世界にきれいな水を届けるために、レッツダンシング!!

世界を良くするためにアクションを起こす方法はいろいろあります。今回ご紹介するのは、清潔な水を世界に届けるためにチャリティーダンスを主催したトロントの学校の取り組みです。(清田)

https://www.we.org/stories/dancing-clean-water/

 

毎年ある冬の日になると、トロントにあるブライスウッド公立小学校の体育館は、全くご縁のなさそうなダンスクラブへと変わります。

蛍光灯の明かりは落とされ、教師の指示のもとDJが音楽を回します。イベントの支援者はほとんど未成年で、プロムや上級学生の公式行事に参加するような感じの年齢には見えません。

そんなちょっとかわった感じの火曜の午後に、幼稚園から6年生までの子どもたちが、より良い世界をつくるために光ってきしむ床を鳴らします。

 

[踊るのを好きじゃない人っていますか?」と、5年生で学校のME to WE(フリー・ザ・チルドレン)クラブのメンバーで、このイベントを企画したアシュリー・オドリスコルは言います。

 

ブライスウッド小学校のチャリティーダンスは、毎年のファンドレイジングです。

過去にはWE Villages(フリー・ザ・チルドレンのプロジェクト)で、学校やケニアの病院の病棟を建設する資金を調達しました。今年、身体にクリップボードを付けて仮装した子どもたちは、WE Walk for Waterという25ドルで1人の人の生活にきれいな水を支援するという活動のために、最高額の1万2788ドルもの寄付金を受け取りました。

 

集められた金額以上に、その経験は大きなものとなりました。子どもたちは視野を広げ、きれいな水は飲むためだけではなく、いろいろなことに大切なものだと学びました。

 

「水を得るのに毎日何時間も歩くなんて、私たちには想像できません」と、5、6年生の教師で、学校のME to WEクラブの顧問でもあるマイケル・シュナイダー先生は言います。

彼女は、インフラの欠如で水をくみ集める面倒な作業のために通学できない世界の遠隔地の若い少女たちについて言及しています。発展途上地域での天然水としての資源は乏しく、汚れているため飲用には危険です。

 

「この学校の子どもたちは、とても幸運で恵まれています。そのような子どもたちに、ただ単に『海外の子どもたちのために行動を起こしなさい』と言っても、行動するかといえばそんなことはありません。楽しみながらやる工夫が必要です」とも彼女は言います。

一番大変なのは、10歳前の子どもたちに適した音楽のプレイリストを準備することや、資金を調達すること、一日中のイベントを企画しながら授業することでは、と思う人もいるかもしれません。

しかし、最も難関だったのは授業そのものでした。学校に通う3歳から12歳までの子どもたち、みんながきれいな水の重要性と活動を達成することの意義を理解する必要がありました。

実感でき、具体性を感じられるようにすることが大切だとシュナイダー先生は言います。「単にきれいな水を支援するのではありません。子どもたちは25ドルを集める目標がありました。一人の人間の生活を保証するためには25ドル必要なのです」

ほとんどの子どもたちがその目標を達成し、400人の生徒数を上回る511人の人々にきれいな水を届けることができました。授業は彼らに理解してもらえたようです。

「きれいな水はとても大切です。きれいな水がなければ、色々な病気になってします」と5年生のサラ・ボータは言います。「それに、少女たちは学校にも行かないで、川から水を汲まなければなりません」

6年生のディラン・オニールは次のように振り返ります。「私たちは500人の人たちに生活のための水を支援しました。私たちは、水を支援できたことだけを喜んではいませんでした。水と関連して、教育や保健についても人々に支援できたことを嬉しく感じました」

 

子どもたちは、単に喉の渇きを癒しただけではありません。人々の時間や暮らし、将来的には命まで救ったのです。

 

サラとディランは、 ME to WEクラブの40人のメンバーの中の2人です。

彼女たちはまだティーンエイジャーになってないかもしれませんが、5年生と6年生は最高学年で、このグループは学校では上級生です。
「彼女たちはリーダーです」とシュナイダー先生は言います。また、「私はスケジュールの手助けはします。でも彼女たちが、すべてうまくいくように確認します。彼女たちが下級生を導き、ダンスの動きを教えます。みんなが良い時間を過ごせるようにしてくれます」と言います。

12歳の子が3歳の子に教えるダンスはどんなものが良いでしょう?子どもたちに好まれる曲は何だったのでしょう?

 

 

「チャ・チャ・スライドにしよう」と、少女たちは声をそろえて言います。それは彼女たちが生まれる前にリリースされたDJキャスパーによる結婚式の定番曲です。

 

また、学校のダンスには歯科衛生学にちなんだ「フロス」と呼ばれる独特の動きがあります。
「それは腰を、、、。踊り方を説明するのは難しいです」とシュナイダー先生は言います。

 

WE Walk for Water(フリー・ザ・チルドレンの活動)は、長距離を歩くことが多く、少女たちは汚れた川に入ってでも、水資源を得るために時間を捧げます。

ブライスウッド小学校のチャリティーダンスは、ちょうど3月の春休み前の忙しい時期に行われました。冬の終わりに近づき、トロントでは一般的に外出を控える時期でした。

 

6月26日に、学校は水中ウォーキングのイベントを開催する予定で、海外の少女たちとの結束やファンドレイジングの達成を祝う予定です。その旅は資金を調達したのと同じくらい重要なものとなるでしょう。

 

「大切なのは、まず寄付をすることです」とシュナイダー先生は言います。「もう一つは、自分のいまの恵まれた環境に感謝し、他の人の人生に影響を与えたいと思うことです」

WEではベテランの活動者であり、トロントのブライスウッド公立小学校で5、6年生の教師でもあるマイケル・シュナイダー先生が、ファンドレイジングにおける5つのポイントを以下の通り伝えます。

5つのポイントは子どもたちに変化を促す上で役立つでしょう。
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1. 具体的な目標を設定しよう
子どもたちが何かに向けて活動できるように具体的な目標を与えることは重要です。子どもたちは理解できます。

例えば、WE Walk for Waterの活動では25ドルを集めれば、生活用のきれいな水を支援できるということです。

 

2. 効果のあるPR活動をしよう
告知をしてイベントを宣伝しましょう。手紙を送ったり、Eメールを利用したり、クラスの係を利用して定期的に知らせましょう。

 

3. 健全な競争を促そう
フードドライブ(余った食品を持ち寄り寄付する活動)の場合、例えば子どもたちは一番食品を集めるクラスになれるように競争できます。

 

4. 視覚的な指示を出そう
進捗状況を視覚的にすると、子どもたちには大きなモチベーションになります。

徐々にいっぱいになっていく箱が子どもたちに見えるように、集めた食べ物を入れる箱をクラスごとに置きます。

また、集められた金額が増えるにつれて体温計が上昇していくようなイメージの絵を置いて、ファンドレイジングの成功を確認します。

 

5. 子どもたちの自主性を育てられる環境をつくろう
私は子どもたちに深く関わってもらうことを強く勧めています。子どもたちはクラスを回って告知を行います。

イベント時、上級生は下級生が充実した時間を過ごせているかを確認します。

小さな子どもたちが関わっていると、みんなはさらに気を配ります。誰もがイベントを成功させたいのです。

 

(原文記事執筆: ケイティー・ヘウィット  翻訳:翻訳チーム 山田あさ子  文責:清田健介)