【FTCJ子どもアンバサダーリレーコラム】Vol.27「自分の使命」

当団体の子どもメンバーの代表であるFTCJ子どもアンバサダーによるリレーコラム第27号です!

子どもアンバサダー2022-23による9つ目のコラムです!
そして、現在の子どもアンバサダー2022-23によるコラムはこれで最後になります。

リレーコラムって?

FTCJ子どもアンバサダーが執筆したコラムを投稿していきます。
テーマは「子どものわたしが伝えたいこと」。
子どもアンバサダーの皆さんに自由に発信していただける場であり、
自分が感じていることやアクション、やってみたいこと、興味のあることなどから自分でテーマを見つけ、読者の皆さんに伝えたいことを書いていただきます。
《リレーコラム一覧》


 〜子どものわたしが伝えたいこと〜
<リレーコラム Vol.27「自分の使命」>

 

今回の執筆者は、高校2年生のくりかさんです。

 

今回は、「自分の使命」というタイトルで書いてくれました。

くりかさんがこの夏に感じた、自分の使命について…ぜひ素敵な経験とメッセージをご一読ください!

 

  くりかさんの言葉

「みなさんこんにちは!FTCJ子どもアンバサダーのくりかです!
今期のアンバサダーの任期も終わりに近づいてきました。
今回のコラムでは、先日行われたテイクアクションキャンプでのファシリテーターの経験から私が学んだことについて書いたのでぜひ読んでいただけたら嬉しいです!」

 


「自分の使命」

 

今年の夏は、私にとっての転換期でした。
 
 
2年間留学したカナダを離れ、9月から留学するオランダへの準備を進めるなかで、また新たな世界へ飛び出し、新たな自分になれることへの喜びと期待で胸がいっぱいでした。私の通うオランダの学校は、United World College Maastrichtという世界85か国から様々なバックグラウンドを持った生徒が集まる多様性に溢れた学校で、日本よりも、カナダよりも、さらに自分と違う価値観や文化を受け入れ、共に行動することが求められます。そのような環境に行く前に少しでも自分を成長させられたらと思い、そのときに頭に浮かんだのがテイクアクションキャンプでした。小学5年生のときから10回以上参加してきたキャンプ。そこは毎回新たな視点を与え、確実に私を成長させてくれる場所でした。プログラムにも慣れてきた今、今年は新たなフェーズからキャンプに参加したいと思っていたところ、ご縁がありファシリテーターとしてキャンプに参加させていただくことになりました。
 
しかし、そこで私が見たのは同じキャンプとは思えないくらい今までとは違う世界でした。慣れた場所、慣れたスタッフの方々、慣れたプログラムのはずなのに、なぜか全然違う気がして。今までのキャンプで自分がどれだけ主観的な狭い視野で参加していたのかを深く実感しました。キャンプを俯瞰的に見る立場になったからこそ、日々打ち解けて成長していく姿が目に見えて分かったり、プログラムを通して年齢や育ってきた背景がどう社会問題などの興味分野に関係するのかを分析できたり、、、今までのキャンプでは見えていなかったもっと外側の世界を見た気がしました。また、4日間ファシリをしたことで、主観を入れずに話し合いを進めること、意見を最後まで聞いて受け入れること、話を共有してくれたことへの感謝を伝えること、それらのことが自然にできるようになり、それは今の学校・寮生活で様々な人と話すなかで本当に活かせているなと感じます。
 
 
話は変わりますが、今回キャンプの数日前、私は自分にできることって何だろうというひとつの問いにぶつかりました。通常ファシリは大学生対象で、スタッフ側の高校生は私1人のみでした。そのような状況で、私がいる意義ってなんだろう、私だからできることってなんだろう、と思ったのです。しばらく考えた末に私はひとつの結論にたどり着きました。
 
 
”参加者とスタッフの懸け橋になろう”
 
 
参加者側のとき、ファシリの皆さんはとても気さくで、兄姉みたいで、私にとって憧れの存在でした。もちろんそんな存在になれたらとも思いましたが、年齢的にも私の性格的にも、憧れというよりかは友達のような、どんなことでも話せるくらいの関係でいたくて、ファシリとしての責任感は持ちながらも、参加者といちばん目線を近くすることが私の使命なんだと感じました。実際に4日間この自分の使命を胸に過ごしたことで、参加者の子たちとも仲良くなることができ私自身とても楽しかったし、且つ参加者の子たちから多くを学ぶことができました。
 
今回の経験を通して私が皆さんにお伝えしたいのは、”自分にできること”、もっと言えば、”自分にしかできないこと”を探すということの大切さです。海外では学校や活動などの場でよく、” How can you contribute to this community? (あなたはこのコミュニティにどのように貢献できますか)”という質問をされます。それは単に何ができるかという能力を問われているのではなく、自分がそこにいる意味、必要である理由を問われているのです。それぞれが唯一無二の存在として自分にしかできない何かを持ってひとつのコミュニティに集まれば、ひとりひとり全て違うピースが集まって、多様性が生まれます。多様性が生まれれば、意見や話にも幅が増してさらに高みを目指すこともできるようになり、また、それぞれが自分自身は求められているという幸せを感じることもできます。
 
 
自分のアビリティを信じてそこに誇りを持つこと、そしてそれを常日頃意識して行動することは、自発的でよりよい社会をつくることにも繋がるのではないでしょうか。
 

冒頭でもお伝えした通り、FTCJ子どもアンバサダー2022-23は9月をもって任期を終えます。みなさんありがとうございました!

今後は、新FTCJ子どもアンバサダー2023-24によるコラムが掲載される予定です。
それでは次回もお楽しみに〜!