【報告】8月4日(日): ユースが起こす!熊本からのフェアトレード!(We are the MOVEMENT)

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、大東建託グループみらい基金などからの助成を頂き、子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を応援する「We are the MOVEMENT 」を実施しています。

この度、プロジェクトメンバーからイベント開催報告が届きました!


【アクション実施報告】
日本で、アジアで最初のフェアトレード・シティである熊本市にて、フェアトレードの推進活動をしている学生が中心となって、フェアトレードについての理解を深め、今後、フェアトレード活動をする上でのヒントを得るための企画を開催しました。当日は映画「トゥルーコスト」を見て、世界の貧困の構造を学ぶ午前の部とフェアトレードや社会問題の解決について学び、アクションを考える午後の部の2部構成で開催しました。午前と午後の部をあわせて、大学生や高校生を中心に〇名の参加がありました。
イベントでは、ゲストとして、国際NGOオックスファムの元職員で、現在はNPO法人Wake Up Japanのほか、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン、開発教育協会、アムネスティ・インターナショナルなどで活動する鈴木洋一さんをお招きしました。



【企画・アクション内容報告】

午前の部では、まずフェアトレードシティくまもと推進委員会で活動する学生メンバーから開会のあいさつを行いました。続いて早速、映画「トゥルーコスト」の上映会を行いました。トゥルーコストでは、衣料業界の生産から、主に開発途上国の低賃金労働者の生活に触れ、河川や土壌の汚染、農薬の汚染、病気や死などの後遺症まで触れ、先進国で生活する私たち一人ひとりに暮らしのあり方を問いかける内容でした。上映会の後、ゲストのNPO法人Wake Up Japanで活動をし、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでもユースエンゲージメント・アドバイザーを務める鈴木洋一さんの進行で安心の場づくりを行ったうえで、映画の振り返りを行いました。

お昼休憩をはさみ、午後の部では、まずフェアトレードシティくまもと推進委員会で活動する学生メンバーから開会のあいさつを行い、その後、ゲストの鈴木洋一さんの進行で企画の趣旨説明、参加者が安心して参加できるように対話のための合意づくりや参加者一人ひとりからイベントに対する期待を聴く時間をもちました。

次に、鈴木さんの話題提供のもと、一人ひとりのフェアトレードや社会問題の解決に対する問題意識の分かち合いを3-4人ごとのグループで行う時間をもちました。

本企画では、フェアトレードの担い手を育むということも目指していたため、続いてのプログラムでは、フェアトレードシティくまもと推進委員会で活動する学生メンバーからフェアトレードについての説明を行ったうえで、鈴木さんの進行でバス停で旧友にあった際に1分でフェアトレードを説明するというロールプレイングシミュレーションを行いました。参加者の皆さんが、自分の言葉でフェアトレードを説明する姿が印象的でした。

そして、鈴木さんから社会の変え方や神奈川県逗子市やオーストラリアなどでのフェアトレード推進のための事例紹介を受けたうえで、熊本からフェアトレードや社会問題を解決するためにユース世代が行えることについての話し合いを行いました。

最後に、1日のイベントの振り返りを行ってイベントを終えました。

 

【参加者の声】

インターンをされていた学生さんからの感想をシェアします。

 一日を通して刺激の多い日になりました。
試写会では、キラキラしているファッション業界の裏側を知り、自分の想像以上に残酷な世界を知って、今後の自分の選択のあり方を変えていくべきだと思いました。午後の勉強会では、自分が社会のためにできることを知り、勇気をもらうことが出来ました。他国の若者はフェアトレードに関わらず自分の権利を自由に使っていて、おかしいと思っていることに対し声を上げることが出来ているのが、日本との違いだと思いました。彼らと同じことがすぐにはできなくても、しようと努力することはできるし、違うアプローチの仕方もあると思います。私ができることから始めていきたいです。(インターン生)

自分が想像、考えていたよりも、世界では人権が無視され、劣悪な環境で、強制化的に労働をせざるを得ない人々が多くいることが分かり、とても胸が痛くなりました。ファッション業界は表向きは輝かしく見えますが、服を作っている人、服の材料を作っている人は、全く正反対の状況であると分かりました。私たちにできることは何かと考えたときに、人々に一着もそのような服を買うべきではないというのは難しいため、一つひとつの衣服をすぐに捨ててしまわずに、背景を知りながら大切に長く使っていくことが大切だと考えました。(インターン生)

 

【イベントを実施してみて】
学生担当として主催してみて、フェアトレードについて改めて考え直すいい機会になりました。今の社会の抱える課題、そして自分自身が感じている不安や心配、それら解決する糸口としてフェアトレードが不可欠であることを認識しました。

イベントに参加してくれた方々も同じような気持ちを抱いたと思います。このイベントに参加したメンバーがそれぞれ思いを持って行動し、時に協力して社会を良くしていければいいと思いました。


※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの
運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。
「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。