モンゴルゲル図書館事業最終報告
2013年7月で、モンゴルゲル図書館事業の終了をご報告させていただきましたが、
現地スタッフよりゲル図書館を開設してから5年間の事業報告が届きましたので、
ご報告させていただきます。
ゲル図書館事業では、たくさんの方々にご支援いただき図書館の維持、運営を行うことができました。ご支援いただいた方々に、心より感謝申し上げます。
FTCJ モンゴルゲル子ども絵本図書館 5年間 総括
開始 :2008年9月
場所 :モンゴル国ウランバートル市バヤンズルフ(BZ)区、#92学校のとなり。
貧しい住民が住んでいる「ゲル地区」に設置した。
形式 :モンゴルの遊牧民の居住する移動式テント(ゲル)を利用した読書空間。
日本の絵本をモンゴルに翻訳したのを他団体から借用し、常勤の管理人を
配置した。また、子どもたちに日本語と、日本の歌、モンゴルの歌も教えた。
目的 :読書することで豊かな感性をはぐくむ支援事業。
終了 :2013年7月31日。運営期間は5年間。8月は夏休みのため閉鎖。
利用者:のべ82,500人。月平均1,500人(1日平均69人)
読書冊:のべ660,000冊(一人一回平均8冊)
FTCJ 図書館に来た子どもたち、読んだ本の数 2013.01.01-2013.07.30
2013 年 人数 本数
1月 1903 13321
2月 1537 7685
3月 1655 8016
4月 1832 9160
5月 1629 8145
6月 1108 7756
7月 693 6237
その他:学校は2部制(2013年は3部制)なので、早く登校する子どもと、下校時に当図書館で読書のほか、宿題もしていた。また、学校にいっていない子も、無料で利用できる場所なので、保護者に感謝された。冬は零下40度Cにもなるので、読書に来る子は、この場所で暖を取ってから、登校や、帰宅をした。
役所の運営でこのような施設(いつでも誰でも、無料で利用できる)は皆無なので、貴重な役割を果たした。