あなたの得意なことで変化になろう!(Be the change!)

The original article)

「あなたの得意なことで、どうやって世界を変える?」

これは、「プリンスズ・トラスト*」の「ヤングアンバサダーズ**集会」で提起された質問です。

(*1976年に設立されイギリスのチャールズ皇太子が後援する若者を支援するための慈善団体のこと。**ボランティア活動で次世代のグローバル大使となる人たちのことで、プリンスズ・トラストの若手リーダーのプログラムに組み入れられている。)

 

ヤングアンバサダーズの人たちは、フリー・ザ・チルドレン(FTC)のイギリス支部のメンバーに会うためにイギリス全土からロンドンに集まったところでした。

この日の集会のテーマは、「あなたの得意なことで、変化になろう!」というものでした。そして、このテーマは、イギリスも含めて世界中の地域社会に変化を与えようとしていたヤングアンバサダーズの彼らの意欲をかき立たせるものでした。

 

このテーマのワークショップに、アフリカFTCのロビン・ウィスゾワティさんが、彼女の驚くべき、かつ、奮い立たせる経験をみんなに伝えるために、はるばるケニヤからやってきました。参加者グループの多くは初めてFTCを知る人たちでしたが、ロビンさんのケニヤでの苦労話や体験から得た知識に泣いたり、笑ったりして参加者全員が魔法にかかったように聴き入りました。

 

このワークショップを通じて、参加者は、ヤングアンバサダー・プログラムが終わった後でも変化を生み出し続けるために、彼らが情熱を注ぐことのできる方法を議論し、その方法を導き出しました。

多くの参加者はFTCのBe The Change(変化になろう)プログラム***を彼らの地元の学校や地元の若い仲間に紹介し、それぞれの地域社会の若い人たちに変化を生み出す刺激を与え、そして、その若い人たちを力づけることに関心を持ちました。また、他の参加者たちは、ロビンさんの話にあった世界各国のアダプト・ア・ビレッジ(村の自立を応援しよう)****というプロジェクトを支援することに気持ちを強く動かされました。

(***学生が世界をより良くしていくためのイギリスの学校プログラムで、世界に良い影響を与えるために、学生がリーダーシップ発揮の技術を習得したり、ボランティア精神や起業家精神を学びます。これは、国連のミレニアム開発ゴールにも合致しているものです。)

(****社会全体は一人一人や物事一つ一つの積み重ねで良くなっていくという考えで、貧困から子どもたちを解放するには、先ず、そのお母さんたちを力づけ、次いで学校を改善し、診療所を整備し、給水施設を設ける必要がある。そのことが、子どもたちが自分たちの権利に気づき、教育を受けるようになり、すべての可能性の中で過ごすことができるようになる。この良い変化を持続させることができるビレッジモデルを作るプロジェクトのこと。)

 

また、ワークショップでは、後援会社のKPMG*****のグローバルヘッドのロード・ハスティングス氏から力強い励ましの講評があり、最後に、プリンスズ・トラストのマルチナ・ミルバーン氏から参加者の気持ちを昂らせるクロージングスピーチがありました。

(*****オランダを本部とする世界148ヶ国にわたるグローバルネットワークに、113000人のスタッフを擁するプロフェッショナル・サービスファーム(知的専門家集団)。)

 

それぞれの帰路に就く前に、ヤングアンバサダーは、彼らが地元に戻った後に何をするのかについての表明を行いました。それぞれの表明内容は、家庭内暴力に立ち向かうことやお年寄りの家庭へのボランティアから、持続可能な国際開発の支援まで幅広いものでした。

 

今、フリー・ザ・チルドレンとプリンスズ・トラストはお互いに協力し合っていくことに燃えています。そして、変化を生み出し続けるヤングアンバサダーたちと一刻も早く一緒に活動しましょう!

(訳者:翻訳チーム 金田豊正)