ハイチの支援情報 3-1

こんにちは、翻訳チームの浅田です。

今回は、カナダインターナショナルが行っているハイチ支援について
3回に分けて紹介したいと思います。

(訳者:翻訳チーム 小野隼平)

ハイチ

ハイチでの12年間にわたる作業を通じて、フリー・ザ・チルドレンと現地コミュニティの間には深い絆が生まれました。フリー・ザ・チルドレンは、ハイチの中でも最も開発が遅れた農村地域「中央台地」地方での活動に注力。ハイチの首都であるポルトープランスから120km離れた、ヒンチェという村で作業を行ってきました。2010年の大地震を受けて、フリー・ザ・チルドレンはハイチを「村の自立を応援するプログラム」の優先地域に指定しています。


なぜ?

2010年1月12日、マグニチュード7.0規模の大地震が首都からたったの15km離れた場所で発生し、ハイチの人々の生活は崩壊しました。30万人の人々が命の危険にさらされ、数百万人の人々が家を失いました。

すでに西半球で最も貧しい国と考えられているハイチですが、地震によって更なる混乱に陥りました。特にハイチの教育システムは地震の発生前からあまり質が良いものではありませんでしたが、2010年1月12日に地震が発生して以降、数百の学校の倒壊、教育システムの麻痺などによって、更に状況が悪化する事になりました。

現在ハイチの平均識字率は62%程度。ハイチの半分以上の子どもは学校に行く事ができません。更にハイチの小学校への就学率は67%程度、6年生まで進む事が出来るのは全体の30%の子ども達だけです。フリー・ザ・チルドレンが活動を行っている地域では全体の90%の学校が地域共同体や非政府組織、宗教団体などによって運営されています。

ハイチの政府は善意を持って活動を行っていますが、普通教育が導入されるにはほど遠い状況です。依然として学校は安全な場所でなく、設備も整っておらず、クラスには溢れんばかりの子ども達がいます。そもそも、通える範囲に学校が無いという状況も珍しくありません。

フリー・ザ・チルドレンは現在ハイチに「村の自立を応援するプログラム」を導入し、荒廃から立ち上がろうとするこの国を支援しています。例え数十年と時間がかかっても、健康と教育に注力し、家庭と地域共同体の生活を向上させる事によって、フリー・ザ・チルドレンはこの小さな島国への長期的なサポートを続けて行く予定です。