ケニア キサルニ中等学校にて卒業式が行われました

フリー・ザ・チルドレンでは、現地パートナー「WE Charity Foundation」を通じて、ケニアのマサイマラ地区に暮らす先住民族の子どもたちの教育支援を行なっています。

この度、支援するキサルニ中等学校(9学年~12学年)にて開催された卒業式の様子が届いたのでご報告します。

今回の卒業式は、初めてオンライン中継で開催されました。
式では、卒業生代表3名からの支援へのお礼や、マサイ民族の長老による祝福の儀式、コミュニティ内の女性グループの代表からのメッセージなどが送られました。

また、最後には卒業生たちによる感謝の気持ちを込めた歌の披露もあり、賑やかな式となりました。

この卒業式で79名の生徒が卒業し、全員が大学への進学が決まっているということです。
 

 
卒業生代表のうちの1人のドーカスは、

「私たちは、みなさんからの素晴らしいサポートのおかげで喜びで一杯です。私たちの夢を信じ、信頼してくださりありがとうございます。私が8年生を終えたときは、進学できる希望を全く持っていませんでした。でも今日、感謝の気持ちとともに希望をもち、更なる目標に向かって奮起しています。」

と感謝を述べました。

 
卒業式の中継のアーカイブを公開しています。是非ご覧ください。

 


ケニアの学校は、新学年が1月から始まり、12月に修了します。
3学期制となっており、学期の合間のお休み期間には生徒は地元に戻り、家族と時間を過ごします。

現在、キサルニ中等学校の生徒たちは2学期の真っ最中です。
8月半ばには2学期が終わり、8月末まで休暇、9月からは3学期が始まります。
3学期は10月末までで終了し、その後はテスト期間となるそうです。

今までケニアの教育制度では、小学校が8年、高等教育が4年、大学が4年、という区分になっていましたが、今年から『小学校6年、中学校3年、高等学校3年、大学4年』に変えるための切り替わりが徐々に始まっています。


この一年、ケニアでは厳しい干ばつが続いたことに加え、ウクライナ戦争の影響による穀物や油、砂糖、米、牛乳、野菜などの食料の価格の高騰により、とても厳しい年となりました。厳しい状況は現在も続いていますが、長きにわたりこのコミュニティで実施してきた農業支援(食糧支援)や収入向上支援などの成果もあり、たくましくコミュニティで協力し合ってこの苦境を乗り越えています。
 
日ごろから団体の活動にご支援くださっているみなさま、ケニアの子どもたちのためにご支援、ご協力をくださったみなさまに、心より感謝申し上げます。