【報告】4月26日(土): 多摩ファミリーフェスタ2025(We are the MOVEMENT )

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、大東建託グループみらい基金などからの助成を頂き、子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を応援する「We are the MOVEMENT 」を実施しています。

この度、プロジェクトメンバーからイベント開催報告が届きました!


 

【アクション実施報告】
フリー・ザ・チルドレンジャパンが主催するキャンプであるテイク・アクション・キャンプ・ジャパンをきっかけに大学生や既卒者のメンバーが中心に始まったグループである”FTCJユースひろば”が、2025年4月26日に東京都多摩市で開催された多摩ファミリーフェスタ2025に出展し、児童労働をテーマにしたステージ発表とブースでの啓発活動を行い、15人の方にご参加いただきました。

 

【企画・アクション内容報告】

劇のテーマは「児童労働を自分ごとに」
多摩ファミリーフェスタ2025では、ステージ発表とブースでの啓発活動を行いました。
ステージ発表では、子どもの権利を奪われた子どもたちの過酷な状況を劇を通して伝える「Action Kids」を行いました。小学生から大学生までの幅広い年代のメンバーとともに、児童労働をテーマにしたオリジナル劇を上演しました。
世界には、子どもたちが学校にも行けずに働かされたり、幼いうちに結婚を強いられたりしている現実があります。
一方で、「子どもの権利」は、世界中すべての子どもたちに保障されているにもかかわらず、実際には権利を享受できていない子どもたちも多くいます。
この劇では、「なぜそんなことが起きているのか?」「私たちに何ができるのか?」という問いかけを通して、観客一人ひとりが児童労働や権利について考えるきっかけを提供することを目指しました。

オリジナル劇の準備は2月から始めました。事前に行った練習では、伝え方や表現方法にこだわり、演劇にかかわったメンバー全員が気持ちを込めて演じることで、観客にまっすぐにメッセージを届けることができたと感じています。
劇づくりでは、最初の練習ではオンラインで行っていたこともあり、思うよう言いたいことを伝える事ができなかったこともありましたが、演者同士での話し合うことを繰り返しながら、実際に現実に起こっていることが伝わる表現を追求していきました。限られた練習時間の中でも、演劇を見ていただける方々に気持ちを揺さぶれるような演技を目指して工夫を重ねました。

以下にオリジナル劇にかかわった演者と観客の方々からの声をご紹介します。
演者の声
・「児童労働のことについてもっといろんな人に知ってもらいたいと思いました」
・「児童労働について自分も知らなかったことが多く、学びながら伝えることができました」
観客の声
・「劇をみて考えさせられた」
・「(演者の方々が)それぞれの役になりきっていて引き込まれた」
・「児童労働が遠い国の話じゃなく、自分にも関係あるって思えました」

 

 ブースでの啓発活動:ゲームと販売で「楽しく学べる」空間を!

ブースでは、児童労働に関する手作りのすごろくやクイズゲーム、そしてフェアトレード商品の販売などを行いました。

児童労働に関するすごろくでは、とある国の少年・少女になりきってもらい家族を養うために学校に行かず働く子どもたちの生活について疑似的に体験してもらいました。天候によって働く環境が安定しないことや、家族のけがや病気、不当な取引など、理不尽に起こる状況も起こりました。ゲームではありつつも、児童労働について考える機会を届けることが出来ました。
親子で楽しめる内容に工夫して、小さな子どもからおとなまで、たくさんの方が立ち寄ってくれました。

フェアトレード商品の販売も、出展活動に参加してくれた子どもメンバーがイベント会場に来場した方々に積極的に話しかけて興味を持ってもらったり、商品の紹介を自分の言葉で伝えたりするなど途上国支援への認知を広めることができました。また、フリー・ザ・チルドレンジャパンの高校生世代のメンバーが企画したフェアトレードのチョコレートも販売し、用意した分を完売することができました。

「遊びながら考えられるのがいいね」「フェアトレードチョコ、初めて食べた!」など、来場者からは感想をいただきました。気軽な入り口から社会課題に触れる機会を作ることができたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数字で見る今回のアクション
・ステージ観覧者数:約20名
・ブース来場者数:約30組(親子含む)
・フェアトレード商品売上:約32.750円

 

【イベントを実施してみて】
今回の出展にかかわったメンバーからは、
・「児童労働のことについて、もっといろんな人に知ってもらいたいと思った」
・「児童労働をしている子どものことをたくさん想像し、なりきって演じることで、自分自身の理解が深まり、より身近に感じることができました。ちゃんと伝わるか不安もありましたが、とても楽しく演じることができて満足です!」
・「みんなで同じ思いを持って伝えることが、とても楽しかったです」
といった声が寄せられました。

メンバーの一人ひとりが真剣にテーマと向き合い、表現を通して気づきや想いを深められたことが伝わってきました。劇を通じて、児童労働という社会課題を「他人事」から「自分事」へと捉え直す貴重な機会になったと感じています。

すべての子どもに、「チケット」が使える世界を目指して

私たちは、今回のステージ発表・ブース展開をゴールではなく、新たなスタートだと考えています。
児童労働や子どもの権利といった課題は、どこか遠くの国だけの話ではありません。
「自分には関係ない」と思っていた誰かが、「自分にもできることがある」と気づいたとき、そこから一人ひとりの一歩が始まると思っています。
そして、その一歩が集まることで、社会は確実に動いていきます。

私たちFTCJユースひろばはこれからも「伝える」アクションやブース出展などを通じて、子ども・若者が声をあげられる社会を、仲間とともに広げていきます。

 

【次回予告】
今後の活動については、インスタグラムで発信をいたします。ぜひフォローをお願いします。
https://www.instagram.com/ftcj_youth_hiroba/

 


※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの
運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。
「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。