福島県相馬市に行ってきました。

こんにちは、FTCJ事務局の中島早苗です。

先週の金曜日に福島県の相馬市を訪問してきました。

目的は、相馬市にある小・中・高校の学校の現状を学び

外部からの支援が必要なのかどうか、必要ならどういった支援が有効かということを調査するためです。

市の教育委員会や高校の先生にお会いして、色々と現状を伺ったり、

学校を見学したりしました。

福島県相馬市は沿岸部にあるまちですが、3月11日の地震や津波で

たくさんの家や人が流され、多くの被害がありました。

それに加え、放射能汚染という苦しみも重なり、

復興まで本当に大変な道のりがかかるだろうことが予想されます。

3月11日以前は、夏場に多くの人でにぎわう大浜海水浴場、

市民の憩いの場として松林が保存・整備された公園や、

他地域からも人気のドライブコースがある大須海岸、

県内唯一のあさりの産地として潮干狩りができる松川浦、

東北でも有数の活魚の水揚げ港としてにぎわう松川浦漁港の

水産物直売センターなどがあり、自然と文化、産業が

融合する魅力的な海岸部でした。

そのため、観光客が休める民宿旅館街もありました。

しかし、今回の震災により、

松川浦全体が地震と津波の被害にあい、

沿岸部の旅館街や住居地域、水産物直売センターなどが

壊滅的被害に遭いました。

多くの人が家や家族や仕事を失いました。

今回の訪問で、海岸沿いの様子を視察しましたが、

津波により多くの家が流されたその災害の爪痕をみて

言葉を失いました。そこには、家があっただろう跡は

ありますが、今は何もないからです。

 

 

 

 

 

震災から2か月以上経った今でも、沿岸部は瓦礫や流された車や

船が陸地や海の中に浮かんでいました。家々があった跡の周辺には、

茶碗や時計、ランドセルといった品々が道端に散乱しており、

ここで家族が生活していたことを証明するとともに

被害の甚大さを物語っていました。