フィリピン台風被災者への支援報告!
フィリピン大型台風24号(パブロ)被災者への緊急支援報告
2012年12月4日、非常に大型な台風24号が、フィリピンのミンダナオ島などを横断し、多大な被害をもたらしました。
「フィリピン国家災害リスク災害管理委員会」発表(2012年12月6日午後1時)によると、死者数327人、行方不明者数380人、負傷者数437人、総被災者数294,110人(62,607世帯)、避難者数254,630人(54,246世帯)にのぼり、「国家災害宣言」が出されました。
FTCJが文通プログラムなどを通じて日頃から支援しているフィリピン・ミンダナオ島の先住民族の
ビナンシャン・コミュニティでも、土砂崩れが起き、小学校や家が壊れるなど大きな被害を受けました。また、豪雨により橋が決壊したことにより、周りから孤立し支援物資が届かず、人々は食べるものや着るものがなく、厳しい環境で過ごしていることがわかりました。
橋が壊れたため、村が孤立してしまいました。
壊れた村人の家
被害を受けて壊れた村人の家
被害を受けて壊れた学校の校舎
被害を受けた小学校の教室
土台しかなくなってしまった小学校の教室
そこで、FTCJでは緊急募金を呼びかけたところ、たくさんの方から募金が集まりました。
FTCJでは、今回の支援金約25万円で、被災した300家族(片親の家族や、高齢者がいる家族も含め)に対して、米、魚の干物、卵、マンゴー、砂糖、塩、麺類、いわしの缶詰、石鹸、バケツ、タオルなどの食材と生活用品を支援物資として配給しました。
「台風パブロ被災者への支援物資配給事業」と垂れ幕を用意し、1月24日に実施しました。
50キロのコメを担いで川岸に渡るのは大変でした。住民たちも協力しました。
なんとか、向こう岸に渡りました。
土砂崩れのあった道を通りやすくしながら、支援物資を運びました。
今度は、バイクにお米などの支援物資を載せて、避難所まで運びました。
支援物資を運んでいるバイク
配給する食料品や生活用品を被災者のひとたちに渡すために小分けにしました。
被災した人たちが持って帰りやすくするために、支援物資を袋詰めにしました。
支援物資をもらいに集まった被災した村人のみなさん
配給場所のまわりには、家族で被災した村人の皆さんが集まりました。
食料品や生活用品の配給だけではなく、、災害時の対応の仕方やリスク削減に向けたワークショップを村人の住民に対しても実施しました。
ワークショップの説明をする現地スタッフのゼルダさん(青いTシャツの女性です)
どのように非難するかをルール決めをしたり、確認事項をつくったりしました。
ワークショップにあつまったお母さんたち
みなでいろいろアイデアを出し合いました。
コミュニティ全体で協力し合っていくための集まりももちました。
現在のコミュニティの課題は、山や畑が荒れて収穫が厳しくなったり、家畜が亡くなるなどしたため、コミュニティの住民は収入の確保が難しくなり、どのように収入を維持していくのか、ということと、壊れた学校や自治体センターや家屋の再建です。
FTCJでは、今月から幼稚園及びコミュニティセンターの建設を再開しますが、上記のような課題についても取り組んでいけたらと考えています。引き続き、コミュニティの再建と人々の生計維持のために募金を集めています、ご協力よろしくお願いします!!
最後に、台風の被害を受けたフィリピンのミンダナオ島の先住民族の人々のために、温かいご支援をお寄せ下さったみなさまに、重ねて、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!