【フィリピンスタディツアー2024春】報告連載 Vol.3 ー先住民族の村での滞在報告2

「フィリピンスタディツアー2024春」の参加者報告ブログ 全12回の連載 Vol.3をお届けします。
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報告「フィリピンスタディツアー2024春」
Day3 (2024年3月22日)午前

 

スタディツアーの2夜目は先住民族の村でのホームステイ!
前日の夜、パーティーが終わって、誰がどの家庭にステイをするかの発表があり、すぐ各家庭と向かいました。
子ども達とはたくさん遊び打ち解けていた参加者でしたが、お世話になる家族との対面に少々緊張気味でした。
 
泊まったのは、竹を組んだ高床式のお家や、ブロックやトタンで作られたお家など様々。
3日目の朝、集合場所に戻ってきた参加者にインタビューをしてみると、
「寝れました!空気が澄んでいて、いい気持ちで朝を迎えました!」
「使われなくなってきているタガログ語を寝る前に教えてもらいました!」
「眠れなかった…コケコッコー!って聞こえて起きたら夜12時で…。」
「日本から持ってきたお菓子のお土産を渡したら、すごい喜んでくれました!」
と、様々な反応。
 
寄付で集まった文房具や衛生用品、前日にマーケットで購入したお米や袋麺・インスタントコーヒーなどをお渡しし、改めてお世話になった家族へお礼をお伝えしました。
 
朝ごはんの前に、希望者は水浴びのために川へ。
現地の子ども達は、元気に高いところから飛び込んで遊んでいました。足だけちゃぷちゃぷするメンバーもいれば、泳いだり水を掛け合ったりするメンバーも。
川への道中では、スターアップルというフルーツの木があり、現地の子ども達が木に登り取ってくれ、食べました。柿のような味、美味しい!という感想が聞こえてきました。
 
残ったメンバーは、朝ごはん作り。
外で火を起こしてのクッキングです。朝ごはんはバナナの茎を器にしていただきました。
 
朝ごはん後に向かったのは、この村にある学校。
幼稚園から小学校のクラスにお邪魔し、英語やアートのクラスのお手伝いをしたり、クラスからの要望があり日本語を教えたり、ゲームをしたりと、クラスごに多様な時間を過ごしました。

授業の間の休み時間、食事の提供を行いました。
なかなかすべての子ども達が家で十分にご飯を食べられているわけではないので、学校でご飯の提供をすることで、家族が子どもを学校に行かせる理由にもなります。
そのため、この学校では、こうしたご飯の提供をしていますが、政府/自治体からの予算は少なく、先生方が自腹を切って提供を続けています。
今回の提供については、このツアーで材料費を負担し、参加者もおかゆ作りに参加、ひとりひとりに配布しました。
参加者も子どもたちと一緒に食べながら交流をし、思い思いの時間を過ごしました。
 
はじめは緊張した先住民族の村での生活。
ですが、村の人々のやさしさに触れ、さまざま考えさせられた様子の参加者たちです。
 
 

参加者からの報告

 

ホームステイでは、参加者は二人一組になり、ご家庭に訪問しました。その後のみんなとの振り返りで分かったことなのですが、家によってはテレビがあったり、私が訪問した家庭には扇風機があったりしました。
私たちは、ホームステイ先の方々に日本からのお土産として、お菓子や折り紙を持っていきました。それを渡すとホストファミリーは喜んでくれたため、とてもうれしかったです。そして私のホストマザーは、私たちに竹で作った貯金箱をくれました。かわいいイラストもついていて、大切に日本に持って帰りました。村では、伝統的な料理を用意していただいたり、伝統の踊りを見せてもらったりしました。その村の伝統に触れられたほか、電気がしっかり通っていたりと現代的な側面も知りました。
また、アエタの村では英語を話せる子どもたちも多くいました。翌日行った学校では英語の授業も行われており、この取り組みによるものではないかと気づきました。
学校に通わせる方法として給食があったのですが、国からの財政支援だけでは厳しく、先生たちがお金を出し合って賄っているとのことでした。このことは、先進国に住む私たちにもできることがあるのではないかと思います。
ゆり/中学生
子どもたちが人懐っこくて、すごく可愛いくて、ホームステイで訪れた家のママもとても優しかったです。
今まで少数民族と聞くと、どこか閉鎖的なイメージを持っていましたが、すごくウェルカム精神があって、実際に関わらないと分からないことが多くあるように感じました。ここで私は、本当の幸せを考えてみることにしました。
確かに日本の方が、インフラや物資の面で水準が高いけど、どこか時間や人間関係に追われる毎日を過ごしているような気がします。でも、アエタ族の人たちと一日を共にして感じた幸せは、暗くなってお腹が空くまで遊び、朝は鶏の声で起きて、自然に囲まれた仕事をする。こんな感じです。なんだか、一日が充実しながらも長く感じて、味わったことの無い空間でした。幸せは人それぞれ違うけど、平和とは何か幸せとは何か、深く考えさせられるプログラムになりました。
ほのか/高校生

 

次回(3日目の午後)は、刑務所や虐待から救出された男の子たちの施設への訪問報告です。
お楽しみに!

 


「フィリピンスタディツアー2024夏」参加者募集中!

フィリピンスタディツアー2024夏 子どもふれあい、国際協力について考えるたび

日程:2024年8月1日(木)〜7日(水)/6泊7日
場所:フィリピン(マニラ/オロンガポ)*成田発着
対象:中学生以上 *25歳以下優先
旅行代金:304,000円 *旅行代金に含まれない費用がございます。詳細はウェブサイトでご覧ください。
割引:早割-5月15までのお申し込みで5,000円引き *併用不可
きょうだい割-同一住所のご家族2人以上のお申し込みでそれぞれ5,000円引き *併用不可
募集人数:18名(最少催行人数8名)
締め切り:1次締切-5月15日(水)24時、最終締切-6月11日(火)24時