【フィリピンスタディツアー2024春】報告連載 Vol.4 ー刑務所や虐待から救出された男の子たちの施設への訪問報告

「フィリピンスタディツアー2024春」の参加者報告ブログ 全12回の連載 Vol.4をお届けします。
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報告「フィリピンスタディツアー2024春」
Day3 (2024年3月22日) 午後

 

先住民族の村での滞在を終え向かったのは、刑務所や虐待から救出された男の子たちの施設。まずは、施設のスタッフから、この施設の役割やどういった背景の子どもたちが暮らしているかなどの説明を受け、施設内をツアーして回りました。その後、自己紹介やレクをして遊んだり、バスケやバレー、チェスや空手もして、一緒に時間を過ごしました。
空手は、規律や忍耐を学んだり、エネルギーを正しく発散するためのアクティビティのひとつとして取り入れられています。「正座!」「上段!正拳突き!いち!に!さん!」と日本語で空手のレッスンは行われていました。参加者も必死に食らいついて取り組んでいました。
 

どんな背景でこの施設にやってきたのか、自分の言葉で5人の子どもたちが話してくれました。
先ほどまで元気にバスケを一緒にしていた子の口から、家族から虐待を受けてきたこと、悲しくて・怖くて・つらかったこと、今はどんな気持ちでいるかなどを話してくれました。
虐待を受けて自分はこの男の子の施設に来て、妹は女の子の施設で暮らしているという子もいました。
 

夜は、2日間の経験や感じたこと、疑問、問題だと感じたこと、そのためにどんな変化が必要なのか、そしてこれからツアーを通じて考えていきたいこと等を参加者同士でシェアしました。

自分が滞在した家や交流した人は、あくまでその家族・人であって、先住民族全体が同じではありません。
滞在したお家の情報やそれぞれの経験を聞いて、新たな発見もありました。

 
 

参加者からの報告

 

みんなが優しく、怪我をした子に声をかけていた。虐待を受けていたとは思えないほど周りに気を遣える余裕があり、驚いた。その理由として、空手やストレス発散できる場所でガス抜きをしたり、ベットで寝る時にみんなが見えるようにするなどの配慮が身を結んでいるんじゃないのかと考えた。自分より数歳若い子が自分よりずっと辛い経験をしている事実を実感することができた。
Otu/中学生
最初施設の職員の方から、「手荷物には気をつけて。中には暴力的な子どももいる。」と言われ、少し恐怖の感情を覚えました。しかし、一緒にスポーツをしたり遊んだりして、彼らも1人の子どもで私たちと変わらないと感じました。段々と打ち解けてきたときに、彼らのバックグラウンドについて話してもらえて、そこでもまた少しショックを受けました。元気いっぱいに遊んでいた子どもたちも苦しい過去を抱えている、でも前を向こうと一生懸命生きている。そんな彼らの姿を見て、自分自身についても考えさせられました。
今川つかさ/高校生
5人の子が自分の過去の出来事について話してくれたのがすごく印象的でした。その5人の子たちの話を聞いていく内にだんだんと、私と同世代の子どもが虐待を受け保護されているという受け止め難い現状への実感?のようなものが湧いてきました。知っていたし分かっていたはずのことだけど、「本当に今も起こっていることなんだ」というショックを受けました。それと同時に、直接的な解決が出来ないことへのもどかしさと、自分には何ができるのだろうという葛藤のようなものが湧いてきました。これから間接的にでも、虐待を受ける子がへったり、CFCボーイズにいたような虐待を受けた子が笑顔になれたりするような活動をしたいと感じました!また、その子たちが勉強したい、学校に行きたいと言っている姿を見て負けてられないなと思いました。
窪寺柚月/高校生

 

 


「フィリピンスタディツアー2024夏」参加者募集中!

フィリピンスタディツアー2024夏 子どもふれあい、国際協力について考えるたび

日程:2024年8月1日(木)〜7日(水)/6泊7日
場所:フィリピン(マニラ/オロンガポ)*成田発着
対象:中学生以上 *25歳以下優先
旅行代金:304,000円 *旅行代金に含まれない費用がございます。詳細はウェブサイトでご覧ください。
割引:早割-5月15までのお申し込みで5,000円引き *併用不可
きょうだい割-同一住所のご家族2人以上のお申し込みでそれぞれ5,000円引き *併用不可
募集人数:18名(最少催行人数8名)
締め切り:1次締切-5月15日(水)24時、最終締切-6月11日(火)24時