【フィリピン】先住民族の子どもへの教育支援レポート

こんにちは、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの河本千夏です。

文通プログラムの参加費の一部やその他ご寄付を使い実施した、

ミンダナオ島の台風被害に遭ったビナンシャン村に暮らす先住民族(ディババウォン族)のうち、

中等教育を受ける年齢の子どもたちを対象にした通学のための奨学金サポートの写真がとどきましたので内容と

ともに報告いたします!

 

奨学金サポートは当初32人のサポートから始まり、4年目の2017年は15名の生徒がサポートを受けました。

具体的には、文房具等支給、生徒や先生のフォローアップ、そして家庭を訪問し保護者との面談を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*現地パートナー団体のスタッフの生徒のフォローアップの様子

 

 

 

 

 

 

 

 

奨学金サポートを受けている子どものうち一部が文通プログラムに参加し、

日本の参加者とお手紙のやり取りをしています。

 

 

支援を受けている子どもの中には、農業コースで授業を受けている子どもたちがおり、

ピーナッツの収穫や野菜の苗の植え付けの実習を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*現地から届いたお手紙の例

 

文通プログラムに参加している子どもたちは、お手紙のやり取りを通じて、

英語を使う機会が増え、英語が苦手な子には得意な子が教えコミュニケーションが生まれているそうです。

そして、海外の国を身近に感じ興味を持つようになったとのこと。

 

フィリピンの彼らもインターネットで情報を得る機会が多く、日本で地震が起きたときには心配の声があったりとあたたかいやり取りがたくさん見られました。

 

 

この地域に住んでいる家庭のほとんどが農業で生計を立てており、天候が収入に影響を及ぼしていることも多く、

収入が少ない時期には、子どもたちも働きに出なければならないこともあり、ハイスクールまで継続して学校に通うことは困難な家庭が多くみられます。

 

しかし、この奨学金サポートや学校、生徒、保護者のフォローアップを実施することにより、

2016年にドロップアウトした生徒が復学するなどの変化を見ることができました。

そして、文通プログラムを通じて支援を行っていた子どもたちは無事卒業することになりました。

 

子どもたちが卒業するのと同じタイミングで、中等教育支援の事業は終了し、

文通プログラムではミンダナオ島での他の貧困地域やマニラのスラム地域での支援を開始予定です。

 

これまで文通プログラムやご寄付にて中等教育支援いただいた皆様にこころより感謝申し上げます。

 

新しい支援につきましては追ってご報告させていただきます。