盲学校の生徒たちの活躍

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン事務局スタッフの石田由香理です。

3月31日、年度末ということで各学年で最優秀の成績を収めた児童生徒や国内外の大会で好結果を収めた生徒たちの表彰式にお邪魔しました。

 

聞いてください、本当にすごい子がいるんです。1月の総理夫人ご訪問の際、生徒代表でスピーチをしたメラニーという11年生(高校2年生)の女の子。彼女はその翌週1月21日にタイで行われた東南アジアの視覚障害学生点字読み書き競技会リーディング部門で優勝しているのです!涙が出そうになりました、これ聞いて。

さらに総理夫人からの「みなさんの夢はなんですか?」という質問に「プログラマーになりたいです」と答えた同じく11年生のクリスチャンという男の子は、その翌月に中国で行われた障害者のIT技術を競う大会にて、ホームページデザイン部門で優勝しています。

何だかもう、よく分からないですが表彰式を見ながら常に泣きそうになっていた私です。これだけ教育環境がけっして恵まれてない中で…黙って努力する視覚障害児たちがいる…。
こうして表彰されるのは一家の名誉ですから保護者たちも駆けつけています。中には子どもの手引き役のお父さんだけではなくて、家族総出でステージに上がってしまうケースも。

 

今この瞬間、視覚に障害のあるその子は家族のお荷物ではなく、家族の誇りとなるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(表彰式の様子)
恐縮ですが私はこの日のイベントの来賓の一人として呼んでいただいていたので、写真を撮りやすい最前列にいました。

「生徒たちがメダルを受け取る時、私のiPhoneで写真を撮っていただけませんか?日本の人たちに見せたいのです」

 

と、隣は校長先生や隣の聾学校と合わせて障害児学校全体の代表の先生などだったのですが彼女たちにお願いしました。
立場ある方々なのに「もちろん」と快く引き受けてくださって。

まあ先生方も我が校の自慢の生徒たちを日本のみなさんに知っていただきたいという気持ちもあるのですが、それにしても私のために熱心に撮ってくださって。
代表者挨拶でステージに行かなければいけない時でさえ、「私ちょっと挨拶してくるから、iPhoneは校長先生に引き継いだから」などと。

 

こんな校長先生たちの優しい協力にこれまた涙がでそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(左:石田、右:校長先生)

 

私はとにかくこの国が好き、この盲学校が好き、みんなが好き。

 

自分のスピーチの時に伝えました、「私がこの盲学校を支援してると言う人がいます。でも私にとっては、この盲学校から与えていただいた恩をお返ししているだけなんです」と。

 

会場から暖かい拍手をいただきました。