フィリピン バクリン公立高校農業科支援レポート

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、

フィリピンのミンダナオ島ダバオ・オリエンタル州バガンガ地方にあるバクリン公立高校農業科の支援を現地パートナー団体を通じて2016年8月~2017年3月末までの期間、支援を行いました。

 

□背景

バクリン高校のあるダバオ・オリエンタル州バガンガ地方は2012年にミンダナオ島を直撃した大型台風の被害が大きかった地域の一つで、土砂災害や突風、洪水によって農作物や家畜が悪影響を受け未だに住民は収入手段に困っている状況にあり、住民が利用できる資源やサービス、教育は非常に乏しく限られており復興途中にありました。

こういった背景から、バクリン高校に通う生徒50名、教員3名を対象として支援事業を実施しました。

 

□内容

具体的には、教員の研修、農具庫の設置、農具や園芸用品の購入を行いました。

オリエンテーションを生徒だけでなく保護者に行ったことで、

学校で使う農地や農園の整備に保護者が参加し、とても協力的でした。

 

 

 

 

 

 

 

その他には、地元の農家や農業組合、現地の有機農法を実施しているNGOのスタッフを講師として招き、教員研修をおこない、研修を受けた教員は実際に授業を実施しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業の様子

 

農業で使う道具の特性や使用方法を正しく学び、実際にそれを使って実習をすることができました。また、野菜を植えて育てる授業ができたことで農法について学ぶことができ、それを調理して食べる調理実習を実施することができました。

 

 

 

 

 

 

 

農園で実習の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

調理実習の様子

 

学校や自治体、保護者、現地NGO等さまざまな方にご協力いただき、

バクリン高校農業科において支援事業を実施することができました。

 

農具や農法についての知識だけでなく、農作物、薬草やハーブの知識を学ぶことで、自身やその家族の栄養や健康管理ができるようになります。

引き続き学校が主体となって質の良い教育を提供できるようサポートを行っていく予定です。

 

この事業は、一般財団法人 まちづくり地球市民財団さまに助成いただき、

事業を実施することができました。あたたかいご支援ありがとうございました。