【FTCJ子どもアンバサダーリレーコラム】Vol.20「私のたからもの」

当団体の子どもメンバーの代表であるFTCJ子どもアンバサダーによるリレーコラム第20号です!

リレーコラムって?

FTCJ子どもアンバサダーが執筆したコラムを投稿していきます。
テーマは「子どものわたしが伝えたいこと」。
子どもアンバサダーの皆さんに自由に発信していただける場であり、
自分が感じていることやアクション、やってみたいこと、興味のあることなどから自分でテーマを見つけ、読者の皆さんに伝えたいことを書いていただきます。
《リレーコラム一覧》


 〜子どものわたしが伝えたいこと〜
<リレーコラム Vol.20「私のたからもの」>

 

今回の執筆者は、高校1年生のもえかさんです。

 

今回は、「私のたからもの」についてコラムを書いてくれました。

もえかさんの大切なたからものと、たからものとの出会いとは…あふれる熱い想いを、ぜひご一読ください!

 

 もえかさんの言葉

 
「FTCJリレーコラムをご覧の皆さん、こんにちは!2022年度子どもアンバサダーの萌佳です!
この文章を読んだ方に少しでも私の想いが伝わって、アクションへの勇気につながるといいなと思います!」

 


「私のたからもの

 
みなさんのたからものは何ですか?
私のたからものは課外活動で出会ったたくさんの仲間たちです。

 

私が「課外活動」と呼ばれるようなことを始めたのは、中学校1年生の冬です。
コロナ禍で楽しみにしていた中学校生活がなくなってしまったことや、学校に居場所を感じられず、小学校に戻りたいと常に感じていた私を変えてくれたのは、偶然学校にチラシが配られた地元の子ども会議でした。
地元、川崎の子ども会議では子どもたちがテーマごとに年間を通して話し合いやインタビュー等を行い、川崎市に提言をする活動をしています。

 

私は、それまで社会問題に対して具体的な行動を起こす人に苦手意識がありました。
今このコラムを読んでいるあなたの心の隅にも、社会に対して何かしらのアクションをすることに「ダサい」とか「めんどくさい人」とかそんな感情があるかもしれませんね。

 
でも、子ども会議で出会った仲間は、イメージを覆すような温かいひとたちばかりでした。

 

子どもの権利のことも何もわからないし、子ども会議の進め方もわからないし、子ども会議にまつわるいろんな制度や政策、「子どもの権利について活動している方たちの世界の常識」みたいなことも全然わからない私を、見守って、一緒に成長してくれました。そうして私は無意識のうちに、私の生きる道を見つけられたような気がします。

 
 

子ども会議に入ってしばらくが経った日、地元川崎で行われる子どもの権利条約フォーラム2021inかわさきの実行委員の方が子ども実行委員を募るために子ども会議に来てくださいました。
当時は「お菓子をもらったし、とりあえず一回目の集まりだけ行っとくか」程度のつもりでした。
 
しかし、一回目の会議で川崎市が全国で初めて子どもの権利条例を作り、「子どもの権利について活動する方たちの世界」でも注目されていることを知り(子ども会議に入ってるのに今更かよって感じですが)地元がそんなふうな街だったったなんて...ととても嬉しい気持ちになりました。
 
 
その喜びが私の心に火をつけました。
 
それまで、部活にも入っていなかったし、子ども会議をやる上での意義みたいなものもあんまり感じていなかったし、この期に及んで社会に対して何かしらのアクションをすることに「ダサい」とか「めんどくさい人」とかそんな感情もあり、あまりこの環境にずっといて、染まってしまわないようにしなきゃ(何に染まるんだよ(;^_^A))とすら思っていました。

 
 

でも、フォーラムに向けた準備を進めていくうちに、そんな思いは消え去りました。
毎日フォーラムのことで頭がいっぱいで、必死で、でも楽しくて楽しくて。

 
 
 

フォーラムが終わってこの仲間と離れるのが嫌で、そんな思いで迎えた2021年11月9日、私は現在活動しているフリー・ザ・チルドレン・ジャパンに出会いました。
 
 

全体会にはたくさんの団体の子どもたちが並び、その中にFTCJの子どもアンバサダー、現在の私のかけがえのない仲間がいたのです。
 
たくさんいた子どもたちのなかで、なぜかその二人だけが、とても輝いて見えて、とても遠くに感じて、私もいつかあそこに立てるだろうか、立ちたい、けど無理だよね、そんな風に思っていました。
家に帰ったら、無意識のうちにFTCJを検索していました。

 
フォーラムでの経験を通して、一つのことにどれだけの人が時間と労力を使っているかを知り、私が子どものうちにできる活動はそんなに多くはないことを知りました。
この時に、活動を生涯にわたって続けていく、「世界中の子どもを幸せにする」という私の一生をかけたい目標ができました。
 

FTCJに出会えなかったら、フォーラム後にどうやって活動の幅を広げるか迷っていたと思うと、出会いに感謝です。
その後、野田大臣との意見交換会や、毎日新聞社さんのシンポジウムを通して、FTCJの子どもアンバサダーになろうと決意しました。

 
 

そして昨年12月、私は二度目のフォーラムを経験しました。子どもの権利条約フォーラム2022in那覇/沖縄です。

川崎フォーラムの実行委員の仲間たちと再びフォーラムに参加できて嬉しかったし、なによりソーシャルアクションの先輩方のお話を聞いて、その後の活動へのエールをたくさんもらいました。
かけがえのない仲間たちと、夢を語り合った沖縄の二日間はたからものです。
 
そして、現在は沖縄での学びを地元、川崎にいかそうと新たな活動を、これまでの活動で出会った仲間たちと計画中です。

 
 
 

私のたからものは今まで課外活動で出会った方たちすべてです。
もともと、子どもの権利について何かしたくて活動を初めたわけではない私ですが、熱意をもって、生涯頑張っていきたいと思うのは、今まで出会った人達誰よりも課外活動で出会った方たちに感謝しているし、大好きだからです。

 

この人たちと一緒にやりたいと思える人がいる場所を見つけたら、飛び込んでみること。
私が言いたいのはこのことだけです。

 
 

最近は、高校生になり、「もう少しで私は子ども引退だね」なんて話すようになりました。
私が学んできたことを、下の世代に受け継げるように、お世話になった上の世代に恩返しできるように、大切な仲間と一緒に、私は「にじいろの未来」の実現に向けて、これからも活動していきます!


それでは次回もお楽しみに〜!