明治学院高校FTCJグループでの活動報告!

明治学院高校で同好会として活動するフリー・ザ・チルドレンのグループの活動をご紹介します。

設立のきっかけ:1999年にフリー・ザ・チルドレン・ジャパンが、当時15歳だったフィリピン人の子ども活動家の「ピアさん」を招へいし、明治学院高校でピアさんがスピーチをしたことがきっかけとなりました。ピアさんは、貧困のために性産業で8歳から働かされ性的虐待や搾取などを受けた体験や、児童労働について、また、どうやって救出され過去の辛い体験から立ち直ったかについてを明治学院高校の社会科の授業の中で話をしました。ピアさんの話を聞き、自分たち高校生でも児童労働について何かしたい、同じ子どもとしてフィリピンの子どもたちを励ましたい、という気持ちから、フリー・ザ・チルドレンの活動に関わるようになりました。

どんな活動をしてきたのか:まず、児童労働について学ぶために本を読んだり、フリー・ザ・チルドレンから資料を貰うなどしました。そして、日本にいる高校生としてどういった協力ができるのかをフリー・ザ・チルドレン・ジャパンを通じてピアさんを救出した現地のNGOに聞いたところ、性産業や貧困から救出された子どもたちが学校に通うための大型の乗り合いバス「ジプニー」が必要であることがわかりました。そこで、そのジプニーを購入するための募金活動をスタートすることにしました。しかし、その車を購入するには100万円必要でした。なので、100万円を集めるために何度も街頭募金をしたり、フリーマーケットを開いたり、色々な人に声をかけて集めました。沢山の方にご協力頂きました。

明学募金活動
品川駅前での募金活動

1年をかけてとうとう、目標の100万円が集まり、NGOに救出されたフィリピンの子どもたちが学校に行くための車を送ることができました。その車には、明治学院高校のFTCグループで考えたメッセージ「Live with a smile」をペイントしてもらいました。

そして、実際にその車をみにいきたい、性産業や貧困から救出された子どもたちに会いに行きたい、という声が大きくなり、先生方と一緒に現地のフィリピンのNGOを訪問し、子どもたちと交流しました。

ジプニーと明学生

募金で購入された大型車「ジプニー」とフィリピンを訪問した明治学院の高校生たち

明学製とプレダ基金
現地の子どもたちと交流しました。

この他に、フリー・ザ・チルドレンを12歳で立ち上げたカナダ人のクレイグのことを伝えるために、紙芝居をつくって発表したり、紙新聞をつくって児童労働について伝えるなどしました。フリー・ザ・チルドレンを立ち上げたクレイグは、今まで3回ほど、明治学院高校を訪問してスピーチをしたり、フリー・ザ・チルドレンのメンバーやその他の生徒たちと一緒に貧困問題について議論を交わすなどしました。

現在(2015年)の活動について:毎週、学校のお昼休みなどにあつまって、どういった活動をするか話し合ったりしています。
最近は、ノーベル平和賞に私たちフリー・ザ・チルドレンと同じ児童労働問題の解決のために頑張っていたカイラシュ・サティヤルティさんと、教育の大切さを訴えているマララさんが選ばれたことを受け、私たちも受賞した2人について調べ、壁新聞を作りました。

また、2014年12月の品川街頭募金ではパンフレットを配布しながら、フィリピンの大型台風で被害を受けた子どもたちの教育支援に、2015年3月には、ミンダナオ島の先住民族の教育支援活動に対する街頭募金活動を実施しました。

品川駅前募金活動

その他、FTCJのチョコプロ(寄付付チョコのパッキングボランティアや、販売など)活動を行ったり、校内でチョコレートを販売したり、フェアトレードについて伝えたり、15周年事業で来日したクレイグの話を聞いたり交流したりしました。

活動を通じて感じたことは、募金する事の大変さと共に、人の温かさを知りました。また、フェアトレードチョコについて学ぶ事で、過酷な労働条件で働く子どもの存在について考え、このような活動をより広げていきたいと思いました。