われました。(「 気候変動に関する政府間パネル」の報告によれば、地球の気温が1.5C上がると、健康や食糧や水の供給、更には経済成長に悪影響が出ると推定しています。一分半の黙祷時間は、その数値にちなんだものです。)

元オンタリオ州環境委員のダイアン・サックスや、ノースダコタ州のリトルロック先住民自治区での石油パイライン建設反対運動に参加した先住民活動家のCody Looking horseによるスピーチもありました。

 

少なくとも、カナダでは85か所でマーチが行われ、グレタはモントリオールのマーチに参加しました。グレタは国連での演説で、「世界は目覚め始めています。あなた方が快く思うか否かに関わらず、変革は起き始めています。」と、世界の為政たちに訴えました。

 

若者たちは、グレタの言葉を噛みしめ、行動を起こし始めています。

 

午前11時28分

 

 

 

 

 

 

午前11時32分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前11時45分

 

 

 

 

 

 

 

 

「このマーチはとても重要です。私たちの未来がかかっているんです。空気を吸うのに安全かどうかなんていうことを気にせずに呼吸できる世界で暮らしたいのです。」:Simona Lippa(写真左から) 17歳のライアソン大学の学生、Kristy Nguyen、18歳のヨーク大学の学生。

 

午前11時52分

 

 

 

 

 

 

 

 

「とても大事な問題ですから。ここに来たら、少しは変化を起こせるかなと思って。誰かの心を動かすことができれば良いなって思います。何もしなかったら、ますます状況が悪くなるだけですから。」:Lara Carter (写真左端から) 13歳、 Brianna Motta 10歳、 Amani Motta,12歳、students at Holy Trinity Schoolの生徒。

午後12時3分

 

 

 

 

 

 

 

 

「娘がこれから先も四季を楽しめる世界であって欲しいです。外で吸う空気を心配する必要のない世界でおとなになって欲しいです。みんなが幸せに暮らせる世界でおとなになって欲しいです。」:Sean Sicarb 、生後8カ月の娘 Reinaと。

 

午後12時15分

 

 

 

 

 

 

 

「未来に思いをはせてここにきました。次の世代に何を遺していくかを考えるべきです。今のままでは、遺せるものは多くないでしょう。」:Will Nixon (写真中央)、ヨーク大学の学生

 

午後1時20分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後2時13分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地球は私たちの家です。先住民の人たちは、地球や私たちの環境の状況について、ずっと抗議活動を続けてきました。先住民でない人たちも声をあげ始めたのは、大きな変化だと思います。」:Emily Goudet-Dick(写真で右から三番目)14歳、先住民団体の代表として参加。

 

 

(原文記事執筆: ゾーイ・デマルコ、ワンダ・オブライエン、シモーネ・ヒュンメル)