【フィリピンスタディツアー2025春】報告Vol.1 ーDay1~Day3の様子

2025年3月27日〜4月2日に開催した「フィリピンスタディツアー2025春」の報告ブログを、連載としてスタートします!
参加者の生の声も掲載しています。素敵な学びや気づきをたくさん報告してくれています。
支援先であるフィリピンの様子が気になる方も、スタディツアーへの参加を検討している方も、ぜひご一読ください!


報告「フィリピンスタディツアー2025春」
Day1 (2025年3月27日)


今回のツアーの参加者は、15名。中学1年生~大学2年生のみなさんが集まりました!
事前にオンラインでの顔合わせは行いましたが、全員がそろうのは当日がはじめてでしたが、すぐに打ち解けていきました。出発!

 


お昼過ぎ、無事マニラに到着。この季節は乾季なので、とっても暑い!空港から出た瞬間、異国の空気を感じて盛り上がりました。
車で、支援地のあるオロンガポへと向かいます。
自己紹介をしたり、訪問先で発表する出し物を決めたり、途中でサービスエリアによりながら、3時間ほどの車での旅を経て、無事に支援先のゲストハウスに到着。初のフィリピンでのご飯をいただきました!

 
夕食後は、参加者同士がお互いを知る時間を持ちました。
名前を覚えるアイスブレイクゲームや、ツアーに参加しようと思った理由などを共有する時間を取りました。

 


Day2 (2025年3月28日)

まずはフリー・ザ・チルドレン・ジャパンのパートナー団体であるプレダ基金の活動に関しての説明を聞きました。
性的虐待にあった子どもたちのケアについてなど、たくさんの質問が参加者からも出ました。
その後は、アエタ民族の村へ訪問&ホームステイへ。
訪問の前に、マーケットへ。村での食事のためのお米や鶏肉などの食材や、ホームステイ先へのお土産を購入しました。
上手に自分たちのお買い物をする参加者も!

 

アエタの村に到着。
ご飯を食べたら、早速学校へ訪問し、2-3人に分かれてクラスへ入りました。
折り紙を教えたり、日本語を教えたり。
授業の時間のあとは、全員で集まってダンスを踊り、夕方まで子どもたちとたくさん遊びました。



 

同時に、夕ご飯の準備をしました。食材を切ったり、村の方々と一緒に食材を炒めたり。パパイヤを切って皮をむく作業は硬くてとっても大変でしたが、現地の子どもたちは簡単そうにやってのけ、感心しました。
バナナの葉をテーブルにフィリピンの伝統料理を手で食べることに挑戦!みなさん楽しんで食べていました。

 
食事の後は、村の方々がウェルカムパーティーを開いてくれました。
伝統的なダンスを見せていただいたあと、どんどん村の方や参加者も引っ張られ、最後は全員でダンス!たくさんのおもてなしをいただき、本当にありがとうございました。
そのあとは、各自分かれてついにホームステイをさせていただきました!子ども達とはたくさん遊び打ち解けていた参加者でしたが、お世話になる家族との対面に少々緊張気味でした。


  


Day3 (2025年3月29日)

みなさんが泊まったのは、竹を組んだ高床式のお家や、ブロックやトタンで作られたお家など様々。
「ぐっすり眠れた!」「扇風機もあって快適だった!」「明け方からずっとニワトリの鳴き声が・・・」「用意してきた自己紹介を聞いてもらった!」
と、様々な反応。
前日にマーケットで購入した食料をホームステイをさせてもらう予定だった家族のみなさんにお渡しし、お礼をお伝えしました。


 

朝食を取ったら、農園にマンゴーやランブータンの木を植えに農村へ。
この村の人たちは、家畜を育て、さまざまな農作物を作っています。
農園までは、細い道で草木をかき分け、山を登り、時には川を渡り、向かいました。村の子どもたちが手を引いて、案内してくれます。
途中で見たことのないおいしい果物を分けてくれたり、険しい道を助けてくれました。参加者は子どもたちのやさしさに感動していました。
  
1人1つ以上の、たくさんの苗木を植えさせてもらいました。立派に育ちますように!



 

帰ってきたら、希望者で水浴びへ川へ。こちらも、子どもたちが案内してくれます。
現地の子ども達は、元気に高いところから飛び込んで遊んでいました。足だけちゃぷちゃぷするメンバーもいれば、泳いだり水を掛け合ったりするメンバーも。みんな最後はずぶぬれに!


 

そしてアエタの村とお別れの時間。
たくさん遊んだ子どもたちとのお別れは本当に寂しく、名残惜しかったです。
はじめは緊張した先住民族の村での生活ですが、村の人々のやさしさに触れ、さまざま考えさせられた様子の参加者たちです。
また会いに来ましょう!


 
 
 

先住民族の村での滞在を終え向かったのは、刑務所や虐待から救出された男の子たちの施設。 
過去にこの施設で暮らし、今は自立し働いている2人の男性が、どんな背景でこの施設にやってきたのか、どんな思いだったのか、今の生活などを話してくれました。

そのあとはアクティビティをしたり、バスケやバレーボール、手遊びなどをして楽しみました。施設のスタッフから、この施設の役割やどういった背景の子どもたちが暮らしているかなどの説明を受け、施設内をツアーして回りました。


 
 

FTCJのスタディツアーでは、毎日夜に振り返りの時間を持ちます。
その日に見たこと感じたこと、学んだことをそれぞれ振り返り、学びや感想を共有します。
アエタの村で滞在した家や交流した人は、あくまでその家族・人であって、先住民族全体が同じではありません。
滞在したお家の情報やそれぞれの経験をシェアし、新たな発見もありました。
そして、問題だと思うことについてなにが出来るか、想いを巡らせました。

 



参加者からの報告

日本では絶対にできない経験ができたため、満足している。特にアエタの先住民の人たちと触れ合う時間では、お互いの言語や生活、文化などを理解しあって楽しい時間を過ごせたと思う。このツアーでは、虐待などの厳しい環境で生きてきた人たちと触れ合えたため、自分がいかに恵まれた環境で過ごしてきたかを再認識した。

笠井 大暉/高校生

やはり得られるものはものすごいものだった。
12歳で参加してから中学、高校と多くのことを学んだうえで参加してみたら感じるものがとても多かった。
以前より国全体としての生活水準は確実に上がっていると感じた一方で、だからこそより貧富の差が開いたように感じた。
現地の子は生きる力がすごかった。子どもたちだけで木に登り果物を採り、その食べ方まで教えてくれたら、裸足で山道を走って行ったり、まるでベテランガイドのようだった。施設の子たちは優しさに溢れていた。見知らぬ人が急に来て怖いはずなのに大歓迎で迎え入れてくれて、気遣いがすごかった。年齢の差が広いにも関わらずみんなが仲良く、まるでひとつの家族のように見えた。

中村有佑/大学生

将来世界で困っている人達の支援を何がしたいなと考え、まず何ができるのかを直接見るために何かいいのはないかと思い、参加しました。
現地の人達が明るく、優しく私たちのことを歓迎してくれて、仲間に入れてくれたことがとっても嬉しかった。初めての人たちと関わる時に人見知りが出てしまい積極的に関わることが今までできていなかったが、今回のツアーでは現地の子達がたくさん話しかけてくれたこともあり、楽しくみんなと話すことができ、日本では経験できないことをたくさん学ぶことが出来ました。

Saaya/高校生