【報告】学生から社会を変えたい!国際協力・社会問題合宿 CHANGE 2024(We are the MOVEMENT)

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、大東建託グループみらい基金などからの助成を頂き、子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を応援する「We are the MOVEMENT 」を実施しています。

この度、プロジェクトメンバーからイベント開催報告が届きました!



【アクション実施報告】
2024年3月25日-26日に、難民や貧困に関心を持ち行動する学生2人が、学生を対象に社会を変えたいという気持ちを後押しするための合宿を開催し、9人の方にご参加いただきました。

【企画・アクション内容報告】
合宿は2日間の日程で開催されました。首都圏を中心に参加者が集まりました。
また、NPO法人Wake Up Japanの鈴木洋一さんを話題提供者に招き、2日間のプログラムに伴走いただきました。


1日目である3月25日は、まず開会式で打ち解けるためのレクリエーションや安心して発言をするための場づくりを行ったのちに、社会問題に関心を持ち行動をしている「きっかけ」について分かち合いました。また、そもそも社会を変えるとはどのようなことかについて講義とディスカッションで理解を深めました。
また、参加者一人ひとりが持つ自分自身のアイデンティティと向き合うアクティビティを経て、個々人の特権や交差性(Intersectionality)についての理解を深めました。その後、演劇を通じて、社会の不条理に直面した疑似的環境の中で声を上げたり、行動をするときに感覚を育むワークショップを開催しました。

2日目である26日は、朝に自由参加でNVC(共感的コミュニケーション)を通じた気持ちとの向き合い方に関する講義が行われました。全員参加の公式なプログラムは、実際の世界の貧困にあわせて、参加者を「高所得者」「中所得者」「低所得者」の3つのグループに分け、スナックなどの食べ物の量によって格差を体感するアクティビティ、「オックスファム・ハンガーバンケット」を開催し、実際に各所得層に生きる人々のストーリーに触れながら、世界や国内の格差を認識し、解決のためにできることについて考える時間を設けました。昼食後は、「レジリエンス(自己再生)」と題したプログラムを行い、活動の中での生じうる痛みとその痛みからの回復の手法を学びました。また、NVC(共感的コミュニケーション)を実践的体験も行われました。


そして、2日間の学びを受けて、個々人がこれから行いたいアクションについて計画を立て、グループに分かれてその分かち合いと各自をお互いに応援できることについて話し合いました。合宿の最後には、2日間の学びの分かち合いを行い、合宿を終えることができました。

 

【参加者の声】
劇や体験型のワークショップをしたことで社会問題についての考え方が深まりました。普段関わらない方と社会問題についてセッションできて楽しかったです。
・最初は知らない人ばかりで緊張したけれども、2日目は安心して発言ができるようになって楽しかった。

 

【イベントを実施してみて】
2日間の合宿を通して、社会問題について考えるだけでなく、社会課題に取り組む自分自身との向き合い方についても振り返る機会となりました。また、関心はあるものの行動することにハードルがあった参加者も、同世代で活動している他の参加者を知り、思いに触れることで、社会問題とかかわる様々な選択肢を得られるとともに、一歩踏み出すことへのエンパワーメントになったように思います。
「あなたは社会を変えられると思うか」という問いから始まり、2日間で多くの問いが参加者へ投げかけられ対話が生まれ、参加者だけでなく運営も含めて他者の考えから新たな気付きを得られる互いに学びあう空間となりました。


※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの
運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。
「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。